平成24年版 高齢社会白書(概要版)についての情報4節(32)
今日(9/28)は久しぶりに朝から雨が降っています。昨日まで、屋外でのイベントだったので天候が晴れ状態だったので助かりました。忙しい9月の行事が無事に終えて、ほっとしています。すぐに10月は最大のイベントである高齢者と心身障がい者の合同体育大会(運動会)があります。準備をきっちりと進めていきたいと考えています。さて、本題に入ります。本日もコラム情報を伝えます。高齢者白書の情報は本日で終了です。〔コラム:地域包括ケアシステムの推進について〕○高齢者が住み慣れた地域で尊厳を持って安心して生活できるようにするため、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを日常生活圏域内において有機的かつ一体的に提供する「地域包括ケアシステム」が推進されている。○新潟県長岡市では、「高齢者総合ケアセンターこぶし園」が市内で医療施設や介護施設を運営するとともに、市内12か所にサポートセンターを設け、在宅の高齢者に対して24時間体制で施設と同様のホームヘルプサービス等を提供している。サポートセンターでは地域交流を重視しており、カフェテラス(地域交流スペース)、キッズルーム(児童の遊び場)、入浴施設、トレーニングルーム、診療所等を併設しているところもあり、地域に住む一般の方の利用も可能となっている。入浴施設は、子ども料金を設けて若い世代の利用を促進しており、地域の健康・活力の拠点としての役割も担っている。○千葉県柏市の豊四季台団地地域では、住民6,000人のうち65歳以上の高齢者が約4割を占めており、団地の建て替えを機に、平成21(2009)年に柏市、東京大学高齢社会総合研究機構及び都市再生機構の三者で「地域包括ケアシステム」の検討・実践を進め、24時間対応できる訪問看護・介護の充実や、医療・介護を一体的に提供するサービス付き高齢者向け住宅の整備に向けて取り組んでいる。また、退職した高齢者が生きがいを持って働くことができるようにするため、農業、生活支援、育児、地域の食の4分野で、高齢者を雇用する事業を平成23(2011)年から試行的に実施している。〔コラム:地域をつなぐ「くるくるバス」〕○福島県福島市の蓬莱地区には、どこでも何度でも無料で乗れるコミュニティバス「くるくるバス」が走っている。○この「くるくるバス」は、地元の市民団体「まちづくりコミュニティ ぜぇね」(「ぜぇね」は福島県の方言で「いいね」という意味)が、平成20(2008)年に、家に閉じこもりがちなお年寄りの外出を支援したり、コミュニティづくりのために運行を始めた。○運賃は無料で、運行資金はバス車体の広告収入(協賛金)と、住民等からの寄付金や募金で賄っており、行政からの補助金は受けていない。○「まちづくりコミュニティ ぜぇね」の事務所は蓬莱ショッピングセンター内にあり、「くるくるバス」の待合室にもなっていて、気軽に立ち寄れる居場所として多世代交流が図られている。○現在、蓬莱の東西3コースを1日5回(原則平日のみ)循環しており、1日70人ほどが利用している。平成23(2011)年の東日本大震災の際は、関係者も被害を受けて一時的に運行を止めたが、4日目からは運行を再開し利用者の信頼を得た。蓬莱地区では、「くるくるバス」を地域で支え合うことにより、まちの活気と住民の交流が育まれている。