カテゴリ:普段の生活
11/1(金) 午後 18 ~ 19 時頃だっただろうか、サイレンの音が近くで聞こえる。どこだろうか?翌日地元掲示板の書き込みを見て、梨香台団地ではないかと推測して行ってみることにした。梨香台団地は高層棟と中層棟で構成された団地だ。見えるだろうか?
ああ、あそこか。外壁とベランダが白い団地なので、黒く煤けるとすぐに分かる。近づいて行ってみると、指揮車が止まっていた。隣の部屋も煤けている。良く見ると火事の後に洗ったと思える洗濯物を干している。上の階ではベランダの手すりを拭き掃除していた。 廊下側も焦げ茶色に煤けていた。地上に立っていても、何となくなにもかもを混ぜて焼いたような、少しむせ込むような化学臭が混じった灰の匂いがする。 秋山駅の方から煙が上がる様子が見えたのかも。 焼けた部屋の玄関に行ってみる。鉄製のドアはシリンダー部分を切り取るようにカッターで切断されていた。中から出られなかったのか。留守ではなかったことは、手前に手向けられた花が物語っていた。 出入りしていた警察か消防の人に「犠牲者が出たのですか?」と聞いてみる。「住んでいる人が 1 人」と、亡くなったのか... 廊下に面した窓に焼け出されたハードカバーでケースに収められた古い本が 5, 6 冊ほど積み上がっていた。男性高齢者だった?(ニュース記事 NHK 首都圏 NEWS 団地火災で1人死亡 松戸(暫くするとページは無くなっていると思う) で高齢者だと分かった) 夕食を作っていて出火して、気が動転しているうちに一酸化炭素を吸ったか、煙で視界を失ったか。暖をとるために点けた暖房器具から出火したか。あるいは体が不自由だったか。 団地は高齢化が進んでいる。火事場を日に当たりながら公園から見ていた 5, 6 人の老人達が居た。自分が小学生だった頃にはなかった器具や設備が高齢化対応工事で取り付けられていた。エレベーターホールに椅子、郵便受けに荷物置き、壁には手すり。エレベーターホールの自動ドアも元々は無く、団地風が通り抜ける吹きさらしだった。 部屋で起きる事故もそのうち課題になるのだろうな。 焼けた部屋には既に内装工事が始まっていた。回転鋸が見えた。窓と壊した玄関を取りあえず塞ぐか、テナント入退去工事にみられるような簡単な鍵付きの入口を作るのか。 下の階は、放水による天井からの被水を避けるため、部屋中ブルーシートで覆っていた。団地でもブルーシートは必要なのか。 亡くなられた方のご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.11.03 12:04:18
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