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風子の575 あるがままに

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2021.05.20
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カテゴリ:文人趣味


よもすがらやさしくかおるせいごがつ  風子​    

先の展覧会のとき知人の女性が
家の庭に咲いてたのと言って
差し入れて下さった白い花たち

もう10日をとっくに過ぎようというのに
枯れる様子もなく
薄暗い玄関で
やさしい香りを放っている
毎夜このやさしさに感謝の言葉をかけて寝む

やさしさといえば
「しっかりしてなければ生きてはいられない、
やさしくなければ生きる値打ちがない」という
レイモンド・チャンドラー(米国の作家)の小説
「プレイバック」の探偵マーロウの名セリフがある

いっときこのセリフは
「男は…」という主語がついて流行っていたが
ジェンダーを持ち出すまでもなく
原文で主語は「I」だし性差はなく
ひととしての極めつけの言葉だと思う

ところで
先にAituさんとセラちゃんが
久世光彦の「向田邦子との20年」を巡って
あまりに軽妙な語り口で書かれてたのを
思い出し
また読んで見た

ぼくも向田邦子のファンで
久世光彦の件のエッセイ集も買って
読んでもいるが
下卑な言い方をすれば、助べいな演出家で
不倫のスキャンダルを起こした
めっちゃ女好きな男(失礼)が
20年寄り添っていた向田邦子には
指一本触れたことがなかった、と
よく言うよと思うようなことを書いている

でも、ここには
だからこそ…とセラちゃんが詠んだように
人間くささ丸出しで生きた男のやさしさがあり
「やは肌の熱き血汐に触れも見で
さびしからずや道を説く君」への
回答があるように思うし
センスと知性が艶っぽさも表現できるのかと
改めて感心したしだい





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最終更新日  2021.05.20 18:44:10
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