なんであたしがあんたの機嫌取んなきゃいけないのよ

細木占いによると、私は今年で大殺界が終わるらしいです。
何をやってもうまくいかない不毛の３年が終わる、とのことでしたが、何かすればそれなりに成果は得られてたし、転職後３年間、仕事での評価も別に悪くないわよ。
落とし穴はちょこちょこあったけど、決して落ちたきり出てこられないほどの大穴は空いていなかった。

と思っていたんですけど、今年最後のブラックホールに飲み込まれました。
もう春はすぐそこ！という段階になって、こんなヤバい山にぶち当たっているの？

営業職に就いてから、強烈な人間嫌いになったんですけど、それでも、私にとっての最重要事項は恋愛なのでしょうか。
会社内外のみならず、家族・友人だって、最後の最後に信用できる人なんかいないんだって毎日思って生きているのに、一番信用できない異性が心の中心を占めているというこの状況は一体何なの？と思います。

石橋を叩いて渡るというけれど、恋愛において、私は石橋なんかつまんなくて手を触れようとも思いませんね。
綱一本みたいな道をいかに渡ろうとするかが人生における、最も大きな問題です。＞ええ？
ちぎれかけの縄の上を両手を広げて歩いているわけですけど、ねえねえ、この縄はいつまで持つと思う？私のバランス感覚が崩れるのとどっちが早いと思う？

という感じで、死ぬほど辛いクリスマスを迎えたわけです。
詳細を会社の同僚・先輩・後輩全てに大暴露した結果、全ての人が口をそろえて同じこと言いました。
「うわー。ヤバいやつだー」
ほぼ全員面白がって、どうせ行くって決めてんだったら、とことん行けよ！血まみれのメリークリスマス☆と言いました。
な、信用できねえだろ？（これこそ信用に値する率直な意見というものか？）

すでに、血まみれです。
恋愛偏差値が４０くらいしかないんですけど、どうしたらいいですか。
もう既にすごい思い詰めて夜は眠れないし、食事ものどを通らない。
凄まじい隈作って出社したら、いつも私を笑いの種にする同期すら私を心配した。

しかし、本当に凄まじい出会いだった。
年齢を重ねるごとに、自分も周りも保守的になっていくものだと思っていた。
私には守るべきものはないけれど、それでも最低限のリスクヘッジは常に心がけていたつもりだった。
傷つかないように武装していたつもりだったんですけどね。

私がひそかに抱いていた破滅願望を完璧に満たしてくれる人と出会った。
大海原を板きれ一枚にすがりついて航行するような寄る辺のない恋が、どこに帰結するかって、海の底に沈むか、無人島に漂着するかってことでしょう？
しかし、海に沈めるほど生命力弱くない私はきっと無人島で一人ぼっちになって我に帰るんだと思います。
誰も通りかからない無人島から脱出するには、一人で海を泳がないといけないんですけど、私にそんな体力あるだろうか。たぶんある。

エクストリーム恋愛ダイエットによって痩せたうれしさから、なぜかヴィヴィアンのセットアップを購入しました。
金融業界の営業なのに、ヴィヴィアン着用で、会社で浮いた存在がさらに一段高く浮かび上がりました。
自分のことは自分が支配していると思っていたのに、結局私は何かほかのものに支配されているのね。

全てに自信喪失しているけれど、お手洗いの鏡に映ったジャケットとスカートのシルエットが美しかったから、自分はまだ生きるに値すると思えました。
（人間の脳って、失敗からしか学べないらしいよ）