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カテゴリ:Memories
時は私に,じっくりと構想を練る時間を与えてはくれませんでした。
その頃,「発起人」が会の「司令塔」の役割を果たしていました。 経営面に関しては,私などとは比べ物にならないほど長けていましたので,「会の運営は彼に任せた方が確かである」というのは,Jさんも私も一致した見解でした。 取りあえず,彼の指示に任せて動くことにしましたが,早速,教材開発の「指令」が出ました。 まずは,ウォーミングアップを兼ねて英語教材の「試作品」を作ることになりました。 「自学自習用のテキストがどうあるべきか」はJさんと彼からレクチャーを受けましたし,自分なりに消化したつもりでした。 「指定された題材とページ数の中で,どのようにまとめるか」。来る日も来る日も考え続けました。 言い訳になるかもしれませんが,今思うとあのテーマをあのページ数でまとめることは「不可能」でした。 現在の私だったら,「そんなモン,作れるわけねーだろ!!」と猛烈に噛み付いていたかもしれません(笑)。 もちろん,当時,そのような洞察ができるわけもなく,初の自習用教材の開発に切歯扼腕するだけでした。 1か月以上の悪戦苦闘の末,「試作品」が出来上がりました。 早速,Jさんと発起人に送りました。 翌日,Jさんの塾で開かれた「検討会」において,「苦心惨憺の作品」が俎上に乗せられたのですが…。 「これだったら誰でも作れるよ。KAZUらしさというものが全く感じられない」 またしても痛烈な「不合格」の烙印。 発起人は気の毒そうな顔をしていましたが,何も言いませんでした。 「何で,自分が持っているものを全部出そうとしないの?」 「これでも自学自習用のテキストとしての在り方を精一杯考えたんですが…」 「余計なことを考えるからこうなるんだ。普段,授業でやっている解説をそのまま文章にすればいいだけじゃないか」 言うは易し行うは難し。 口でやる説明と文章での解説とでは,何もかもが違います。 言い直しも,補足説明も,生徒の反応を見ながらの舵取りも,文章では何一つできないんです。 未だに,テキストの作成には多大な時間をかけています。 「授業をそのまま文章化すること」までは消化したのですが,「言葉選び」と「文の構築」,「流れの構築」には難渋しています。 加えて,「KAZUが思ったとおり,好きなように作ればいい」とのアドバイスは以前にいただいていました。 私としては「思ったとおりに」作ったつもりだったのですが,「らしくない」と言われてしまいました。 当時,その意味が全く分からなかったんです。 ともあれ,試作第1号教材は,売り物として「失格」と判定され,見事ボツになってしまいました。 このときばかりは,思いっきり凹みましたね(苦笑)。 自分なりに精一杯頑張った初の自学自習用テキストが,「欠陥品」だったのですから。 その重大な欠陥に気付きもせずに…。 事ここに至って,自分の力だけではどうにもならないと悟りました。 「こうなったら,Jさんに『弟子入り』して,自分を磨き直そう」 今日まで続く長い師弟関係はこうして始まったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月15日 21時24分28秒
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