利権と統制の不備
週末から台風(洗熊)の上陸接近で天気が不安定の広州でした。金曜夜から土曜にかけて結構強い風が吹き荒れましたが幸い大雨にはならずにすみました。一部の地域では道路の冠水、浸水があった様で死者もでたようです。まあ、今まで広州で遭遇した台風は得てして日本で体験する台風の暴風雨からすると非常にかわいい物です。若し日本の台風並みの雨風が襲ったらどの様な被害が出るやら心配になりましす。広州は山間部を除けば広大な平野に近いですから風もストレートに吹き抜けるだけなのです。今日は天気が回復してい増すが、湿度は朝から不快状態です。中国では政府に関わる下請けや手続きなどに関わる色々な仕事を地元の方たちは過去から利権として仕事を請け負って来ました。例えば過去からパスポートなどの写真は指定された写真館でないと受付ないとか、自動車の後部には赤いライトを装着しないといけないとか、規定を作りその規定の業者には当然黙っても客が行きますから潤うのです。 知人が昔田舎から出てきて元手6000元で会社を興しましたが今ではマンションから車も買い奥さんは自営商店を経営するなど金持ちになりました。彼の仕事は全て政府に関係する仕事であり、政府の高層部の友人などから仕事を貰っています。 つまり何らかのコネがあると黙っても仕事にありつけ生活に困らないのです。 先日中国でビザを更新しようと写真を取りましたが、今年3月から外国人も中国人同様に写真を添付する際に、写真の照明書なる広東検測中心の承認書添付が義務付けられています。 理由は推測するにはデジタル化が進み、殆どの写真はデジタルカメラで撮影しますから、写真自体に色々と細工をしたり修正が可能です。 よってこれらの修正などを防止し不正申請を防ぐ理由で添付写真の認証制度を作ったようです。ですから勝手に写真を撮ったものでは受け付けてもらえず事前に検測中心に登録された業者が認定料を徴収し認定書を発行しています。 一件1.5元ですが結構な金額になると思います。これらのルールの改定も当然ですが知るはずは無く申請でわかるわけで出直しになります。 この検測中心の規定書や申請用の基準も中国人向けに作られており、外国人に対しては何もコメントもありません。 よって公安局の窓口では写真の背景は白と言われたが写真屋では白では認定機関へ申請できないといい、非常に困った状況になるのです。 最終的にどちらが正しいのかは結果次第ですが、やってみないとわからない政府ルールと、作ったルールと実態がうまく合わない事例でした。ああ、、、疲れました。