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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「クロワッサン学習塾」です。 ![]() クロワッサン学習塾 (文春文庫) [ 伽古屋 圭市 ] 教員を辞めて、父親の経営するパン屋で働くことに なった三吾のお話です。 教員は辞めさせられたとかではなく、画一的な指導に やり甲斐を感じなくなったというのが、大きそうです。 少なくとも表面上はそう読めます。ただ、教員を やっていた時にはいた奥様がパン屋に戻ってきた 際にはいないのは何か理由があるんですかね。 地元に戻ると言った事で愛想をつかされたのか、逆に 奥様と何かあって、そのショックもあり、教員を辞め 地元に戻ることにしたのか。 その辺は語られていません。 お話はパン屋として頑張る三吾とお店に来る子ども たちがメインになります。 子どもたちは母親が忙しすぎて構ってもらえず、 万引き騒動を起こしてしまった子や冒険をしたくて 山に行き、怪我をしてしまったり、識字障害の疑いの ある子だったりと様々。 三吾はもう教師ではないですが、教師でないからこそ 一人ひとりに向き合って、丁寧に相手することを 選びます。 それは自分の息子に対してもです。 とても優しいお話です。 でも夢だけ見ているだけじゃないので、とても 考えさせられます。 なぜ勉強するのか、学校の勉強は何の役に立つのか。 上辺だけの綺麗事は言えますが、三吾は真摯に 答えているところが好感が持てます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.22 08:37:19
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