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カテゴリ:多文化共生
シンガポールのお菓子「Bengawan Solo(ブンガワン・ソロ)」を食べた。 http://www.bengawansolo.com.sg/Default.aspx 味は、ピーナッツ味である。 コーヒーが飲みたくなる味である。 ピーナッツが香ばしく、しっとりとした食感と、口の中ではらりと崩れる口溶け感がクセになりそうである。 原材料は、小麦粉、ピーナッツ、砂糖、植物油とある。人工着色料、保存料は使っていないとの記述がある。 (do not contain any artificial colouring or preservatives)と表記されている。 シンガポールの代表的銘菓だそうだ。
味わいはどこかしら、ちんすこうに似ている。 ちんすこうの歴史を見ると、ポルトガルの焼き菓子ボーロが、陸路シルクロードや海路などで伝わったとされる説がある。 昔は陸や海を越えて誰かが物を運んでいた。 人がどこかに立ち寄り、文化を吸収し、放出しながら次の目的地にたどり着く。 陸路であれ、海路であれ、運ばれたものがその場所で模倣され新しく変化する。 このお菓子を食べて連想したのが、沖縄のちんすこうの他にもうひとつある。 ベトナム緑豆ケーキ「Bánh Đậu Xanh/バインダオサイン」である。 http://toinayangi.vn/cach-lam-banh-dau-xanh-don-gian-thom-ngon-nhu-ngoai-hang/ きな粉を固めたような、落雁のような口の中ではらりと崩れるお菓子である。 口に入れるとココナッツのような香ばしさがひろがる。 粉を固めたものなので、口溶けを楽しむものだ。 ベトナム「Bánh Đậu Xanh/バインダオサイン」(粉)→シンガポール「Bengawan Solo(ブンガワン・ソロ)」→沖縄「ちんすこう」とお菓子の材料と様式が場所ごとに変化していく過程を感じる。 スペインのポルボロンが、陸路、海路を渡り変化するダイナミズムをイメージしてしまう。
ジャワ島中部にある都市スラカルタ(ソロ)出身の音楽家グサン・マルトハルトノ(Gesang Martohartono/1917-)が1940年頃に作曲した曲に、「Bengawan Solo(ブンガワン・ソロ)」という曲がある。 曲のくくりは、インドネシアの大衆音楽クロンチョン(Kroncong)の一つだそうだ。 大衆音楽クロンチョンは、16世紀頃のポルトガル船にまでさかのぼるそうだ。 インドネシア固有の伝統音楽にポルトガル伝来の音楽が取り入れられ、混交音楽としてのクロンチョンが生み出されたそうだ。 http://www.worldfolksong.com/songbook/indonesia/bengawan-solo.html お菓子にしろ、音楽にしろ、お酒にしろ、何かが、そこにもたらされ、現地の文化と混ざり、新しいものが生み出される。 歩きとか、船とか、ゆくりした時代は、ものの受容と変化と発展が緩やかに進行し生み出されていた。 今は、インターネットなどの通信網が張り巡らされ、なにかがゆっくり熟成される余裕もないのかもしれない。
ゆるりと、沖縄の泡盛でも飲みながら、甘いシンガポールの「Bengawan Solo(ブンガワン・ソロ)」を食べながら、大航海時代の欧州から東南アジアまでのお菓子や酒について想いを巡らす。 楽天アフリエイトで、Bengawan Soloを、検索すると、お菓子は出てこなかった。 代わりに音楽が出てくる。その中で、小野リサさんが、アジアの名曲をボサノバにアレンジしているアルバムがあった。 1999年以来、「音楽の旅」というテーマで、ジャズ、ハワイアン、カンツォーネ、シャンソン、ラテン、ソウルなどなど、さまざまな国のさまざまなジャンルの名曲をボサノヴァ・テイストにアレンジし発表してきました。 世界を巡った「音楽の旅」が、今回ついにアジアに辿り着きます!! アジアの9カ国(中国、スリランカ、タイ、フィリピン、マレーシア、韓国、インド、インドネシア、モンゴル)におよぶ国々から、その国の人ならば誰もが耳にしたことがあり口ずさめるスタンダード・ナンバーを選曲。 全曲その国の言葉で歌っています!過去何度もアジア公演の実績がある小野リサは、各国においてすでに非常に大きな人気を博しています。ライブの中で現地のスタンダード楽曲を観客の大合唱と共に歌うコーナーを設け、その国ならではの演出を披露してきました。今アルバム収録の楽曲も、各国のライブで実際に歌われてきた曲を中心としていますが、アジアというコンセプトの中で、新たな選曲も加えています。 アジアの歌い継がれる名曲をブラジルボサノバチックにカバーするところになにか、大航海時代のポルトガルの夢の名残りのようなものを感じた。 世界を手のひらに収めようとするかつてのポルトガルドリームが、ボサノバのリズムにのって再現されたかのような感じである。 あくまで妄想である。 メロディラインや、歌いまわしなど似ている。 時代なのか、アジア文化なのか。 鎖国後、オランダ・中国との窓口だった長崎の、魅力あふれる食文化の伝統をわかりやすく描く。長崎奉行所などの献立の検証や、獣肉食、南蛮・唐菓子、洋酒類の伝来を探り、現在に受け継がれている食文化の原点に迫る。 第1部 ハープの歴史とその世界的伝播について(ハープの発祥から古代にかけて/東南アジアへの伝播/ダビデ王/中南米/アフリカ/中世から現代まで(ヨーロッパ中心に)/物語の中のハープ)/第2部 ハープの更なる普及・啓蒙を目指して(紫音ハープミュージアムの紹介/ハープコンサートについて/ディナンでのケルトハープ国際音楽祭について/ハープの研究、資料収集活動、南米欧州旅行総括)/第3部 坂田ワイン小史について/第4部 筆者音楽作品(作詞、作曲)について 日本料理を代表する「天ぷら」は、ポルトガル語の「tempero」が語源だといわれているが、歴史をたどると意外な国に起源が…。そのほか、ケチャップの起源となった思いがけない調味料、シチメンチョウが「ターキー」と呼ばれる理由、高級レストランとチェーン店をメニューで見分けるコツなど、スタンフォード大学で言語学を教える著者が、食と言語にまつわる驚くべき史実をつまびらかに語る。古今東西の料理本、ウェブ上の100万件のレストラン・レビューなど、ありとあらゆる情報をリサーチして著した傑作ノンフィクション。世界に伝播していった古典的なレシピも満載。 鉄砲は天文十二年(一五四三)、種子島に漂着したポルトガル人によって伝えられたー。これが明治以来百年にわたって説かれてきた通説である。しかし、周囲をすべて海に囲まれた日本列島の、ただ一点だけからもたらされたという話に、ほんとうに現実味があるのだろうか?多元的な伝来の真実を明らかにし、戦国の鉄砲史を刷新する刺激的な論考。 第1部 ルネサンスの故郷(ルネサンスとは何か?/初期イタリア・ルネサンス/古典期ルネサンス/盛期ルネサンス)/第2部 ルネサンスと広がる世界(イタリア、ヴェネツィア、そしてルネサンスの伝播/ドイツとネーデルランド/フランス/スペインとポルトガル/イングランドとスコットランド) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.04 02:50:34
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