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曹操注解 孫子の兵法

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Jan 5, 2006
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カテゴリ:戦略
<シャロン首相>重度の脳卒中で緊急手術 危険な状態に

 【エルサレム樋口直樹】イスラエルのシャロン首相(77)は4日午後10時(日本時間5日午前5時)ごろ、突然体の不調を訴え、エルサレムのハダッサ病院に入院した。重度の脳卒中と診断され、直ちに緊急手術に入った。首相は人工呼吸器を装着しており、危険な状態にあるという。3月の総選挙を前に、国内政局や中東和平の行方に重大な影響を与えることは必至だ。
 首相の入院に先立ち、首相権限がオルメルト副首相に移譲され、首相代行に就いた。同副首相は5日に臨時閣議を招集し、善後策などをめぐり協議する予定だ。
 シャロン首相は4日、イスラエル南部の自宅兼牧場にいたところ、突然「気分が悪い」と訴え、救急車でエルサレムまで搬送された。病院到着時には意識があったというが、脳内出血を止めるため、全身麻酔を伴う緊急手術に入った。
 病院の主治医は記者団に「重大な脳卒中と診断された。首相には麻酔が施され、呼吸器が取り付けられている」と発表した。病院周辺には武装した警護員らが配置された。
 緊急手術を要するような深刻な脳内出血の場合、治療によって回復した場合でも後遺症が残る可能性が高い。事情に詳しい関係者は「(病状は)極めて悪いようだ。回復するかどうか分からない」とロイター通信に語り、シャロン首相の政治生命が危機に陥っているとの認識を示した。
 シャロン首相は先月18日に軽い脳卒中を起こしたばかり。この時にも同じ病院に入院したが、同20日に退院。脳卒中の原因となった心臓の小さな穴をふさぐため、5日朝から心臓カテーテル手術を受ける予定だった。医師団はこれまで、脳卒中の再発の可能性は低いとの見解を示していた。(毎日新聞) - 1月5日10時41分更新


☆これも失敗の思い出話になる。

 アラファト議長と和平合意を締結したラビン首相がホワイトハウスで握手したとき、われわれはちょうど細川内閣をやっていた。
 成城大学の先輩、羽田孜外務大臣が急遽招待され、目の前で二人が握手するのを見た。

 ラビン首相は言った。
 「エナーフ(もうたくさんだ)」
 ラビンさんの言葉は感動以上のものがあった。

 このパレスチナ合意をひっくりかえそうと右翼運動の先頭に立ったのがシャロンだった。
 まずパレスチナ側が嫌悪するイスラム聖地《岩のドーム》の表参道で騒ぎを起こし、和平合意の協定破りとなるヨルダン川西岸への入植事業をすすめた。
 この右翼的な反動の高まりで、ラビン首相は暗殺された。

 シャロンは念願の政権を手に入れたが、アメリカやイギリスの情報機関はシャロンの親族の不正ビジネスの情報をリークした。
 イスラエルの情報機関モサドは反撃した。
 それがクリントン大統領の権威失墜を狙ったモニカ・ルインスキー事件である。

 こうしてみると、「シャロンの反撃」のために、どれだけ多くの人々が無意味に死んだことか。
 あのときにパレスチナ和平合意が成立していれば、われわれはもっと違った世界をながめていたであろう。

 よい死に方はできない。





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Last updated  Jan 5, 2006 11:54:49 AM
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