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カテゴリ:spirit
モンゴリアビレッジ テンゲルで起きた出来ことを思い起こしてみる。 そのときは、あまり強く感じていなかったけど、なにか別のルールが支配している空間にも感じた。 見慣れないパオのせいもある。 あのモンゴリアビレッジでモンゴル人スタッフは2名だけだった。 あとは、モンゴル語の堪能な女性スタッフが、笑顔で微笑む。
テレビの特集で、テンゲルという名とGPSを付けられた雪豹の生態を2年がかり追う番組があった。 http://www.nhk.or.jp/wildlife/program/p161.html 歩き続けることが生きる証子どもたちは、たとえ危険な場所でも母親を懸命に追いかけ続けます。もちろん、子どもの力では、まだ狩りはできませんし、山には子どもの天敵、イヌワシやオオカミだっています。しかし、けなげに歩く子どもたちの観察を続けていると、“歩かざるをえないから歩く”のではなく、“歩きたいから歩いている”ように思えました。
厳しいアルタイ山脈の自然で、冬は人の管理する家畜と雪豹の越冬エリアが重なる。 雪豹は家畜を襲うが、モンゴルでは、雪豹を殺してはいけないとの掟がある。 雪豹がいないと、家畜が増え、草が食べ尽くされ、環境が大きく変わるからだ。 そんな自然の大きな営みを、祖父からの掟として、守り続ける。 モンゴルには別の世界の解釈がある。 現代日本からすると一見、不思議に思う行動様式があったりする。 でも、それは、世界を捉える見方(切り口)が違うだけで、結果として真理を捉えている。
そんなことも頭にあり、モンゴル式世界の捉え方が気になっていた。
そんなモンゴリアビレッジテンゲルで会う人々にも意味を感じてしまう。 大草原の中であった人は、おそらく、何日も草原を旅して会う貴重な隣人となる。 人口密度の高い日本では、人とすれ違わない日はありえない。 だから、その場にその人がいる意味など考えなくなっている。 だが、アルタイ山脈やゴビ砂漠などで会う人は、特別であり、その出会いはなにかの意味をもたらす。
今回、高校ブラスバンドの指揮者の方と、好きなスコッチを染みこませた自家製葉巻を燻らす男性と出会い、お話することができたが、それもまた、未来のどこかで自分の歩む道に関係する出会いになっているのだろうか。 施設はパオを再現している。 室内はエアコンが効き冷蔵庫もある。 入浴施設は3つの風呂がある。 テンゲル文庫にはたくさんのモンゴル関係の書籍が並ぶ。 モンゴルコスプレ体験ができる。
テンゲル藤村さんともお話したが、当初は、羊肉を出していただそうだ。 だが、あまりにも羊肉に関するお客様からの苦手だとの声があり、現在の栃木牛、栃木豚に変えたそうだ。 楽天トラベルのクチコミ・お客様の声によると、モンゴルに行かれた他のお客様はモンゴルのミルクティーを期待されていた。 藤村さんのコメント返しによると、最初は出していたが、結果として、多くの日本人は、拒否反応を起こし、やめてしまったそうだ。 お客さまのおっしゃる通り、ゲルでは必ずスーテイツァイとお菓子、夏場ならアイラグ(馬乳酒)などでおもてなしを受けます。わたしどもも、オープンしたころはぜひそれをお客さまに、と、スーテイツァイを魔法瓶(モンゴルのゲルでもご覧になったかと思います)に入れて各ゲルにご用意したり、夕食にも羊のお肉をお出したりしておりました。しかしやはり日本人の口には合わないようで、、、。 個別対応はして頂けるらしい。 食事があるとかないとかではなく、たぶんテンゲルの敷地内には、なにかしらモンゴルに通じる異次元通路ができている気がする。
テンゲルを通して、遠い彼方の異次元文化を味わった気分だ。
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Last updated
2015.09.17 20:54:33
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