宇宙に平和が来るまでもたない。
SSSS.DYNAZENON 第10回「思い出した記憶って、なに?」
しばらく怪獣が現れない日が続いていた。ところが突然街のど真ん中に怪獣出現。「怪獣優生思想」たちが操ろうとするが、怪獣によって姿を消し去られてしまう。夢芽も影だけ残して消されてしまう。続いてナイト、暦、ガウマも消される。怪獣を倒すには体内から破壊するしかない。蓬は皆を助けるため怪獣の口の中へ飛び込む。怪獣はガウマたちをそれぞれの過去の記憶の世界に閉じ込めていた。夢芽は香乃が生きていた時、ナイトはアンチと名乗っていた幼い時、暦は謎の大金を見つけた稲本さんから「どこかへ行こう」と誘われた時、ガウマは「怪獣優性思想」たちと「姫」を守っていた時、そして蓬は母親から再婚相手に会ってほしいと言われた時。「あの時断っておけば・・・」と蓬が後悔したように、それぞれが同じ思いを抱いていた。蓬は夢芽のいる世界に飛び込む。小学生の姿をした夢芽を見つけるが、幼い自分と一心同体化していた夢芽は蓬に気づいていない。香乃との仲は良くも無ければ悪くも無いが、ギクシャクはしている。そんな中、香乃に合唱部の定期演奏会に誘われる。香乃が死んだ日に近づいている。その頃、暦は稲本さんと逃避行、ガウマは「怪獣優性思想」たちとの共闘を選択していた。蓬は香乃が河川敷の水門へ行くことを耳にする。香乃の死を阻止しようとするが、見えない壁によって前に進むことができない。しかし夢芽の世界に入り込み、夢芽も自分を取り戻す。二人は香乃を助けるため、河川軸の水門に駆け付ける。「死んじゃだめ!」。香乃には夢芽が何を言っているのか分からない。「私、死んだりしないよ。だって約束したじゃん。合唱見に来てねって」。自殺や事故など関係なく、香乃に死んでほしくないと夢芽は思いの丈を香乃にぶつける。「だったら仲良くしとけば良かったね」。蓬は過去に捕らわれている仲間たちを取り戻す。暦は大金と稲本さんと決別、ガウマは国を裏切った「怪獣優性思想」たちと相討ち、死に面していた。国は「怪獣優性思想」を利用するだけ利用し、排除しようとしていた。しかしガウマは国ではなく「姫」に忠実でいたかっただけだった。「ガウマさん死んでる場合じゃないです!「怪獣優性思想」は五千年後の未来に甦って世界を、時間を消そうとしている!俺たちの今が無くなろうとしてるんですよ!」。蓬の叫びにガウマ復活。アンチもナイトの姿になり元の世界へ戻る。そして夢芽と香乃は互いに本音を打ち明ける。知恵の輪が外れた瞬間、夢芽は香乃に別れを告げる。水門の屋上に一人残り、合唱の練習を始める香乃。ガウマたちは「今」を取り戻すためカイゼルグリッドナイトに合体、怪獣を撃滅する。ガウマだけ「姫」に会えなかったことを悔やんでいたが「腹減ったなー。何か食いに行くか」と蓬たちを誘う。ほのぼのエンディング。しかし突然場面が変わる。雨が降りしきる荒野に倒れているガウマ。つ・づ・く