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テーマ:DIY (3442)
カテゴリ:DIY
先日から修理を始めた電気圧力鍋。
前回、「釜底にある温度ヒューズを交換すればOK~」とか言ってブログを締めましたが、 実はあれは温度ヒューズじゃなかった というお話。 これがそのブツです。 温度ヒューズって、以前にも登場しましたが、こんな形なんですね(↓)。 どう考えても、今回のブツとは形状が異なります。 そこで、Googleの画像検索を行って、これと同じようなパーツを調べてみたところ、ヒットしたのが「CT(高耐熱)サーミスタ」という電子部品。 そもそもサーミスタというのは、温度によって抵抗値が変化するパーツのこと。 一般的には、温度が上昇すると一次関数(直線)的に抵抗が小さくなります(逆のもありますけど)。 抵抗値が変化する=流れる電流が変わるということで、その電流を測定することで温度が分かるということになります。 温度管理を行うものには大抵このサーミスタが取り付けられているので、冷暖房器具から冷蔵庫、炊飯器、温度計など様々なものに使用されています。 今回の電気圧力釜の場合は、釜底部分の温度を測定するためにこのサーミスタが取り付けられていたということになります。 調べてみると、同じ場所に温度ヒューズを取り付けているメーカーもあるので、この辺りは設計時の考え方なのかもしれませんが、バラした感じだと、釜底に温度ヒューズを設置しているメーカーの商品は比較的安価なものが多い印象です。 結局、温度ヒューズではなく、サーミスタを交換すれば良いということではあるのですが、ここで大きな問題が発生しました。 今回取り外したサーミスタには、刻印が何もないので品番が分かりません。 そして、例えばSEMITEC社のサーミスタを見てみると、こんなに種類がある・・・ 使用温度範囲が異なるのはもちろんですが、-50~250℃のものであっても、抵抗値が異なるものが10種類もあります。 この抵抗値は25℃の時のもので、この抵抗値が温度によって変化していくのですが、その変化を表にしたのが下のもの(↓)。 見た目はどれも変わらないサーミスタでも、抵抗値が全く異なります。 仮に抵抗値が異なるサーミスタを取り付けた場合、当然電気圧力鍋は実際の釜底の温度とは異なる温度と誤認することになるので、出来上がった料理がマトモなものになりません。 別途温度ヒューズがあるので、仮に高温になり過ぎても、きちんと電流カットはされるので、大事故になることはないと思いますが、我が家の食卓は大事故になることでしょう。 ちょっとお手上げだなぁと思い、SNSのDIY好きが集まるグループでどうやったら通電しないサーミスタの抵抗値が分かるかと質問してみたのですが・・・
といったアイデアしか出てきません。 そりゃそうです。 とりあえず、考えてても埒が明かないので、抵抗値が大きいもの(200kΩ / 25℃)と小さいもの(10kΩ / 25℃)の2種類のサーミスタを購入しました。 仮にホントは200kΩのサーミスタを取り付けなければいけないところを、10kΩのものを取り付けた場合、実際の温度よりも高温だと認識(抵抗値が小さい=電流が流れる=高温だと認識)して生煮えの状態で調理が終了するでしょう。 逆にホントは10kΩだったはずの所に200kΩのものを取り付けた場合、実際の温度よりも低温だと認識してしまい、調理継続 → 実温度が高温になりすぎて温度ヒューズが飛ぶというシナリオになると思われます。 後者よりは前者の方がマシだろうと思い、まずは小さい方のサーミスタを取り付けて実験してみようかと思いました。 ここまでが二泊三日の出張中、ヨコハマのホテルの一室で深夜考察していたこと。 で、出張から帰宅した翌日、我が家に2種類のサーミスタが届きました。 で、取付作業をする前に、改めて取り外したサーミスタをなんとか通電させることができないかと思い、リード線を押したり、引っ張ったり、ぐりぐり揉んでみたりと色々なことをしてみました。少なくとも目視では明らかな断線を発見できなかったので、なんとかなるんじゃないかという淡い期待を込めての悪あがきだったのですが・・・ 試しにテスターにかけてみたところ、抵抗値の測定ができました。 室温27.6℃で、88.4kΩ。 さらに室温を下げてみて・・・ 25.2℃で98.1kΩ。 これをサーミスタの表と照らし合わせてみると・・・ どうやら104CTで間違いなさそうということが分かりました。 というわけで、改めてサーミスタをネットでポチって、現在パーツ待ち。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 13, 2024 10:26:19 AM
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