【本】読了『あなたのための短歌集』
五・七・五・七・七でつくる短歌。今回読んだ本は、依頼者からお題を受けて短歌をつくる、短歌の個人販売から生まれた本です。 『あなたのための短歌集』 木下龍也 ナナロク社 2021年あなたのための短歌集 [ 木下龍也 ] 右ページにお題、左ページに短歌が載っています。 以下は、心に残った短歌。 「大きさも深さも違う花瓶にはそれぞれ似合う一輪がある」 「きみがいまつまずきながら描いている地図は未来でだれかを救う」 「愛された犬は来世で風となりあなたの日々を何度も撫でる」 「もがくほどしずむかなしい海だから力を抜いて浮かんでいてね」 「かなしみは寒がりだからすぐきみの胸の暖炉に集まるんだね」 「図書館という売り買いのない凪で本もあなたも羽を休める」 「ゆっくりと翼を手入れした君はどんな風でもきれいに乗れる」あなたのための短歌集【電子書籍】[ 木下龍也 ]