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カテゴリ:蒼鬼
他の作品の投稿スケジュールの関係上、その時特に応募先を考えていなかったこの作品は、真ん中辺りまで書いたところで一年近くほったらかしにされていました。
その後、日本ホラー大賞に応募しようとしていろいろ書き直してみたものの、全然怖くならなくて挫折…。(私にはホラーのセンスがないことも、よ~くわかりました…涙) そして、若干和風ファンタジーの要素を加味して、日本ファンタジーノベル大賞に応募しました。結果は惨敗…第一次審査にも通りませんでした(T_T) 敗因は山ほどあると思いますが、その一つは作品を書き始めた時のテンションを、最後まで維持できなかったこと。書き始めた時のわくわく感や書きたい欲望が、途中で中断したことでなくなってしまったんですね。やっぱり、一気に書き上げたものの方が勢いがあって、出来も良くなるような気がします。 それから、この作品を書いていた頃は、わかりやすさということをあまり意識していませんでした。特に、この作品は「露野」のすぐ後に書き始めたこともあり、「露野」と重複する話はついつい省いてしまっています。でも、作品自体は独立したものですからね。初めて読む人にもちゃんとわかるよう、たとえ自分にとっては自明のことであっても、きちんと説明することが大事……なんてことは、つい最近思い知りましたよっ(泣)!(←遅いっ!) <次回からの連載のお知らせ> タイトル:『光明遍照』 奈良・東大寺の毘盧遮那仏の開眼前夜、その建立に関わった名もなき人々の愛憎を描きます。タイトルの「光明遍照」とは、毘盧遮那(サンスクリット語の「ヴァイローチャナ」)の意訳。御仏の救いの光は、全ての人間を隈なく照らしている…という意味です。果たして、運命に翻弄される庶民たちに救いは訪れるのか……。 奈良時代を舞台とした小説を書くのは、私にとってはこの作品が初めてでした。今回は、80枚程度の短編です。気軽に読めると思いますので、よろしかったらどうぞおつき合いくださいませm(__)m ↑よろしかったら、ぽちっとお願いしますm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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まさたかさん
天平の甍か~、ちょっと違うかな、坊さん出て来ないし…などと考えて読み返してみたら、出た~っ!(一番最後の方にちょこっとですが) 私の小説には、なぜか坊さんが必ずと言って良いほど出てきます。(坊主love♪) まあ、昔の時代を扱うと坊さんは避けては通れない?んですが。(宗教と生活が密接に絡みついているので) そう言えば、今執筆中の小説の主人公も坊さんでした…嗚呼。。。 (2008年08月01日 15時43分26秒)
う~ん。この題材はホラーとも少し違うし、ファンタジーとも違うし......。「男目線」からすると、むしろ「歴史ポルノ」的な話ですね。称徳天皇と道鏡とか、建礼門院と源義経とか、そういう捉え方もありますし。
ゆりさんにホラーのセンスがない、というのとはまた別問題と思いますよ。この題材、女性の立場からするとどうかわかりませんが、「男目線」からすると、ちっとも怖くないですもん。ファンタジーというにしては、動機があまりにも不純ですし。 だからむしろ逆に、エッチな描写はいっさい「ほのめかし」以下に抑えた方が、話としてはスッキリするかもしれません。 長編小説にすると、作品全体をつらぬく一本の太い筋を通した上で、明と暗、静と動、緩と急、清と濁、聖と俗、などのメリハリをつけていかないと、散漫になってしまうかもしれません。なかなか難しいですね。 ...なんて、エラそうなことをついつい語ってしまいました。ごめんなさいね。でも、せっかく書き上げた作品ですものね。ワインじゃないですけど、しばらく熟成させてみてはいかがでしょうか。 手書きの時代じゃないので、改稿は昔に比べるとずいぶん楽だとは思います。 学生時代は私も小説家を目指したことがありました。今はその気はさらさらないですが......。 (2008年08月02日 00時22分39秒)
さねさしさん
この作品を書いた頃は、まだ小説というものを書き始めたばかりで、自分に向いている素材とかどうやって書き進めていったらよいかとか、まだ手探りの状態でした。 何しろ、具体的な結末すら決めずに書き始めましたしね~^^;。(明子が最終的に鬼を受け入れるか否かも、はっきりとは決めてなかった…^^;) 今なら、この素材を使ってまた全く別のテイストの作品ができるかもしれません(^.^) アドバイスのお言葉通り、しばらく寝かせておいて、いずれ書き直してみたいと思います~♪ (2008年08月04日 12時10分48秒) |