「最高のしつけ」とは、「不安」を与えないことです。


色んなことを　こどもたちに教えてあげるのが　しつけです。

でも、このしつけの中で「最高のもの」そう「最高のしつけ」とは
「不安を与えない」ことです。

共働きの家庭や母子家庭、父子家庭、経済的に苦しい状況、経済的には
豊かでも喧嘩が絶えない家庭。夫婦円満で仲の良い家庭。
どんな家庭であっても　まったくかまいません。

僕も　たくさんのこどもたちを見てきましたが
家庭環境と　こどもの未来には　あまり因果関係はみられなかった気がします。

ただ、あえて言うとすれば
「不安」です。

どれだけ「不安」を多く感じてきたか。
これが　その子の人生に大きく影響を及ぼすことだけ知りました。
仮に仲のよい家庭であったと　当人同士（そのご夫婦）が思っていたとしても
そこで「不安」を知らぬ間に与えつづけていれば
その子の人生には、確実に「大きな影響力」を与えてしまうのです。

最高のしつけは、「不安を与えないこと」だと僕は思います。


ちょっとした不安は、日常　絶えず与えてしまうものです。
小さなものなら　ちょっと買い物でお母さんがいなかったり、保育園のお迎えが
遅れたり、お父さんとお母さんが喧嘩したり
これは、どの家庭にも　当たり前のようにあります。
これを無くしなさい。というのは　正直　無理であり、そこまで親の方が「不安」に
敏感になる必要は　ないのです。

ただ、「不安」は、こどもには　残ります。
これも　事実です。

それでは、どうしたらいいのですか？

それは、「不安」を与えた後、その『不安』と同じか　それ以上の『愛情』を与えて
あげることです。
あたかも　それは　中和させるようなものですが・・。
でも、大きな『中和剤』になりうるのです。

しつけの　ほとんどは、例えば　お友達とのやりとりでの注意。食事の注意。
洋服の着方。ご挨拶など　数えていけば沢山のものがありますよね。

それは、すべて他者とのかかわりに関するものです。

これは、すごく大切なことです。

でも　しつけの中核になるものは「自分との関わり方」なのです。
これを身につけていれば　大人になっても　色んな問題を乗り越えられます。
この基礎を作るのが　しつけです。

そのためには、「不安」を持ったあとに　自分で自分の『不安』を打ち消せる
ほどの「愛情への信頼」が必要になってきます。

この基礎作りだと考えると　きっと　しつけの本当の意味が理解できると
思います。

「不安」は「愛」には　負けるものです。



元気主催『子育て中のママを元気にする一週間ミニセミナー（３日目）』より　（げんき）