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May 16, 2011
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カテゴリ:in JAPAN
   
   半月前になりますが、ボランティアとして宮城県の東松島に行ってきました。
   
   うちもまだ、ようやく瓦礫の撤去が終わり、修復工事が始まったばかり。
   とはいえ、なんせビルなので足場を組むだけで200万。
   エレベーターから外壁内壁、全部を直すとなると、数千万はかかります。
   その上、仙台の営業所は跡形もなく流れてしまいましたが、
   意味のない地震保険で出るお金は、100万もないくらい。
   なので、どこまで修復するか、ここを保つのか、未だ検討中なのです。
   
   なので、今まだ義援金の募金ができません。
   でも、被災を味わってる身としては、何か出来ないかと考えておりました。
   被災した実家の会社を手伝うことが、正直先決なので、
   ここでの仕事を休んでまで、ボランティア活動するのも筋違い。

   そこで、休みのとれる日曜日のみ日帰りで何か出来ないか探してみました。
   同県内で津波の被害が大きかった北茨城は、地域の人のみのボランティア受け入れ。
   そんな中で見つけたのが、宮城県への災害ボランティアバス。参加費3000円。

   え?日帰り可能なの?!
   もともと、津波に流された仙台営業所は名取の閖上。
   東北地方も仕事で縁が深く、特に宮城で何か出来ないか考えていたところでした。

   石巻・岩沼・名取・亘理・塩釜・東松島・気仙沼などの津波の被災地に出向いて、
   瓦礫の撤去や、泥の掻き出しなどの作業をやるのです。
   一週間前に派遣地が決まり、連絡を受けました。東松島市です。

   3時半に起きて、集合場所に向かいました。
   40名は乗れるバス。
   自家用車で被災地に向かう人が多く渋滞が出来て困っていると聞いたのでバスは◎
   復興を目的としているので、被災地のお弁当屋さんに発注したお弁当付き◎

   金スコップにバケツに雑巾に水を持ち、厚手のビニール手袋に深い長靴は必須。
   瓦礫の粉じんがすごいので、マスクをしていないと大変です。
   現地に到着後、災害ボランティア本部で説明を受けた後は、班ごとに作業開始。

   ここに来るまでの車窓からの風景・・・
   だいぶ落ち着いたとはいえ、道路挟んで、右は津波でめちゃめちゃ、左は普通の町
   道路1つ、道1本で、被害が全然違うって本当なんですよね。

   東松島も津波の被害を受け、ボランティア本部目の前に広がる津波の跡には、
   恐らく田畑だったところなのでしょうか。
   ゴミが散乱している中、大型漁船も打ち上げられていました。
   
   津波被害のひどい沿岸部から、ボランティアが徐々に内陸側に作業をすすめており、
   私たちの作業日は、小さな住宅地にまで来ていました。

   ボランティア依頼のあったお宅に伺い、必要な作業を始めます。
   申し訳ないのですが、お家に入った瞬間、その光景に涙が出てしまいました。
   
   1階の上の方まで浸水したこのお宅は、
   既に1階部分の家財道具は運び出し、畳や床も剥がした後でした。

   とても住めない状態なので、現在は仙台の親戚宅にいらっしゃるそうで、
   最初の数週間は、呆然とし、何も出来ず、また何から始めたらよいか途方にくれたそう。
   そして、今ようやく、休みの日に作業に戻ってくるようになったとの事でした。
   とても明るいご一家で、親戚の方や、ご友人、子供たちまで手伝いに来ていました。

   いろんな話をしながら、一緒に作業をしました。
   と言っても、さすがに作業は想像以上に大変なものでした。
   床下のヘドロを全て取り除く作業、床下を見るのも、こんなすごいヘドロを見るのも初めて。
   家の土台に張り巡らされた細い木の隙間に入っての作業は、
   ずっと中腰のまま、思いヘドロを土嚢袋に詰めては外へ出す作業。腰、やられました。

   30キロの商品を運ぶ日々、
   実家の仕事の手伝いでも重い物は普通の女性以上に持てる自信があった私。
   (そんな自信は要りませんね;)
   
   床下には、さらさらした土の上に、しっかりと層になっている15~20センチ厚さのヘドロ
   そこに水草やゴミが一緒になってべっとりしてるんです。
   ものすごい粘土質なので、普通の土の重さとは比べ物になりません。

   部屋の一角のヘドロを取り除いた時は、
   こんなに大変な作業、いったい1階全体を終えるには何日必要なの??!
   と思ってしまいましたが、
   みんなで力を併せて汗だくになって頑張ったら、作業時間内に終えることが!!
   ううう、だけど腰が・・・
   
     
   blog0102.jpg ボランティア本部前で

   blog0103.jpg

   他のボランティアと同様、何か出来ることはないかと単に思っていた私。
   作業は想像をはるかに超えたもの、それ以上に被害はTVで見るよりもひどいもの。
   多くのものを失くした被災者が、
   こんな大変な作業を自分たちだけでやらないといけないとしたら・・・

   夜の10時過ぎに自宅にたどり着いた時には、ヘトヘトでした。
   うちもまだ普通の生活に戻れておりません。
   母は隣の市に住んでいる叔母の家にお世話になっています。
   ここに残っている父が、お鍋でお風呂を作っておいてくれました。
   (鍋で沸かしたお湯を湯船に入れる、を3時間繰り返すと出来ます!笑)

   はぁ~・・・今日ほどお風呂が嬉しい日はないかも。
   
   このボランティアバス参加者は、なんと遠くは広島や沖縄からの方も!
   今はまたボランティアに参加する人が激減と新聞に載っており、
   今後も土日限定の日帰りボランティアバスは催行されるようです。

   現地に行って感じたのは、もちろん必要なのはお金と物資と、復興の手。
   余震もだいぶおさまってきたけれど、被災者はまだ避難所暮らし。
   きっとどんなに手があっても足りないくらいだと思います。
   私もまた行く予定です。

     
   http://www.youtube.com/watch?v=rEOMGVsi6r4
   ↑↑↑↑↑↑↑
   仙台でバンド活動をしている外国人グループ。
   ニュースで彼らのことを知り、私も行動に出てみました。







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Last updated  May 16, 2011 01:32:28 PM
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