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カテゴリ:Memories
「私をJさんの弟子にしてください。」
こう宣言したかどうかは記憶が定かではありません。 「決意表明」のメールを送ったことは覚えていますが,あの頃使っていたPCが全データを飲み込んだままぶっ壊れてしまいましたので,文面が残っていないのが惜しまれます。 覚えているのは「これから10年かけて,Jさんの足元に及びたい」という文言です。 この目標は,ついぞ達成されないまま終わってしまいました。 勝手に弟子入りしてJさんに師事することとなったのですが,S氏とのような師弟関係ではありませんでした。 大陶芸家の弟子が,師匠に自分の作品を見せては評価してもらうというような感じでした。 発起人の提案とは無関係に,自分なりにアイディアを絞り,試作教材を作ってみていただく状態が続きました。 一度もOKはもらえませんでしたね(苦笑)。 あるときなど,1ページ作ってメールに添付して師匠に送ったところ,数時間後に「どうせならこんな感じで作ってみろ」という「見本」が送られてきました。 何日もかけて構想を練った作品なのに,ものの数時間ではるかに凌駕するものを作ってしまうとは…。 師匠の底知れない実力に,驚嘆するほかはありませんでいた。 自習用テキストのプロトタイプ以外にも,メルマガ原稿,会の勉強応援掲示板のレス,果ては楽天のフリーページに至るまで,アップする前の下書きをすべて師匠に送り,ご裁断を仰ぎました。 お忙しいのは承知の上で頻繁に送りつけていたのですがら,タチの悪い弟子でした(笑)。 師匠に認めていただけるようなものを書きたいという一心だったのでしょう。 一発でOKが出ることは少なく,何度も書き直しを余儀なくされました。 特に苦労したのが,掲示板のレスです。 「さじ加減」が分からなかったのです。 初対面で顔の見えない相手に,文章だけで理解してもらわなければなりません。 どこまでは分かっていて,どの部分が分からなくて質問してきたのか。 投稿者の力量を推し量り,ピタリとツボにはまったレスが要求されました。 気を利かせて書いたつもりでも,「なんで,こんな余計なことまで解説するの? 質問者はこんなこと聞いてないだろ。聞かれたことだけ答えておけばいいんだ」と言われました。 またあるときは,「なんで,聞かれたことしか答えてないの? こんな解説を読んだって絶対に分からないよ」とも言われました。 正直,「何を言ってるんだ,この人は?」と思いましたね。 仰ることが思い切り矛盾しているのですから。 だいぶ後になって分かったことですが,ジツは,師匠の中では少しも矛盾してはいなかったのです。 「聞かれたことだけ答えろ」というのは,ポイントを絞れという意味です。 本題の質問とは関係ない解説を加えても,な~んの得にもなりません。 かえって混乱してしまう危険すらあります。 一方,「聞かれたことだけではダメだ」というのは,本題の解説に必要な,その前段階の知識・理論をしっかりと盛り込めということです。 根っこの部分からキチンと説明しないと成り立たない解説とそうでない解説との区別がつかなかったんですね。 これらは,ポイントの一例にすぎないのですが,この程度のノウハウは,師匠にとって「当たり前」のことでした。 埋めるべくもない力量の差をまざまざと見せつけられたのです。 マア,具体的にこう仰っていただければ,私も「ああ,そうか」と思ったでしょうが,言葉足らずの感は否めません。 自分で気づかせるために敢えてこんな言われ方をしたのか,単に言葉が足りないだけだったのか,今となっては確かめる術を持ちません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月16日 15時48分19秒
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