日本の力 ねじガール
日曜日の朝は、ニュースを見て、NHKの『うまいッ!』を見ることが多い。
そこで知った全国各地の食材をメモり、今後、機会があれば食べようと考えている。
そんな日曜日だが、チャンネルが、テレビ朝日 日本の力『ねじガール』で止まった。
普通のお姉さんがホームセンターのネジを見ながら、その仕上がりを確認している。
「この人、うまい。」
ネジを見てそんなコメントをする。
http://www.minkyo.or.jp/01/2015/06/nipponnnochikara_9.html
静岡市清水区の興津螺旋に「ねじガール」と呼ばれる女性がいます。
http://www.okitsurasen.co.jp/
地元の常葉大学外国語学部を卒業し、事務から始めたが、「新人研修での現場体験ですっかりねじ作りに魅せられ、製造部への配属を社長に直談判しました。」とのこと。
興津螺旋初めての女性工員が誕生する。
いまから3年前のことである。
男性の技術と思われていたネジ作りを女性ならではの細やかさで、100分の1ミリの精度にこだわる職人にまで成長する。
そして、佐野さんに憧れて新入社員がねじガールに憧れるようになった。
若い女性社員が会社を変える。
佐野留美さんによると工場はディズニーランドのジェットコースターと同じ臭いがするそうだ。
彼女にとって工場は夢の製造工場なのかもしれない。
世の中でネジがないと存在しないものが数多くある。
ネジで支えられているものばかりだ。
また、製造機械を調整しないといけない。
微妙な音で機械の調子を判断する。
その違いはネジの仕上がりに大きく影響する。
100分の1ミリに関係してくる。
佐野留美さんは、女性ならではのこだわりで、何度も機械を調整する。
だから、結果すごい精度の高いネジが生まれる。
恐らく、機械もその日の湿度、気圧、気温で条件が変わる。
そこにこだわるから、すごい精度の高いネジが生まれる。
番組の後半では、大阪の流通センターへ研修に行く。
自分の作ったネジが注文を受け梱包され、発送されるかを見る。
「このネジ、私が作ったものです。」
ネジを見てそれがわかるのもすごい。
自分の生んだ子供たちを見送るように梱包する。
常葉大学の外国語学部で英語やその他の外国語を勉強した彼女なら、今後、世界とやり取りする場面も用意されるかもしれない。
大学を卒業してどうなるかという漠然としてた不安を抱いた自分もいたがこういう番組を通して生の現場で起きていることを確認し、さらに、自分の伸ばすべき実力が何かを定めるのも進路選択のあり方だと思う。
http://www.at-s.com/sbstv/program/genki-shizuokajin/2015/01/2015111.html
非常にさまざまなことを考えさせられる番組となった。
高度成長期の工場とは違う現代の工場のあり方も見せられた。
NHKの「うまいッ!」とテレビ朝日の「日本の力」のどちらを見るか悩むところだ。
「日本の力」を録画設定しておこう。