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カテゴリ:宝石の物語
以前からちょっと不満に思っていたのだが、
宝石の名前は どうして、統一性がないのだろうか? 鉱物名と宝石名が違う場合、 例えば、 アレキサンドライトは、 鉱物名はクリソベリルだが、 ロシアの皇帝アレキサンダー二世の誕生日に ウラル山脈で発見されので、 名前が、 アレキサンドライトとなった・・・ さすが!王様はいいな~、自分の名前がつけれて・・・ それもたった12歳なのに~。 鉱物名、スポデゥーメンは知らなくても、 淡いピンク色をした、 クンツァイトは知ってる人も多いと思う。 1902年、 宝石学者のG.F.クンツ博士にちなんで命名された。 やっぱ、博士だから、石に自分の名前をつけたんだね。 で、 彼は、 それだけでなく、 似たような 淡いピンクのモルガナイト(鉱物名ベリル)に お友達の 銀行家で 宝石愛好家の J.P.モルガンの名前を つけてあげた・・・ 金の力ってすごいね~ははは・・・ 人の名前でなく、 地名からも宝石に名前がつけられいる。 例えば、 ゾイサイトという鉱物、 寄生虫のような名前で魅力を感じないが、 その中で、青紫の多色性の大きい宝石は・・・ ↓ ↓ ↓ ↓ タンザナイトと呼ばれている。 タンザニアの夜の色ということで、 ティファニー社が命名し、 そのまま宝石の名前に浸透していった。 驚くべき点は、1会社のセールス用の名前が、 宝石の名前になってしまうところ・・・ 金の力ってすごいね~はははは・・・ 鉱物の名前は、 国際鉱物学会(IMA)で、正式に決定される。 今から4年前、セシウムを多く含む新種石が、 マダガスカルで見つかった。 最初の発見者は、 、 、 もちろん労働者Aだっただろうけど、 この石がなんだろう?と思った、Dr.Laurent Thomasは、 早速、イタリアの友人で、 ミラノの自然史博物館のDr.Federico Pezzottaにサンプルを送った。 そして、その鉱物がまだ新種石であることが判明。 で、 その鉱物名は、 発見された場所の名前でも 最初に発見したAでも この石は何か変だぞと感じたDr.Thomasでも な・く・・・・・・・ 研究し、論文をまとめた、 Dr.Pezzottaの名前をとり、 2003年、 Pezzottaite(ペツォッタイト)と認められた。 でも、その鉱物名が認められる前に 市場では、新種の宝石として、販売され、 名前も、 ラズベリー色したベリルということで、 ラズベリルという、 とても、 一般的な発想の名前が定着していた・・・・ ほほほ~、 Dr.Pezzottaもさぞ、残念でしょうね~、 とふふふん~と思っていた が、 彼の写真を見ると、 若くて、 とてもハンサム~。(←お腹の出た、赤い顔の老人と想像していた) ですので、 私としては、 例え大衆が、 ラズベリルと呼ぼうと、 この石のことを、ペツォッタイトと呼ぶ事に決めました~ ハンサムな彼をみたい方は↓ ミラノ自然史博物館のサイト http://www.mineralmuseums.com/bol2006/milan.shtml お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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