テーマ:気ままに生きる(3375)
カテゴリ:文人趣味
しきありといえどくうなりこだいはす 風子 2000年前の蓮の種子を発芽させ 現代に蘇らせた 大賀博士の名にちなみ 大賀ハスと名付けられた古代蓮が雅びだ 仏教では 泥のなから生まれ 一茎一花の美しい花を咲かせる蓮を ほとけの花とし 開花の時間は短く 種を作り また来年美しい花を咲かせる蓮に譬えて 万物の真理を説く 我々が目にする現象(色)は 仮の姿で実体などない
すべてが空だ 万事色即是空 空即是色だと… こだわるな とらわれるなよ そう思えば苦がなくなり楽になるよというわけ そうなりたいなあとは思うが できんのが下賤な凡人の性でもある 蛇 足 以前大賀ハスで知られる古刹の住職と 朝本堂の縁で蓮の開花を見ていたときのこと わいわいと女性のグループが 蓮の花見にやってきた そのうちの一人が 住職に気づくと声をかけてきた 「和尚さん!蓮の花って開く時 ポンって音するってほんま?」 「ほんまですとも、心静かにして 目つむっとったら聞こえますがな」と 住職は頷いて答えた 「やっぱし心を無にせんとあかんのやね」 女性たちは納得して?去った そのあと住職は笑って僕に言ったものだ 「そんな蓮の花がポンちゅうて開くわけありませんやろ それは出来すぎたはなしやわ 目瞑って耳澄ましててみなされ 蓮はひらくとき ひそかに衣擦れのような音がしますがな、ハハハ」 さすが和尚 色即是空 空即是色でんなあ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.08 20:59:58
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