9月7日 今日出合った花達(クズ、ハグロソウ)
このところ連日散歩には出ていますが、新しい花との出会いがありません。野草もこの暑さに参っているのでしょうか?今日は久しぶりに能勢電多田駅からこんにゃく橋を経て矢問の野草園、万葉植物園を周って銀橋を渡り鼓滝駅まで歩きました。こんにゃく橋を渡って猪名川の出てを少し歩きましたが、今年もクズの花に出会いました。万葉植物園ではハグロソウ、野草園ではミソハギ、オミナエシキキョウなどの花がまだ咲いています。今日はハグロソウとクズの花を紹介します。クズ(葛)クズは日本、朝鮮半島、中国原産でマメ科クズ属の蔓性多年草です。最近は猪名川縁の土手のクズが少しほかの雑草に勢力を奪われているようですが、矢問では例年並みに蔓に覆われて、花も沢山咲いています。万葉時代から秋の七草と詠われたように、全国の日当たりの良い林縁や土手等で普通に見られる植物です。かつては蔓の繊維を布地(葛布)にしましたし、根を掘り起こして乾燥したものが生薬の「葛根」であり、発汗,止渇、その他の薬として用いられました。風邪薬の葛根湯もこの根から得た製剤です。葛粉はクズの根から得たデンプンで、和菓子などに用いられます。開花期は8月の中旬∼9月の末頃に赤紫色の蝶形花が密集し、下方から順に開花します。花言葉は「芯の強さ」「活力」「治療」「根気」です。ハグロソウ(葉黒草)ハグロソウは日本(関東以西)、朝鮮半島、中国原産でキツネノマゴ科ハグロソウ属のの多年草です。2枚の花弁の植物は日本には数種類しかないと言われています。その一つがツユクサで身近にありますが、このハグロソウは関東以西の森林体が生育地で、見る機会は少ないです。夛田の万葉植物園では毎年今頃に紅紫色の花を見ることが出来ます。開花期は8月∼10月頃、茎頂に紅紫色で唇形花を1~数個付けます。花冠は2cmほどの可愛い花です。花言葉は「規格外の」です。