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カテゴリ:Memories
あらかじめお断りしておくますが,私にとっての「苦闘」編です。
本編はウロコ先生とのやりとりよりも私個人の葛藤に重きが置かれてしまうので,ご了承ください。 当時…。 わが会は「考える学習をすすめる」という理念を掲げつつ,純粋に営利目的の団体でした。 利潤をあげるには「売り物」が必要です。 それが,現在も続くテキストのラインナップです。 S氏は個人的な事情で活動に深く関与する時間がなく,会は教材開発の「即戦力」を欲していました。 Jさんはいち早くテキストの作成に着手し,名著「目からウロコの数学講座 中学関数編」をはじめ,素晴しい作品を次々と世に送り出していました。 商品開発を一手に引き受けておられたのです。 Jさんは私に「あわよくば即戦力に」と幽かな期待をお持ちだったようです。 S氏同様,その頃からオリジナルテキストは精力的に作っていましたから。 ただし,あくまで自塾用。 それも,当時,一斉授業が中心でしたので「説明の補助」的な位置づけの教材ばかりで,Jさんが望む「自学自習用テキスト」とはかけ離れたものでしたが・・・。 あるとき,「KAZUが作った教材を見せて欲しい」とのことで,Jさんが私の塾を訪れました。 当時としては腕によりをかけて作ったテキスト群をお見せし,評価を仰ぎました。 しばらくじーっと読まれていましたが,「これじゃあ,会のテキストとしては使いものにならないな」とけんもほろろ。 鋭意開発中だった高校数学のテキストに至っては,「こんなの,教科書を詳しくしただけじゃないか」 とりつく島もないくらい,辛辣極まりない批評でした。 高校数学をゼロから(一からではありません)始めて,ようやくここまで辿り着いたばかり。 教科書内容を詳しく説明できるようになるまでにどれほどの苦労があったことか…。 このような容赦ないダメ出しは,師匠の「得意」とするところでした。 考える学習をすすめる会に入る前の師匠は,「仏(ほとけ)先生」の異名をとっておられました。 余談ですが,楽天のHN「Mr. Hot Cake」は,それを文字って私が勝手に付けたものです。 子どもたちに対しては慈悲深く,文字通り「仏」のような存在でしたが,大人(それも同業者のスキル)に対しては,情けも容赦もあったものではありません。 そのとき感じたことを,そのまま言葉に発してしまうんです。 直情径行的ともいえる「容赦ないダメ出し」は,この後もいくつかのトラブルを生んでしまいましたが…。 いきなりこのような言われ方をして,流石に私もカチンときました。 「マア,Jさんの目から見たら物足りないでしょうけど,元々オレが自分の塾で使うために作ったテキストですから…」 「そもそも,肝心な部分が何も書かれていないじゃないか」 「ですから,そこは口で説明する部分です。ちゃんと説明を聞いてもらうためにも,テキストには敢えて載せていません」 「そこんとこがなければ,自学自習用テキストとしては成り立たないよ」 「そりゃあ分かっていますけど…」 話がまるで噛み合いませんでした。 私自身,Jさんが言われるような「自学自習用」の教材を作るつもりはありませんでした。 その頃の自塾の指導形態に全く合わなかったからです。 もちろん,自習用テキストだってないよりあった方がいいに決まってますが,少なくとも「メインの教材」足り得ません。 膨大な手間ヒマを掛けて「会のために」そんなものを開発する気は全然ありませんでした。 自分の塾をおろそかにしてまで会の活動に没入するくらいなら,最初からメンバーに名を連ねてはいませんから。 その晩,Jさんの酷評を頭の中で反芻してモーレツに腹を立てつつ,思索にふけりました。 確かにJさんが仰ることはどこも間違っていません。 要は「やるか・やらないか」なんです。 熟考した末の結論は… 「よし,Jさんに認めてもらえるような教材が作れるようになろう!」でした。 私は「負け」を恐れるものではありません。 けれども「負けたまま終わる」ことに我慢できなかったのです。 この日から,悪戦苦闘が幕を開けました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月14日 21時30分17秒
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