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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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October 31, 2006
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 ちょっと前に、「チャンピオンRED 12月号」の紹介記事を書いたとき、「シグルイ(7)」(山口貴由 /南條範夫 :秋田書店)がもう出ているのに気が付いた。書店をのぞいてみると、売っていたので購入してきた。

 以前にも、私のブログで紹介したように、この作品は南條範夫と言う人が書いた「駿河城御前試合」が原作となっている。これは、寛永6年に駿河大納言徳川忠長の御前で行われた駿府城内の真剣勝負11試合について書かれた小説であるが、そのなかの1試合「無明逆流れ」がベースである。原作では、文庫版でも40頁に満たない短編であるが、山口貴由が独自の観点で肉付けして独特の魅力ある作品になっている。

 前回は、伊良子清玄が虎眼先生を討ったところまでだったが、この巻では、ライバルの藤木源之助の過去が明らかになる。出自のコンプレックスから屈折した性格の伊良子と、まっすぐで不器用な生き方しかできない藤木。二人の道は永久に交わらない。

 果たして、藤木は、師の仇を討つため、伊良子必殺の無明逆流れを打ち破る策を編み出すことができるか。


「シグルイ(7)」(山口貴由 /南條範夫 :秋田書店)
シグルイ(7)

こちらは、原作の「駿河城御前試合」(新装版)(南條範夫:徳間文庫)
駿河城御前試合新装版


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Last updated  October 31, 2006 07:38:29 AM
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