芸能界で幅広く活躍する女優の高木美保さん。
ご自身のうつ病克服のために那須に引越しされたという話を以前耳にしました。
今現在はお元気に講演活動で全国を飛び回っているご様子。
先日、高木美保さんの講演に参加した自律神経失調症の方の感想を書き込まれたサイトを偶然目にしました。
自律神経失調症などで悩む方に参考になればと思い、ここにご紹介します。
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(でーぶダイナーさんのサイトより引用)
http://www.davediner.com/
高木美保講演会
『えせ農業生活』
京都新聞社主催の環境講演会に行ってきました。その中に「自然が教えてくれたこと」と題し、高木美保さんの講演がありました。
高木美保さんは、女優としてのハードスケジュールから自律神経失調症になってしまい、ドラマのロケ地で、自然に囲まれると心に余裕を持てることに気づき、田舎で暮らすことを決めたそうです。現在、那須高原に360坪の畑で野菜を栽培しているそうです。
ボクが聞きたかったのは、体調を崩してから自然に回帰しているというボクとよく似た経験をされているので、この類似性は一体なんなんだろう、というところでした。
この不思議な感覚は、ご先祖様が農民でその血が騒いだのかなと思いました。かと思うと、高度な科学的な訓練を受けた宇宙飛行士も、狭い宇宙船の中で長期間滞在してストレスを受けると、栽培してある麦の世話をしきりにしだすそうです。その話を聞いて、もう少し人間の普遍的な感覚なのかなとも思えました。遅れてやってきたヒッピームーブメントかなとも思えるのです。
たまたま質問をする機会に恵まれたのでそのことを高木さんにぶつけてみました。
高木さんは都市に住んでいると便利なので本能、第六感に従うことをしなくても生きていける。そういうのを自然の中に求めているのではないかということでした。それから自分のリズムを自然の雄大な時間の流れにまかせてみたいという欲求ではないかというご回答でした。
確かにそのとおりです。産業革命以後、日本では特に戦後、生活のペースがどんどん速くなってきているように感じます。最近ではドッグイヤーなどと言って、今の3ヶ月は昔の1年に相当すると言う人もいます。
昔は春に種をまいて、夏に水をやって、秋に収穫するという自然に即した生活リズムがありました。それを二毛作にしたり三圃式農業にするのが限界でした。今は、1年掛かる開発を「お客さんは半年でほしいと言っとる」ということで、開発期間が半分になることが常態化し、どこまでもサイクルが早くなっている気がします。
今自然を志向している人は、少し自然のサイクルに近づけて英気を養おうとしているのかな、あるいは今の市場経済主義で突っ走っていいのかと「気づき」を得た人たちなのではないかと思えるのです。
高木さんの講演は、難しい話は一つも無く、実体験に即した大変分かりやすいお話しでした。高木さんの出世作「華の嵐」は多分見ていました(大学生の頃だったと思う)。石室コマンダー・渡辺裕之とのコンビでしたね。鼻っ柱の強い女性の役でしたが、実物はとてもほんわか系のトークでした。