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2010.03.10
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カテゴリ:ゲームブック
 

AD&Dシリーズの本作、ブログでは何度か取り上げた事はありますが、今回も取り上げさせていただきます。
三部作のシリーズ物でありまして、その第一弾が本作なのです。主人公カー・デリングはティカンドの魔術師ランドールの1人息子。母は現在死に掛けており、必死の思いでデルマーの村へと向かうのです。

という物語ですけれども、ハリー・ポッターのような不思議な力を持っている不幸な少年が力を持っていく...という物語です。あの物語との共通点として、偉大な魔術師の子供であり、多くの謎を抱えていること、冒頭での主人公は不幸、学園を舞台に魔術を習っていく(こともある)、と色々と似ています。大きい違いとしてはハリーが嫌味な印象は無いのに対して、カーは性格悪そうです(笑)。

システム面から語る事にしましょう。
項目数は244と比較的少なめです。ですが一つ一つの文章が長いので比較的分厚い本となっています。サイコロ2個を使用して能力値に加えるというAD&Dゲームブックシリーズではおなじみのシステムとなっています。どちらかというと3.0版以降のシステムに似ているといえなくも無いですが...。
他のシリーズでは剣を奮うという能力を試されたりするのですが、本書の魔術師は剣や鎧とは無縁の存在です。判断力・沈着度・機敏度といった能力が重要視され、魔術を選んでいきます。本書のカーは作中で魔術の力に目覚めていきますが、そのため使用で切るようになる呪文はゲーム展開に左右されます(運も必要)。覚えられる呪文は初級の物であり、TRPGで言うところの0~1レベル呪文に当たるものです。
生命点という能力値もありますが、これは...他のシリーズのキャラクター達と比べても非常に低いものに仕上がっています。まぁ少年で0レベルキャラクターに当たるので仕方ないところか。

D&D(本作はAD&Dですけれど)好きの人であれば、本書は本当に楽しいゲームソースとなりえます。例えばウィザードでもマジックユーザーでも1レベルの魔法使いというのは1レベル呪文を使用することができる訳ですね(4版は除く)。マジックミサイル、ディテクトマジック、チャームパーソン、スリープ辺りはゲームを遊んだ人であれば馴染み深い呪文のはずです。
これらの呪文はゲーム的な効果が明確に書かれていますが、どんな方法で習得して行ったかというのは明記されている訳ではありません。本書は1レベルになろうとする主人公でありまして、0レベル呪文から勉強したり1レベル呪文を使用して学んでいく課程が詳細に描かれています。本作を読んだら秘術呪文を使うクラスを選んでみたくなる事請け合いです。
例えば、ディテクトマジックという魔法の力を探し当てる呪文があるわけですが、カーはこの呪文をどうやって使えるようになったのでしょう。この呪文は使用する者によって使用方法が違うといわれ、それを自力で捜さなければ行かなくなったカーは単語を一つ一つつぶやいて探していくという地道な作業の末使用方法を発見します。この辺りの苦労する加減はTRPGでは描かれにくい(通常は敵や罠で苦労する事になるので)ので素晴らしいゲームイメージを与えてくれる事になる訳です。

残念ながら、帯では「キャラクターが成長する」とあり、呪文を覚えたり能力値は上昇していきますが、作品的には次回作でそれを使用したり、覚えた呪文が次回作では異なったり...ということは無いのは非常に残念なところです。
ですが次回にも語りたいと思うのですが、キャラクター達のやり取りや、カーの心情は非常に興味深く、物語として面白い作品です。






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Last updated  2010.03.10 09:06:21
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