なんであたしがあんたの機嫌取んなきゃいけないのよ

バカは一生直らないのでしょうか。
というか、そもそも、バカを直そうとする気が私にあるのでしょうか。
と言っている時点でもう駄目ですー。

バレンタインは何のチョコ選んだ？というキラキラ女子に
「チョコ？バレンタインにチョコが関係あんの？バレンタインって、雪の降りしきる新宿駅で「私のこと、一度でも愛したことがある？」って言いながら泣き崩れる日じゃないの？」
と応じてキラキラ笑顔を凍りつかせた。
あの日は本当に辛かった。
帰ろうにも積雪４０センチ。
おしゃれめワンピ（薄着）にタイツにパンプス、というやる気満々スタイル（出番はなかった）で、雪をかき分けながら帰らないといけない。
あまりの出来事に実妹にエマージェンシーコールして迎えに来てもらった。
修羅の国、新宿を離脱。
こんなに辛いなら、愛などいらぬ・・・！
タクシーも進めないレベルの雪。
私は妹に手を引かれながら自宅へ帰りました。
こういう時に本当に頼りになるのは２親等内の同居の親族しかいないと心に刻んだ。

見事にこなっごなにされたわけですけども。
でもね、今回は全然後悔していない自分に驚きを隠せない。
悔い改める気持ちが全然わきません。
これだけは妥協できないという点がどこにあるのかがハッキリわかったからです。
画家に玉砕した時はプライドが傷つきすぎてなかなか立ち直ることができませんでしたが、今回はもう平気。
それもこれも、自分史上最高のイケメンだったからです。
本当にイケメンだった。
今思い返しても、ニヤニヤするくらいのイケメンだった。
そして、懸念事項が残った。
彼を上回るイケメンに今後出会えるかなー
お前、懲りろよ！とは思うんですけども、それでもそこが一番重要というか。なんというか。
いつかまた会いたいような気もするけど、５年後には確実に、もう隠し通せないレベルで禿げるよあなた、という彼の唯一にして最大の欠点を見なくて済んだのは良かったかもしれない。
どうすんのかな。植毛すんのかな。（笑）
科学の進歩が追い付かないことを祈っている。ちょっとした復讐心。

イケメンゲットのためには、こちらもキレイでいないといけない。
と思い、ガチで頑張ろうと思って、ランニングベースに月登録して、皇居を週３で走ってダイエットしている。
あのイケメンの生き方は本当にかっこよかった。
「俺の人生の主軸は、書くことだから」
と自分のことを太宰治と思っているのではなかろうかという発言が、私としては、最強にツボだった。
人生の主軸ですって！
軸どころか、一日をすごすのがギリギリ、キワッキワ精神状態の私にとっては、あまりにまぶしい存在でした。
人生の軸ってなんだぁー！と思いながら、皇居を爆走。
もう何も考えたくないから体力の限界まで走って帰るんですけど、昨日はちょうどランニングベースから一番離れた反対側にさしかかった時に突如、スタミナが切れて走れなくなった。
足つる、これ以上動いたら足つるわー。電車乗りたい。でも、手ぶらできたからお金ない・・・
と絶望しながら歩いて帰還。
超辛かった。寒さで体が凍えた状態でロッカーへ。
血のバレンタインの悪夢がよみがえる寒さだった。
歩きながらちょっと泣いたわ。

ということがあった、と妹に言ったら
「そいつがフツメンだったら、じゃあ直木賞くらい取ってみろよって思ってたんだろうね」
と言われて、あぁ、無情。と思いました。
そいつと出会った女１００人が、自意識過剰の残念イケメンって思ったろうけど、そのうちの一人くらいドンピシャでハマる女がいるんだろうね。おねえみたいに（ため息）
そいつの本命はそいつのこと尊敬はしていないと思うよ。だから持ちあげてくるおねえを選んだんだよ。
大体、「本命の」って言葉がつく時点で本命以外の女が複数いるってことでしょ。
用途に応じて色んな種類の女をキープしてんだよ。
ねえちゃんの用途は「自尊心」。本命はそいつが書いた本読んだことないと思うよ。
人生の主軸ある人って、９９人からへぇーすごいね（笑）って口で言われて鼻で笑われるけど、一人から支持されるような特殊カテゴリーだと思うけど、それでいいの？
だいたいそいつの主軸のゴールって何？書くことって？
商業出版さえされればＯＫなの？全然売れなくても？

あぁ、無情・・・

妹の精神年齢の方が、私より数倍上だな。
そんなにボロクソ言わなくてもいいじゃん。合ってはいるけどね。
なんか、とてもリアルだな。人生で何かを達成するって難しいんだな。

みんな、自然体で付き合える、安心感のある人と一緒になりなよって言うけれども。
出会った瞬間の落雷！テンション上がりきってもう何も考えられない！とならないとＧＯサインが出ないんですよ。
one for ギャンブル！two for the 娯楽！

と言いつつ、ジャンヌダルクをヴァンパイア→ロマンス→ドライ？と聞いて絶望した。
ネルヴァルは一体、どうやって街灯にぶらさがったのだろうか。