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テーマ:ジュエリー(5295)
カテゴリ:宝石鑑別
前回のブログの続きです。
↑このG/Fは、 Glass Filling、 鉛ガラス充填処理 もしくは、赤色オイルの含浸処理です。 私が「勉強用サンプル」として購入したG/Fのルビー 0.92ctだけど、 その中に、 ガラスかオイルが入っているので、 その素材の重さ分まで支払ってる・・・と思うと ̄ー ̄; (ルビーだけの重さだと0.7ctくらいではないかと思う。) 今回は、 きちんとG/Fと表示されて売られていましたが、 スリランカでも 含浸処理のルビーが、 説明なしで売られている場合が大半です。 私が買ったルビーは3000円弱ぐらいですが、 これが、もし知らないで、 無処理(←とても希少)、 もしくは加熱ルビー(←それでもスリランカで赤は希少) と同じように購入たら、 ゼロの桁がふたつ違うでしょ・・・・かぁ。 コランダム(サファイア、ルビー)の加熱処理は、 その宝石に潜在的な要素がなければ、 美しい青や赤にはならないので、 やはり選ばれた石であると思います。 が、 この 充填処理や含浸処理は、 宝石の3大定義である、 1.美しさ 2.耐久性 3.希少性 どれも満たしてないじゃん・・・!!! まず、 美しさについてですが、 拡大検査で見ると、 もともとあったクラックに 色のついたオイルかガラスが入っています。 光の屈折率は同じでも 実際、光をあてた時に、輝きが少ないです。 (もちろん、天然の加熱ルビーでも輝きのないものはあります) 見た感じ、「にごっている?」印象をあたえるものもあります。 性格(インクルージョン)も悪い・・・。 これまで長い歴史上で、どの時代の人をも魅惑した ルビーとしての品性がない!!! 次の耐久性ですが、 加熱処理は、 色が恒久的に変わることがないとされていますが、 充填処理や含浸処理は、 ジュエリー洗浄液や 超音波洗浄で色が抜ける可能性があると言われています。 ルビーは貴石で、 代を超えて、受け継がれていく宝石だと思うので、 その点からいくと・・・孫までいきつかない? そして、 これが、 ルビーが宝石の女王と呼ぶにふさわしい点、 それは、 コランダムに ほんの少しだけクロムが入ったことであの美しい赤色になる、 その可能性は本当に低く、 それが、希少性を高めているのですが、 こんな方法で、 たくさんのG/Rが氾濫したら・・・・ 全然、希少ではなくなってしまう \(#`ε´#)/ ぶぅ~。 つい、ぶーぶー、吠えた内容になってしまいました。 何度か書き直して、かなり表現を柔らかくしたのですが・・・ごめんなさい。 《ご連絡》前回のブログのBBSに書き込んでくださったパパイヤさん、 BBSは表示をしていないので、お返事が出せません。 できましたら、このブログのメッセージにメールアドレスを送ってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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