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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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November 3, 2007
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 ゼネラル・エレクトリック(GE)社は、アメリカに本社を置く、世界最大の複合企業である。そのGE社に入社し、日本人として初の副社長にまで登りつめたのが、「ウェルチにNOを突きつけた現場主義の経営学」(光文社)の著者の千葉三樹氏である。

 題名にあるウェルチとはもちろんGEの元CEOであるジャック・ウェルチである。彼は、GEのどのビジネス部門もその分野でのシェアが1位か2位であることを求め、大胆にGEの改革を進めた。

 この本の題名からは、千葉氏とウェルチが、経営論を戦わせたかのような印象を受けると思うが、実際には、千葉氏の半生記のようなものである。大雑把に言えば、「現場主義の経営学」とは「千葉氏の仕事への取り組み方」「NOを突きつけた」とは「ケンカして辞めた」といったところか。この題名、きっと編集者がつけたんだろうなと思う。

 氏は、大学で勉強する費用を稼ぐために、3年間を航空自衛隊で過ごした後、大学へ進んだ。ところが、年齢制限のため、就職口がないので、大学院に進んだがますます就職口が無くなる。新聞の求人欄で募集されていた、GE社のエクスピダイターにその意味も分からずに応募する。

 最初は、右も左も分からず、同僚たちからもいびられていた千葉氏だが、しだいに頭角を現し、どんどん昇進をしていく。 しかし、最後は、ウェルチとぶつかって辞める。そして、「レーザーターンテーブル」という新しい夢を追い始める。

 次のエピソードは興味深かった。千葉氏は、大学院時代に、恩師の奥さんの紹介で、小さな電機工場に、一度は就職を決めた。その時に、どのような準備をしておいたらよいかと社長に聞いたところ、心の準備と、修士課程を修了したら修了書を持ってくれれば良いとのことであった。ところが、修士課程を修了して、社長に言われた通りに、修了書を持っていくと、「顔も見せずにおいて、いまごろ何をしに来たのか」と追い返されたのである。千葉氏は、自分が世間知らずだったと言っているが、これは、明らかにこの社長が悪い。就職は多くの人にとっては、一生を左右するものある。そこで、最初に奇麗事を言っておいて、後で言を翻すというのは道義上許されないであろう。この社長は、有能な人材を、自分から手放したのだから、大きな損をしたわけである。


 


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Last updated  March 21, 2008 07:32:25 AM
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