黄浦江 滬浦大橋 南北高架路
上海万博で、黄浦江の水を利用したエネルギー対策がなされていると何かの記事で読んで、検索したら、上海万博の設計思想という説明が出てきた。
以下、コピペ。今後の雑学のため。
1999年に設計案のコンペが行われている。当時、フランス、オーストラリア、ドイツ、日本、イタリア、もちろん地元中国などが参加した。結果フランスのArchitecture Studio社(http://www.architecture-studio.fr/)の作品が選ばれた。またしてもフランスが、というほど上海の著名な建築物にはフランスの設計者のものが多い。 | |
会場となる「上海世博園」の設計者はArchitecture Studio社 のMartin Robain氏の作品だ。Martin Robain氏は1943年フランス生まれ、1973年にArchitecture Studioを設立、代表建築物にフランス、ストラスブールの欧州議会などがある。現在約80人の設計師を抱える。 |
全体イメージは次のようになっている。 |
| 図の解説 | 1 | 楕円形の運河 | 2 | 浦西の入場門 | 3 | 花橋 | 4 | 各国のパビリオンが集まる地区 | 5 | 中国パビリオン | 6 | 植物回廊 | 7 | 浦東の入場門 | 8 | メインテーマのパビリオン |
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特色は何といっても3の橋であろう。長さ600メートル、幅50メートル、一番高いところで高さが200メートルある。会場のシンボルとなる橋で、歩行者専用、車は通ることができない。橋からは黄浦江の両岸が見渡すことが出来、また売店なども設置されることになっている。高さ200メートルの橋は遠くから見ると虹のようで、橋の両端には花が植えられ、橋の中心では花の絨毯が空高く舞い上がるデザインはまるで空中庭園を髣髴させるような設計になっている。橋を渡ったところには大型広場が設置され、その面積は6万平方メートル、付近には2500席の大会議室を持つ国際会議場、中国パビリオン、野外劇場などが設計されている。 |
浦西、浦東どちらの会場も、黄浦江に浮かぶ人工島のような設計になっている。すなわち会場の周りを1の楕円形の運河が巡り、この運河自体が舟を使って会場にアクセスするルートになり、人々が黄浦江とより身近に接することが出来るようになっている。上海の母なる河「黄浦江」を再現した形だ。 |
そして3つめの特色として設計されているのが6の植物回廊だ。黄浦江を縦に横切る方向で進む緑の回廊は、河辺へ向かうアプローチとなっている。緑が茂る回廊は自然と都市との融合を目指し、全体で緑豊かな公園を形成することになる。都市の中心からその外側へ伸びるイメージだ。 |