|
全て
| カテゴリ未分類
| Fish on!!
| Octopuses
| カブトエビ飼育日誌!
| あいうえお日記
| 長野県高校入試
| My Favorite Songs
| 教者と習者
| ガキの頃
| Memories
カテゴリ:Memories
3月17日。
生涯,忘れられない日になるであろう。 午後一番で,ウロコ先生のお見舞いに伺った。 午前中にとも思ったのだが,前の晩よく眠れなかったし,昼食時にかかってしまうとご迷惑だろうと考えた。 結果としては,痛恨の判断ミスだったのだが・・・。 病院内は迷路のように入り組んでおり,私のような方向音痴にとって,辿り着くのは至難の業だ。 一般病棟から個室へ移されたとのこと。 このこと1つとっても,事態が急速に暗転していることは想像に難くない。 看護師さんに案内していただき,誘導される。 が,行きついた先は病室ではなく待合室のようなフロア。 奥様と娘さんがおられた。 お見舞いに参上した旨を伝えしたら…。 「折角お見えになっていただいたのですが,ほんの1時間ほど前に主人は息を引き取りました…」 絶句。 涙ながらに告げられた奥様を前に,しばし言葉が出なかった。 まさか…。 こんなに急に逝ってしまわれるなんて…。 信じられない。 精一杯の気力を振り絞って, 「お気を落とされませんように…」 と申し上げたが,言った本人が思い切り気を落としている。 もし午前中に伺っていたら…。 すでに意識がない状態だったので,私と面会しても「KAZUが来た」とは認識していただけなかっただろうが…。 死に目にお会いすることができなかった。 無念。 もちろん,立て込んでおられただろうから,私がいても邪魔にしかならないが…。 わずかながら平静を取り戻していたので,私にできる事後処理について奥さまと話し合った。 考える学習をすすめる会及びネット上でウロコ先生とお付き合いのあった方々への対応は,すべて一手に引き受ける旨をお伝えした。 また,「ネットでの公表はしばらく控えて欲しい」とのご要望が。 ウロコ先生がネットを通じて懇意にされていた方の多くは塾関係者で,春期講習等で多忙な年度末の時期に負担をかけたくないとのご配慮だと理解した。 そのため,HP上での公表を敢えて遅らせてしまったが,すべて私個人の判断なので,ご批判は甘んじてお受けするつもりだ。 その場を去りがたく,しばし奥様や娘さんと故人を偲んでとりとめなくお話を。 娘さんは奥様以上に気丈に振舞われていたが,心中,察するに余りあるものがあった。 ウロコ先生が,娘さんにどれほどの愛情を注いでおられたのか,それなりに知っていただけに不憫でならなかった。 暫くして,看護師さんから「お化粧が整いました」とのお知らせが。 すでにお集りになられていたご親族の方々と共に,私も最期のお姿を拝ませていただくことに。 ウロコ先生のお兄様と初めて対面。 佇まいがそっくりだったことが,今でも深く脳裏に焼き付いている。 そこには,ベッドに横たわり現世の苦痛から解放されたウロコ先生が眠っておられた。 月並みな表現だが,安らかなお顔であった。 事ここに至って,冷徹な事実が私の前に突きつけられた。 高校生の頃からの「絶対に人前で涙を見せない」という誓いが,流石に破られそうになった。 が,寸でのところで踏みとどまった。 悲しすぎると涙さえ出ないことを,このとき初めて知った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月09日 00時21分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[Memories] カテゴリの最新記事
|
|