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カテゴリ:Memories
重い内容が続いてしまいましたので,最終章に入る前に軽めのエピソード集を挿みます。
販売用にせよ塾生専用にせよ,師匠も私も膨大な量のテキストを作成していました。 頼みの綱というべきワープロソフトは…。 師匠は,「一太郎・花子」オンリー,私は「Word」一辺倒でした。 テキスト作成における最大の障壁の1つに,図表があります。 オリジナルの解説を展開するためには,頭の中に思い描いた図,表,グラフが不可欠なのです。 師匠は,一太郎・花子の「透過編集」なる機能を縦横に駆使し,芸術的ともいえる図を作成しておられました。 「一太郎」で作った文章の中に,「花子」で作った図やグラフを自在なレイアウトで散りばめるのです。 のみならず,精度の高い「放物線の雛型」までも自作され,私も有難く流用させていただきました(笑)。 とはいえ,「一太郎・花子」も万能ではありません(当時のバージョンで)。 数式作成ソフトやオブジェクトとの相性が悪く,行ピッチの変更も面倒。 致命的だったのは,フォントです。 専門的(というよりマニアック)な話になってしまい申し訳ありませんが,数学の文字式に常用されている独特の書体には,「Times New Roman」というフォントのイタリック体が好適です。 ところが,このフォント,同一のポイント数なのになぜが他のフォントよりも小さく,バランスを取るためにその部分だけポイント数を大きくしなければなりません。 すると,一太郎は行間を自動的に広げてしまうんです。 その上,Times New Romanのイタリックは透過編集には反映されません。 これらの点では師匠もだいぶ試行錯誤されたようですが,抜本的な解決法が見つからず,x,yなどの文字は,Centuryという書体で我慢されていました。 私はこれらの欠点を嫌って,ずっと「Word」を使い続けています。 Wordなら数式エディタとの相性も良く,行間の微調整も簡単です。 もちろん,Times New Romanのイタリックでポイントを大きくしても,何ら問題はありません。 流石にややこしい作図はできませんが,図だけは「花子」で作成し,それをオブジェクトとしてWordに貼り付けるという方法で十分対応できます。 師匠と私は,オリジナルのテキストが完成するとすぐに添付ファイルで送付し,点検し合うことを常としていました。 十分チェックしたつもりでも,本人には気付かない入力ミスはどうしても発生するので。 師匠から,「こんな面倒な編集をしなくても透過編集を使えば楽だよ。KAZUも一太郎・花子に鞍替えしたら?」 私は,「やはり,こーゆー点では一太郎・花子だと無理がありますね。思い切って師匠もWordに転向されては…?」 などという応酬はしょっちゅうでした。 マア,半分は「冷やかし」ですけど(笑)。 もちろん,お互い,頑としてワープロソフトの変更はしませんでした。 今後,師匠が新たなテキストを製作されることは永遠にありませんが,遺作として世に出すべく,掲示板のレスやブログ上での解説を拾い集め,「高校数学の解説テキスト」の編集を考慮しています。 収集と編集にはかなりの時間を要すると思われますが,師匠にとって最初で最後の「Word」によるテキストとなることでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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