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カテゴリ:中国
Grosvenor House (峻嶺公寓、現・錦江飯店貴賓楼) 1935年に建てられた高級アパート。パーマー&ターナー事務所設計。1972年に日中外交で、田中角栄首相が宿泊している。
Cathay Mansions・華懋公寓(現・錦江飯店北楼) 1929年サッスーン財閥の4代目の頭首・Victor Sassoonが建てた豪華マンション。パーマー&ターナー事務所設計。当時の基礎工事の不備で地盤が2メートル沈下。ホテルにはいるとロビーに下る階段がある。
錦江飯店は1948年に董竹君に買い取られた。上海初の女性経営者でもある。彼女の人生について、島根 慶一さんの鮮やかなレポートが下記のリンク内にある。上海の「強女人」のルーツは彼女にあるのかもしれない。 錦江飯店北楼(Cathay Mansions)と貴賓楼(Glosvenor House) 董は1900年上海に生まれたが、13歳の時父親の借金のかたに妓楼に売られ歌手として働いた。15歳の時、27歳の革命家・四川省副都督の夏之時に身請けされ彼と結婚、共に日本へ留学した。彼女は女子高等師範大学(現・御茶ノ水女子大)を卒業後、夫の故郷・四川省へ帰った。しかし董は夫の生活態度(大酒飲みでギャンブル、女好き)に嫌気がさして離婚、上海へ戻り繊維工場を設立した。それは上海で女性が行った最初の事業であった。彼女の工場は日本軍の侵攻で爆撃されたが、彼女は上海に踏みとどまり、四川省で得た貯えを使って1935年錦江四川料理店を開いた。彼女は自ら料理長を務め、更に1年後錦江茶楼を開設した。彼女は女性経営者の先駆者であり、女性解放運動の先駆者でもあった。
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Last updated
2013.09.14 17:53:52
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