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カテゴリ:不思議な話
もうすぐ、私の誕生日がやってくる。
毎年誕生日が近づくと、切なさと悲しさが押し寄せてくる。 去年まで、理由など分からなかった。 生まれてから、誕生日に悲しい思い出などない。 いつも家族が祝ってくれるし、いつもいつも愛を感じてきた。 この気持ちは一体なんだろう。 そう思いながらも、その気持ちを味わうしかなかった。 大人になると、誕生日を過ぎるとめまいの発作で数日寝込むようになってしまった。 ネットで調べると、「誕生日クライシス」というものに行き当たったのだが。 周期的な問題なのかもなーと思いながらも、今年も悲しい気持ちを味わっていた。 そんなある日。 ひとりで夕飯の準備をしている時に。 突然思い出した。 誕生日に、「ひとりぼっち」になってしまった事を。 家族を助けることが出来なかった。 私はひとり、生き残ってしまった。 しばらく立ち尽くして、その場で気が済むまで泣いた。 自分の「直感」を信じることが出来なかったのか、正確に受け取れなかったのか。 そのせいで、家族を救えなかったという思いが悲しみとともに湧き上がってくる。 いつかの時代の。いつかの私。 多分、私はその思いをその日泣くことで手放せたのではないかと思う。 その時の家族は。 どこか違う国に生まれ、私とは違う場所で日々を懸命に生きているのだろうと思う。 号泣に近かった。 ひとりの時で良かったと思う。 泣いた後は、普通の現実に戻り。 夢を見ていたような気分になる。 どう考えてもありえんやろ~と頭で考える。 そう感じるのだから、仕方ない。 正しいとか間違いとか考えなくていい。 今の人生を楽しむしかない。 そんな世界で生きている私、大好きだよと自分をいたわる。 少し前まで。 不思議な事を思う度に、心の病気かな? 不思議なものが見える度に、目の病気かな?と必ず思っていた。 人と違うことを思ってもいいし、見えてもいい。 それが私の世界。 他の人と共感できなくてもいい。 私は、私。 今年の誕生日は。 誰よりも、私自身を祝おう。 生まれてくる決意をしてくれて、ありがとう。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.11.08 14:21:28
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