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カテゴリ:子育て
ニジマス釣りをする。 塩原グリーンビレッジ施設内にはちびっこ釣り堀があり、竿を借りて釣りができる。 2匹まで、お持ち帰りが出来る釣り堀だ。
初日、釣りをする。 フロントで竿を借りるとき、餌の付け方をお教えしましょうか、と言われた。 エサは、針の周りにきれいにつければいいと思っていた。 そのことで、後ほど、釣れない間に、妻から、ちゃんと聞かなかったお父さんが悪い、などと責め立てられる原因となる。
少し癪なので、しっかり、エサの付け方を勉強してしまう。 ネット検索をすると、付け方で、上から押し込む方法と下から引き抜く方法が説明されている。 針の曲がった部分をフトコロと呼ぶのだが、上から押し込むと餌の抜け落ちが早く、釣り始めで魚をおびき寄せるときはこのやり方いいそうだ。 そして、下から引き抜く方法は、針のフトコロに餌がしっかり抱え込まれ芯残りする。針のチモト(針の糸で結んでいるところ)を餌の真ん中に持ってくる。 また、餌の付け方も、針を覆うもの、角を付けておにぎりのようにして、ばらけを誘うやりかたや、あえて2倍のパチンコ大にして、餌どりを多くさせるなど、角を付ける、付けない、大きくするなど、水中の魚の状態、水温などで、硬くしたり、角を付けたり、大きくしたりなどの調整がある。
釣り堀の魚たちは、慣れているのか、餌をついばむ程度で、飲み込まない。 その時は、釣り堀のまわりに、たくさん子どもたちが挑戦しており、魚も、池に投げ入れられた餌に反応して、あちこち目移りして回遊している。
釣りをあまりやったことが無いので、周りの釣れているちびっこ達の様子を観察する。 魚が何に反応しているのか見えてくる。 水面の波紋に反応している。 反応を起し、おびき寄せ、最初についばむ。 そのあと、見向きもしなくなったとき、再び、餌を上下させる。 そうやって、群れの集中を誘う。 練り餌だから、耐久時間が限られる。長くて5分がいいところだろうか。
そんな法則を読み取りながら、何度か繰り返し、自分の子ども達にも竿を順番で使わしながら、最後の1匹を釣りあげた。 針は、魚の口の外側引っ掛かる。 おそらく、餌を食べ、群れが反転したときに針が刺さったのだと思う。
バケツに入れて、子ども達が何度も触る。
今日は、別の宿に泊まるため、ニジマスを釣り堀にリリースする。 だが、その魚の様子がおかしい。 酔っぱらったようにふらふらと泳ぎ、1度は、別の子どもが水中に入れていた網の中に自ら飛び込んだりしている。 群れとは異なる方向に泳ぎながら、パタリと水中に沈んでお腹を横に向けた。 白い腹がくっきりと目立つ。 アッと、思った瞬間だった。 子ども達は受付に竿を返しに行ってしまった。 魚の死は知らない。 後でお母さんだけこっそり話した。
翌日は雨だった。 食べるつもりで、参加家族5組で雨の中、釣りを始める。
雨の作る波紋が池の魚をはっきりと見えなくする。 エサの起す波紋におびき寄せる作戦は使えなさそうだ。 だが、この日は、誰も釣っていないせいか、餌を投げ入れて、最初にヒットした。 練り餌は硬めにして、針をぎりぎりで覆うようにしていた。 おなかも空いているだろうし、餌をしっかり飲み込んだ時にアワセる意識でいた。 浮きが動き、ぐっと沈んで引っ張られたときを確認してから、竿を引き上げる。 釣る快感を味わう。 針は魚ののどに引っかかっていた。のどの横にまたぐようにある骨にひっかっかる。
再び、針を覆う固い練り餌付で、次の魚を狙う。 3回ほど餌をとられ、4回目にもう一匹釣る。 今度ものどに引っかかる。
既定の2匹を釣り上げたので、あとは、子どもに竿を渡し、他の家族の様子を見る。 釣好きの友人は4匹以上釣っていた。 元気のいい魚はリリースして、今晩の夕食として6匹をバケツに残す。
さて、ぬるぬるして少し生臭いこのニジマスをどう料理しようか。 http://plaza.rakuten.co.jp/genesisi001/diary/201405030000/
キャンプから東京に帰ってきて、お母さんと子どもたちは、死んだ魚について話し合う時間を持った。 子ども達は、魚に謝り、天国へ行けるようにお祈りしたそうだ。 釣りという遊びだが、魚にとっては、命を懸けた食事の時間である。 釣れることは楽しいが、水中から釣り上げられ、針が食い込み、地上の熱さに置かれることは、確かに命がけだ。 生と死の際で、行われる営みでもある。
だから、2回目の釣りは、夕食にするつもりで真剣に釣りました。 おいしく食べてあげることが、魚にとってもいいことだと思いました。
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Last updated
2014.05.23 22:36:11
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