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なんであたしがあんたの機嫌取んなきゃいけないのよ

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2013.12.18
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AM7:00円山町の排水溝に屈みこんでゲロ吐きながら思った。
セルジオロッシのお靴は、PSのスーツには似合わないわ。
私は物を大事にできないから、良い靴だろうがなんだろうが、無残に履き潰してしまう。
私のみじめな生活の中で、この靴だけが、不相応に美しいの。

というセンチメンタルジャーニーに心が折れかけていたら、なんか色々思いつきました。

エルリエレパッションその2

リヴァイ兵長が調査兵団に入団した時のことを妄想。
エルヴィンに半ば脅される形で入団したリヴァイですけど、しぶしぶながらも入団したのはやはり、説得したのがエルヴィンだったから、だったら萌えるな。っていうか、そうじゃないとエルリが成り立たない。

暗黒街でゴロツキやってた頃は、悪い奴らの立て社会では、理不尽な掟が課せられていて、その掟に従わないと寄ってたかって殴られるし、家族・友達・恋人や持ち物の全てを奪われる、という恐怖が支配していました。
自分一人が強くなって、いきがってみたところで、どうせ何も変わらないという思いが強くあります。
現実を変えるという考え方が、この壁の中に置いて、もっともくだらないことだと兵長は思っていました。
巨人と人類の戦いだろうが、人類の絶滅の危機だろうが、解決を望むような問題は何一つ存在していない。
しかし、エルヴィンが時折語る、壁の外での生活とか、そこで調査された世界の謎とか、重要機密なんかを垣間見ていると、この人だったら、本当に世界を変えられるのではないかと期待を寄せます。

壁の上から調査兵団員を鼓舞する演説をするエルヴィン。
エルヴィンの後ろには、翼のモチーフの旗が翻る。
暗黒街にはびこっている、貧弱な強迫による恐怖での支配とは違って、「人類の希望」を高らかに宣言しながら、これほどまでに力強い輝きの力で人を支配できるとは、なんと気分が良いことだろう。
まぶしそうに団長を見つめるリヴァイさんです。
疑り深い目をエルヴィンに向けると、エルヴィンは何も言わずにほほ笑んで、リヴァイに手を差し伸べます。
自分もこの組織の一員としてだったら、駒のように働いて無残に踏みつぶされても良いかもしれない、とすら思えるようになってきた時、エルヴィンの本当の感情に気が付きます。

すっかりエルヴィンに懐いたリヴァイに、エルヴィンがゴロツキ仲間を調査兵団への勧誘するのを手伝ってほしいと頼みます。
あのクズみたいな連中を仲間に引き込むのは難しいかもしれないが、やれることはやってみると快諾。
あざやかな演説で仲間を増やしていくエルヴィン。
エルヴィンが常に満足そうに前を向いているのは、壁の向こうへ希望を見ているからではありません。
輝かしい言葉で、無為な人間をあの地平線の彼方へ駆り立てるのが好きだったからです。
濁った眼をしている奴へ厳しい訓練を授け、際限のない平野へ向かって走らせる。
地平線の先に何があるのかなど、全くわからないのに、多くの人間はエルヴィンの言う「希望」へ向かって走る。
エルヴィンはこの希望という響きを重厚に響かせる語り方を心得ていたので、その実、希望というただの言葉が、どれだけ空虚なのかも知っていました。
そして、嬉々として外の世界へ駆り立てられた人間は、悉く戦死します。

大行列が上げる雄たけびよりも、うず高く積まれた死体の山を満足げに眺めているエルヴィンを見て、リヴァイはなんとなく気がつくんですねー。
こいつの趣味は、クズ野郎のケツをひっぱたいて、外の世界で駆り出して、全員戦死させることだって。
希望の元に駒になるよりかは、悪趣味なお遊戯の元に駒になろうと心に決めて、エルヴィン傘下に入ります。

こういう感じなので、エルヴィンに何かを期待すること、主に愛されたいと期待することは見当違いなことなんだって、兵長は自分に言い聞かせます。
エルヴィンが真に望んでいるのは、リヴァイが戦死する時にうかべる表情が、希望なのか、絶望なのか、この目で見たい、ということ。
別にどっちでもいいんですけどね。
ラットへの実験結果をノートに書いて記録するように、ただ結果が知りたいだけ。

エルヴィンが自分へ興味を持たないから、何か少しでも興味を対象へ示すと、それに過剰に嫉妬してしまう兵長。
そのたびに、そんな嫉妬はおこがましいことだと、無言の叱責を受けます。何度も繰り返し。

だから、好き勝手に物を言おうとするエレンをひどく殴るんです。
兵長に憧れを抱いていて、認めて欲しい・褒めて欲しいと犬がしっぽをふるように愛きょうを振りまくエレンの姿は可愛くて仕方がないんですけど、それでもそんな感情を抱くことは無駄なことだし、許されないことなのだと厳しく躾ます。
エルヴィンがリヴァイに繰り返し教えたように、忌まわしい懲罰をエレンに与え続けます。
リヴァイが一体、エレンに何をこんなに躾けているのかって、「嫉妬を禁断しさえすれば、愛さなくて済む」ということです。
自分が達成できなかった境地へ、エレンを追い込もうとします。
それがどんなに辛いことか、自分が身をもって理解しているから。
そして、その境地へエレンが近付いた時にだけ、優しい笑顔を見せるんです。
境地にのぼろうとしたエレンを地面に引き摺り降ろすために。
若いエレンはその笑顔に全身ですがりつくので、永久にリヴァイのしつけはおわりません。





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Last updated  2013.12.18 21:14:18



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