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佐遊李葉  -さゆりば-

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2015年01月08日
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カテゴリ:羅刹
「あれは、当子様が京へお戻りになってすぐのことでございます。当子様の元へ、ある日一通の文が参りました。もちろん、内親王様が直接文をお受け取りになることなどありませんから、取次ぎのわたくしが先に目を通します。ところが、それには当子様には差し上げられないようなことが書かれてあったのです」

「何が書いてあったのだ」

「それは、当子様への恋文でございました。それも、大そう想いをこめて綴った長いもので。内親王に堂々と求婚するなど、普通は考えられませぬ。それに、当子様はまだ伊勢から戻ったばかり。兄君の小一条院にすらまだお会いになっておられないくらいでしたから、見知らぬ殿方から文など頂くいわれはございませぬ。きっと何か勘違いをなさっているのだろうと、その文はそのままお返しいたしました。ところが、すぐにまた文が送って来られたのでございます。わたくしはまたお返しいたしました。でも、またもや文が。何度送り返しても同じなので、わたくしはほとほと困り果ててしまいました。それで、その殿方にわたくしの方から文を差し上げたのです」

「その殿方とは」

「藤原道雅様というお方でした。道雅様が亡くなられた伊周様の御嫡子だということくらいは存じております。でも、中関白家の方とこちらは、何のかかわりもございませぬ。なぜ道雅様が当子様に執心なさるのわからないし、そのようなお気持ちを受け入れることなどありえませぬと、わたくしからお返事申し上げたのです」


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最終更新日  2015年01月08日 16時26分07秒
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