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カテゴリ:World Cup Germany

  match64  Final イタリア 1 - 1(PK5-3) フランス (7/9 26:35よりBS1で観戦)

試合の開始まで、まだまだ時間があるのにという時刻からNHKは「直前特集」のスタート。もちろん寝過ごす可能性を考慮して仮眠は取らない。準備を整え深夜3時のキックオフを待った。ベルリンのオリンピア・シュタディオンが映し出されると、今度は「まだ続くのか・・・」と言わんばかりのセレモニーの数々。ホントに売れているのか? という名も知れぬアーティストたちが得意満面で声を張り腰を振り、「今日の主役です」みたいな顔をしているのが、気に食わないが、聖火台の踊り場のような一角を使ってやっているだけなので、ピッチの芝を痛めつける心配はない。まさかハーフタイムにもそんなショーをやるとは思わなかったが、別に現地で見ているわけでもないので大目に見よう。

ネスタは間に合ったのか、合わなかったのか、先発のリストには名前はない。いつも通り、マテラッツィがカンナバーロとともにCBを組む。この日が現役最後となるジダンは、集中している表情が印象的で笑顔もなく、チームの先頭に立ち淡々と入場を済ました。
この決勝を観た人なら、だれもが同じ感想を抱くだろうが、開始20分までにめまぐるしくゲームは動き、かつてないほどのワクワクするファイナルになるのではないかという期待を持った。アンリがわずか1分でカンナバーロとぶつかって頭を打ち、医学的に危ないのではないか? という心配事が過ぎ去ったばかりだというのに、続く7分である。ペナルティエイア、マテラッツィがマルーダを倒してPKの判定。しかしレフリーによっては、180度異なるジャッジを下しただろう。マルーダ本人が1番よく知っているだろうが、あれは絵に描いたようなシュミレーションである。
ともかくも、これをジダンがバーに当てながらもぬかりなく決め、フランスが貴重な1点をもぎ取る。マテラッツィとジダン、一生涯親交を持つことはないだろうと確信するシーンが起こるのは、まだ先だが、このふたりによって、試合は動き、またねじ曲げられることになる。  
決勝で先に失点することが、いかに恐ろしいことか、イタリアは十分知っていた。フランスは早くも中央をガッチリ固めにかかるが、ピルロはそれでも人と人の狭い間にコースを探し、パスを供給して行く。セットプレーという武器ばかりにすがりつくチームではないが、イタリアは精度の高さを誇るキッカーが、ひとまずは悪い流れをリセットさせることに成功する。19分、ピルロの右CK。ビエラの背後で待つ、マテラッツィのジャンプヘッドに寸分の狂いなく合わせる。GKバルデズも、諦めのゴールで同点に追い着く。
ここから試合は、休戦状態を保ちながら、イタリアが1度、2度、砦に奇襲を仕掛けるような様相を見せて行く。フランスはテュラムが集中力を見せるが、次第にマーキングは甘くなり、マルーダ、リベリの両サイドはスピードを生かせず、連動性にも乏しくなっていった。一方で、イタリアのトッティも消えたまま、試合沈滞の原因となっていく。イタリアはピルロの再びのCKからトーニが得点のチャンスがあったが、モノにはできなかった。

フランスの先制PKではないが、後半もどこにチャンスが隠れているかわらからない。ザンブロッタは前半にイエローを貰っているが、勇気ある献身的なディフェンスを見せる。そんな中、ビエラが痛恨の負傷で、56分でピッチを去る。フランスがこの日迎えたた最初の試練だった。イタリアは停滞を続けるトッティを下げ、イアキンタ投入。さらにベロッタに代えて、デ・ロッシを入れ、ガットゥーゾとボランチを組ませつつ、ピルロを前に上げた。
気温の高さからか、運動量が落ちて行くフランス。足の止まりかける選手も出て、攻撃は精度の低いロングシュートばかりに終始していく。ビエラが消えた今、イタリアがシフトアップを図ったのは当然の措置だった。86分にカモラネージに代えてデル・ピエロを入れたイタリアに対し、ドメニクは交代カードを2つ残したまま。かくして延長に備え、90分を乗り切ったフランスの思惑が現実となり、ワールドカップのかかった世紀の一戦は決着までに30分がプラスされた。

ジダンの退場については、多くの報道が伝えているように、真相はまだわかっていない。ジダンとマテラッツィをふたり並べて両者の口から意見の一致したコメントを聞かなければ、世間は納得しないだろう。
延長戦、トレゼゲ、ヴィルトールと00年のヨーロッパ選手権決勝のスコアラーをダブルで入れてきたのは、ドメニクのあらかじめ考えていたプランか。ジダンも103分に決定的なヘッドを放ち、ブフォンが肝を冷やすなど、フランスに「勝てる」というムードが漂い始めた矢先のことだった。
もはや、どちらが悪いのかは問題ではない。差別的な発言による挑発行為、やれば即退場、「ザ・引退」になることを承知で犯した頭突き、そのどちらもこのワールドカップ決勝戦に悪い印象を残したことに間違いはない。とばっちりを食らったのは愚行を犯した選手を除くイタリアの10人だ。タイムアップまでの残り時間、雰囲気がガラリと変わるほどの大ブーイングを浴び、耐え続けなければならなかったのだから。

トレゼゲのPK失敗は、6年前のEURO決勝のゴールデンゴールとはあまりにも正反対の結果を生んだ。できればワールドカップ決勝をPKで決着はつけてほしくないが、大会トータルのチームの出来で考えれば、イタリアの戴冠は当然の結果だろう。ワールドカップを掲げるカンナバーロ主将を見て、32歳のこの選手はどこまでやるのだろうかと思った。バレージ、マルディーニなど歴代の偉大なDFは、32歳ではまだまだ衰えは見せていなかった。キャリアに最高の経歴を加えたこのアズーリのマル坊主の主将は、チーム同様、風格が漂い始めている。

 

やっと終わった。本当にやっと身体を酷使してきた1ヶ月が終わったという感じ。
非常に疲れた。決勝トーナメントから、観戦記もながーく書いてしまった。よくもこんなに書くことがあるもんだと自分でも不思議に思うが、実は短くするの面倒くさいのだけのような気もする。
残ったのは、試合のDVDコレクション。溜まっていく一方である。少なくとも2年以上はお蔵入り確実なのだが。

 






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Last updated  2006.09.29 23:31:23
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