[発達障害]の記事一覧 | 　”楽（らく）の　修行日記

合気道のようなもの

　私は高等学校で数学の講師をしていますが、ある不思議な現象があります。　農業高校と工業高校では、発達障害の子どもが比較的多い割合でいます。　どういうわけか発達障害をもっている子どもは、いつもほぼ満点をとります。　学年が変わって先生が変わると、またもとの低い点数に戻ります。　何でだろう？と考えました。　最初はみんな、そっぽを向いていることが多いのですが、すぐにシャッターが開いたっていつも思うんですけど、本当にそんな感じでこちらの話がつながるんです。　本質的になのか、気をあわせないんです。　敵対して強く出るのではなく、少しずらしていくんです。　そうすると、子どものシャッターがあくのです。　または、チャンネルがあうという感じでしょうか？　合気道と同じで相手がこちらに気をあわせてくれないと、何もできません。　そうすれば、向き合って手合わせができるんです。　相手と向き合うということは、目をそらさず自分自身と向き合うということです。　相手に見える欠点とは、結局自分の中にある自己否定心なのです。　相手に向き合うというのは、相手に合わせるのではない。今人気の【ドレス】パーティードレス☆ミニショート☆2次会☆お呼ばれ☆結婚式☆発表会☆イブニングドレス☆カラードレス【カラー：ベージュ・ライトピンク・ディープピンク・ブラック(黒色)・レッド(赤色)・ミディアムパープル(薄紫色)・ホワイト(白色)】【whitelove】価格：5,940円（税込、送料別）

アスペルガー症候群

　最近は、早期発見できるそうで、知人のお孫さんは３歳から薬を飲んでいて、薬でコントロールできるから安心なんですという話を聞いて、いいことだとは思うけどこわいなあと感じたのが正直な感想です。　こういう仕事をしていると、正しい判断なのかどうか疑問があるからです。　薬を服用している子どもも何人もみてきましたが、薬はきれてしまったとき、別人になってしまうのでこわいですし。　子どもは成長しますから、必ず今までの薬があわなくなってくるんです。　薬には副作用もありますから、成長したからその分多く処方すればいいというものでもないからです。　以前、私が関わったアスペルガー症候群の子どもの話をしたいと思います。　ある小学校の２年生と３年生、２人のアスペルガー症候群の男の子がいました。　悩みの相談は、じっと座って授業がうけられない、友だちと仲良く遊べない、トラブルをおこしてしまうと共通した症状もあり、臨床心理士からは典型的なアスペルガー症候群だから、病院に行くように言われたそうです。　最初は２人ともみていたのですが、大人の事情（臨床心理士の予算も使わないと、来年、予算がつかないから）で、２年生の子を私が、３年生の子を臨床心理士の先生がみることになりました。　そのとき２人とも同じような症状でした。　私は、２人とも心の問題だけだと思っていたので、担当した２年生の子は、とことん一緒に遊びました。　遊んで行く中で、その子が経験不足が多いと言うことがわかったので、ブランコ、滑り台、鉄棒、ボール遊びをやりました。　他の子がいないところで遊んだので、１つずつ教えながらやるとすぐにできるようになりました。　すると、休み時間に友だちと遊んだり、体育の授業に参加できるようになりました。　勉強も少しやっただけで飲み込みが早かったので、すぐにみんなに追いつき、授業にも落ち着いて参加できるようになり、問題がなくなってしまいました。　できないから教えてと言えず、できないことが悪いことだと思っていたので、それを誤摩化すために暴れたり、暴力をふるってしまっただけでした。　家庭でも、母子家庭でしたが、落ち着いているし、宿題もちゃんとするようになったということでした。　３年生の子は、臨床心理士の面談後、病院にかかり薬を処方してもらいました。　その後、学校の先生の話では、病院と臨床心理士の指導もあり、障害児学級に入ったのですが、薬があわないのか以前よりも凶暴になって、まわりの子に怪我をさせたり、ますます教師の指導が入らなくて困ってますとのことでした。　２年生の子も同じように障害児学級に入れる予定だったけど、保護者の了解を得れず普通学級で過ごしていたのですが、入れなくてよかったと学校の先生が言われてました。　どのアスペルガーの診断を受けた子も、たまたまかもしれませんが１００％、この方法でクラスにかえってますし、むしろ他の子どもより理解が早いです。　これは１例にすぎません。　　１つ１つ紹介していきたいと思います。　何かの参考にしていただければ幸いです。

どうして学びたいのか？

　新学期になって、昨年、全く勉強しなくて問題をおきしてばかり、暴れたりして、留年したA君の数学を担当することになった。　噂通りではあるけど、かなり警戒しているようなところもあり、この先生はどんなやつか試されてるなあという感じでした。　わがままをいってみたり、威嚇してみたり、最初は全てを受け入れていきました。　それでも、ちゃんと座って、質問しながら、ノートもとって問題もやっている。　発表はさせないっていう先生もいますが、発表というのは自己PRの場所でもあり、子どもたちがどんどん生き生きとしてくるので、私は早くできた人から書きに行ってというスタイルをとっています。　A君もやりたいと言って、最初はみんなと同じように出てきました。　何回かやっていくうちに、６問全部やりたいと言い出しました。　どうしてやりたいのかって聞くと、「もう留年はしたくない。２年生になりたいんだ。去年は、ぜんぜん教えてもらえなかったし、ノートも問題集も何も書いてない。教え方がわからないっていったら、自習やって言って、教室から出て行った。先生は、ちゃんと教えてくれるから頑張りたい。」というので、その問題は全部やってもらいました。　次からどうするかと思ったら、承認欲求が満たされたのか、必要以上にアピールしなくなりました。　今はどうかというと、真剣に説明を聞いて、問題をとき、早く出来たらノートを見ながら問題集に取り組み、チャイムが鳴ってもギリギリまでやっています。　子どもたちは、認められたいのです。　子どもたちだけではありません。大人もそうです。　承認欲求が満たされたとき、人は大きく変化します。　暴れたり、暴言を吐くからといって、相手にされてこなかったのかもしれません。　でも、それぐらいの子の方が、違う方向に向いた時、すごい力を発揮したりするのです。

個性なのか、それとも自分勝手なのか？

　個性って何だろう？　ゆとり教育が始まって、個性重視とうたわれ、個性的なのか自分勝手なのか？　ちょうど個性重視の教育が始まった最初の学年が、中学生になった年に、私は大学を卒業し、教職についた。　まわりの先生たちは、自分勝手な子ばかりでやりにくいとぼやいてるのを見て、確かに１年生と２,３年生は少し違うかな？と思ったのを覚えています。　それから１０年ぐらいして、学習指導要領もかわり、つめこみ教育から体験型学習の増えた子どもたちからまた変化がでてきた。　私たちの世代もゆとり教育のはじまったようで、共通一次からセンター試験に変わったり、学習指導要領も変わったりした年なので、今から思うと戸惑うことも多かった。　ただ、ゆとり教育と強制つめこみ教育の大きな違いを感じるのは、感性だと思う。　ゆとり教育と言いながらも、育ててる親がつめこみ教育世代なので、ゆとり教育の中にも２つにわかれると思うが、比較的自由に育ったゆとり教育世代は、感性豊かだと思う。　個性的なのか、自分勝手なのか？　自由さがうまくでると個性的と言われ、悪くでると自分勝手とか発達障害と言われてしまうのではないだろうか？　勉強を教えていて伸びる方は、自由な子どもだと思う。　固定観念がないから、どんどん吸収していきます。　強制されてない分、自分から求めてくるから、いろんなことを吸収していくのだと思う。　この場合、悪くでると自分勝手と言われ、アスペルガーと判断されやすいが、自由さをいい方にむければいいだけなので、特に問題はない。　つめこみ教育の子は、子どもの意志を聞く前に、先に言う親というのは、子どもの能力を摘むいでいると思う。このタイプの子どもは、LDと判断されやすいが、少し訓練すれば何の問題もなくなる。　発達障害と診断された子、おそれがあると言われた子、いろんな子どもをみてきましたが、どの子も問題なくなりました。　人それぞれ個性があります。その個性が大人にとって都合がいいか、悪いかによって、障害だとか障害でないと判断されているだけなんです。　個性を伸ばす教育こそ、私の考えるFreeman schoolです。　”悩める先生、保護者へ〜Freeman school〜”　　http://freeman-school.blog.eonet.ne.jp　　

発達障害って何ですか？

　ある小学校６年生の女子が、臨床心理士から発達障害の疑いがあるから病院で検査する様に言われたけど、どうしても子どもが行きたくないというのですと学校から相談を受け、子どもとご両親とお会いすることになりました。　どうして発達障害の疑いがあると診断されたかというと、小学校４年生ぐらいから夏休みあけに不登校になる、友だちとうまくいかない、定規が使えない・・・などである。　もうすぐ夏休みが終わるので、今年も行けないのではないか？と心配ということで、訪問し、子どもとご両親とまず別々に話を聞きました。　夏休み中だらだら過ごすとか、飼っている猫の世話をする係に決めても３日坊主、年の離れた弟と同じように接しているなど、特に母親からの不安がいっぱいでてきました。　子どもと会うと、質問に対しても答えるし特に気になる点もなかったが、算数がわからないから教えてほしいというので、残りの夏休みに数回、訪問して一緒に勉強することにしました。　進研ゼミの教材をとってるが、ぜんぜんやらないということだったので、一緒に取り組みました。　確かに定規をうまく使えず、線が引けなかったが、定規の使い方を教えたらうまく線を引けるようになり、使い方がわからなかっただけということで、１つクリア。次に、何で２学期に休むのかと聞いてみたら、夏休みの習慣がぬけないのと、宿題をやってないから行けないという返事。　数回訪問して、リズムを戻し、宿題も済ませたら、問題なく学校に行きました。もし、宿題ができてなくても、分からない問題があったら担任の先生に聞けば教えてくれると言ったら、ちゃんと学校で担任の先生に聞きにくるようになった。　そうです。完璧に仕上げないと、提出してはいけないと思っていた様です。　みんなが運動会の練習が嫌だから不登校なのでは？と思っていたのですが、心配がなくなって登校し、運動会の練習も参加し、別室登校すると思ってたら、教室に入って何の問題もありませんでした。　　しばらくすると、母親から「私が注意しないと学校に行く用意をせずに弟といつまでも遊んでるんです。注意しなかったら、いつも遅刻してしまう」と相談をうけました。　「お母さん、もしかして今まで、もう◯時だからこれやりなさい、とか全部指示してませんでしたか？」と聞くと、「何でも行動する前に指示してます」と言われたので、「猫の世話も先にやってませんか？」「はい、やってないと思って、先に餌をやってしまいます。」「子どもは失敗して学習するんです。一度、何も言わずに放っておいてみてください。次からは気をつけますから。先に言ってしまうと、注意してもらえると思って安心して待ってるんです。」と言うと「そう言えば、上の子はうるさいぐらい言いますけど、下の子には何も言わないから自分でやるんでしょうか？初めての子だったので、みんなが世話をやいてしまったのかもしれません」と言われ、実践されました。　結局、一度の失敗で次からは時計を見ながら行動するようになったそうです。　発達障害と思っていたのは、子どもにさせずに手をかけた結果、自分でやろうとしなくなっただけなのです。このような事例は、たくさんみてきました。　過保護すぎて、成長をとめてるだけで、少し教えてあげれば何でもできるんです。　高校で勤めていても、このようなことは多々あります。