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カテゴリ:子育て
くつ下戦争が勃発した。
きっかけは、机の上の本だった。
子供との関わり方でいろいろ考えていた。 上の子ともっと遊べば良かった。 小学校4年になると、子供の口から、反発や意見がありそうな返事が返ってくる。 それはそれで、成長の印なのだが、どこかで、もっと、子供と遊べば良かったと後悔が残る。
仕事を優先する気持ちで、連続して帰るのが遅くなり、平日は子供と接していないこともあった。 土日は、疲れて、他愛もない遊びをしようと声をかけてくる子供に、疲れたからと、適当にあしらいながら寝てしまう。 実は、そこで、やるべきことがあった。 そこに大切なことがあった。 遊びを通して、遊び方のひらめきや、ごっこ遊びを通して、学ぶ駆け引きだったり、相手を探ったり、立場を理解するなどを自然と学ぶ。
上の子、海くんとあまり出来ていない後悔がある。 そんな後悔のモヤモヤの中で、机の上に妻がこの本を置いていた。 読むと、たわいもない遊びが沢山書いてある。 そして、その中で学ぶこと、教えること、伝えることが示される。
そんな本を読んだ、最初の土曜日である。 洗濯物をハンガーから外したものが床に広がっていた。 ふと、下の息子、空くんに投げる。 すると面白がって、空くんもくつ下を投げ返してくる。 また、子供用のハンカチを回転をつけて円盤投げのようにして飛ばす。 上手くすると、かなり遠くまで飛ぶ。
くつ下も、そのまま投げるとふにゃふにゃ飛ぶが、丸めると、ストレートで飛ぶ。 そこから、いつのまにか、テーブルをはさんで、くつ下戦争のようなものが始まった。
お母さんは電話中で、空くんと始めていたくつ下戦争に、長男の海くんも参加して、コントロールやタイミングを変えて、頭にくつ下がぶつかるように投げる。 この戦いは真剣だった。 弾薬(くつ下)が足りなくなると、空くんは、既にたたんであったくつ下を解いて補充する。 よく飛ぶようにと丸めて準備する。
そんなことが40分は続いた。 3人とも大汗をかいていた。 電話を終えたお母さんは、「こんなに汗かかして、なにやっているの。」と怒りをぶちまける。 「洗濯物でなにやっているの」 散らかった洗濯物がさらに、火に油を注いだらしい。
せっかく本を読んで、即、実践しているのに、なんで怒られるの?と子供になった気分で言い訳したくなる。 男のコミュニケーションは、言語によらないところが沢山ある。
翌日の月曜日は、腕が相当に痛かった。 筋肉痛を超えた、ピッチングの痛みが腕に残った。 それくらい思いっきりくつ下を投げ合った。
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Last updated
2015.07.20 02:33:06
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