215561 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

佐遊李葉  -さゆりば-

佐遊李葉 -さゆりば-

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

vyゆりyv

vyゆりyv

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

露野

(129)

心あひの風

(63)

孤舟

(59)

かるかや

(68)

蒼鬼

(253)

光明遍照

(53)

山吹の井戸

(52)

きりぎりす

(217)

遠き波音

(50)

羅刹

(193)

コメント新着

vyゆりyv@ Re[1]:羅刹 -193-(10/05) 千菊丸2151さん いつもお読みいただいて…
千菊丸2151@ Re:羅刹 -193-(10/05) 是非このブログを残してください。 ゆり様…
vyゆりyv@ Re[1]:羅刹 -192-(09/14) 千菊丸2151さん だらだら更新に最後まで…
千菊丸2151@ Re:羅刹 -192-(09/14) 漸く完結しましたね。 ちょっと後味が悪い…
vyゆりyv@ Re[1]:羅刹 -190-(09/08) 千菊丸2151さん 花山院皇女は惚れた弱み(…

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析
2013年11月11日
XML
カテゴリ:遠き波音
 まさか、あの親切で頼もしい兵衛佐が。あれほど吉祥と仲睦まじく過ごしていたのに。

 それに、あの吉祥を捨てることができる男などいるだろうか。

 乳母の話だけでは心もとないので、深夜になってようやく戻ってきた父を捉まえると、多聞丸はさりげなく尋ねてみた。

「父上、隣の中務大輔様の婿君になられた兵衛佐殿は、もはや隣にはおいでになっていないのですか」

 父は難しい顔で眉をしかめながら言った。

「その話を誰に聞いた」

「乳母でございます」

「あのおしゃべりめ。そんな話を子どもにするとは、後で叱っておかねばなるまい」

 多聞丸は少しむっとしながら言葉を返した。

「私はもう子供ではございませぬ。年が開けたら十五歳になるから、そろそろ元服させようと、この間おっしゃってくださったではありませぬか。それに、隣家の方々にはずいぶん可愛がっていただきました。乳母の話が本当なら、あまりにもお気の毒で」


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
↑よろしかったら、ぽちっとお願いしますm(__)m





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年11月11日 16時30分04秒
コメント(0) | コメントを書く
[遠き波音] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.