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カテゴリ:経営
巷では確定申告の時期である。
ファーマータナカと管理人とま子も、伝票や領収書に埋もれながら、徐々にあらわになってくる経営数字に確定深刻となってきた。 ということで、今日は百姓の所得について。 < 初心者のための新百姓講座 > その5 百姓の所得 ファーマータナカはサラリーマンを早々にドロップアウトしてしまったので、自営業の期間が比較的長い。 飲食店を経営している時も、料理飲食組合というのがあって、申告の時期になると、組合が税理士さんを呼んできて申告アドバイスをしてくれるのである。(小生には顧問税理士など、夢の又夢なのである。) そのとき、グチャグチャの伝票や領収書をかかえてきて、机の上に広げ、万一納付税額でも出ようものなら、なんで税金なんか納めないといけないのと息巻く姿も見られた。 源泉徴収される給与所得者が、不公平だとおっしゃるところである。 しかし現金主義であれ、発生主義であれ、少なくとも、収支計算はするのである。 収益-費用=所得は、会計原則の大前提である。 ところが、農業所得については、「農業所得標準表」というのがあって、それに基づいて、税金の申告をしてきたのである。 (平成13年からは、全国的に廃止だそうだが経過措置もあるようだ。) 総収入金額-経費標準(10aあたりの標準内経費×作付面積)-標準外経費=差引所得 ということで、基本的には、収入と作付面積で、所得が算出されるのである。 (具体的な、経費標準の数字は知らないので損得は不明。) どおりで、確定申告の時期だからと、利益も出てないにに大騒ぎしているのは、ファーマータナカだけだったのだ。 日本の農業の将来は暗いと言われるが、新規就農者(特に私)を除き、生活基盤は、安定しているようにも思える。 まず、自家消費米があり、自家野菜(白菜、大根、筍、芋その他もろもろ)があり、蒟蒻、漬物、味噌、餅、饅頭なども自家製である。 肥育牛を売却してのボーナスもある。 それに、季節折々の柿や栗などの果物や、蕨、ぜんまい、ふきのとう、たらの芽、むかご、山芋、姫筍などの山菜もある。 この地に来て、ご近所やパートのおねえさん(?)の好意で、忘れかけていた季節そのものを賞味できるのは、至福の時である。 それに田舎に残っている跡取には、役場や農協という、優良な職場があり、農外収入も確保されている。 農業者年金もある。 (実際は、後継者が都会に出て帰ってこない、又、市町村合併や、農協合併で、優良な職場も厳しくなってきているのが、現実であるが。) というわけで、実質農家所得は、都会の大量消費型生活者に比して、決して低いとはいえないのかもしれない。 それに引き換え、ファーマータナカは、トマトとサラダ菜だけの菜食主義者に無理やりさせられ、人の100倍位国民の義務は果たす意欲があるのに、免除されそうな勢い(?)である。 (ファーマータナカの四方山コラム 2002.02.17) (上津江には中山間地の農村の原風景がある。典型的な自給的兼業農家が多い。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年02月19日 11時20分22秒
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