平成24年版 高齢社会白書(概要版)についての情報(15)
高齢者の環境について、No14より続けさせて頂きます。このページで第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向の報告を終了とします。今後、第3節、第4節を報告する予定です。○孤立死と考えられる事例が多数発生しています。•誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような「孤立死(孤独死)」の事例が報道されているが、死因不明の急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖を行っている東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成22(2010)年に2,913人となっています。(図1-2-41)。 •(独)都市再生機構が運営管理する賃貸住宅約76万戸において、単身の居住者で死亡から相当期間経過後(1週間を超えて)に発見された件数(自殺や他殺などを除く)は、平成22(2010)年度に184件、65歳以上に限ると132件となり、平成20(2008)年度に比べ全体で約2割、65歳以上では約5割の増加となっています。((図1-2-42)。 •誰にも看取られることなく、亡くなったあとに発見されるような孤立死(孤独死)を身近な問題だと感じる(「非常に感じる」と「まあまあ感じる」の合計)人の割合は、60歳以上の高齢者の4割を超え、単身世帯では6割を超えています。(図1-2-43)。○東日本大震災における高齢者の被害状況•岩手県、宮城県、福島県の3県で収容された死亡者は、平成23(2011)年3月11日から24(2012) 年3月11日までに15,786人にのぼり、検視等を終えて年齢が判明している15,331人のうち60歳以上の高齢者は10,085人と65.8%を占めています。(図1-2-44)