libretto100はまだ動いた、の件
ポメラの接続ケーブルを探していたら、ずいぶん前に使わなくなったlibretto100が出てきた。当時の東芝製の名機だ。結構使い尽くしたコイツがずいぶんと痛々しい姿だ。だいたいこの機種のよくある病とでも言うべき、ヒンジ部の異常だ。よく、緩くなる症状はあるのだけれども、コイツは逆で、どんどんと堅くなっていった。後々、よっくと調べてみれば、全くすっかり分解してさえすれば、六角レンチで調整ができた模様。でも、当時の僕にはコイツをすっかり分解するなんて事は、とても無理だった。いまでも無理だろう。液晶のカバー下部のヒンジ部が堅くなったため、ひび割れし、すっかりと剥離して、今はビニールテープで塞いでいる始末。
なんだか、アルバムをめくるみたいに、僕は電源ケーブルを刺してみた。右上の電源のランプが緑色に点灯する。(何故か充電も始まったようだ。これは結果的には充電にはならなかった。当たり前だけど)ハイバネーションが動いている。懐かしい。このやけにうるさいカリカリした音。今だったら、絶対ssd化する。(確かやっていた人は居たと思う。windows2000かなんか入れてた)でも、もはや、コイツは絶対に戻ってくることはないんだろうな、と思う。vinelinux2.1という古いosだった。なんと、バージョンは不明ながらemacsとかw3m他動くかわからないけれども様々ソフトも入っているようだ。emacsを動かすと何故か「かんな」が表示されている。あれーskkじゃないの?ktermからw3mを立ち上げて、小説になろうのページを開いているところに出くわした。
そんな最近だったっけ?コイツがハード的にイカレてきて、それからオフィスとかでよく見る系から流れてきた中古パソコンを経て、thinkpadx40を使い続けているのだけれども、やっていることが今と全く同じと言うのが……僕は成長しないのか?庭のキノコはまた生えてきていて、知らない間に大分立派になっていたというのに……僕って奴ぁ。とほほ……。
hp-200lxもそうだけど、職人な人だったらおそらく簡単に直せちゃうんだろうな。200lxはすっかり分解して、キーボードの接触のところを清掃してから、組み上げればそれで動くような気がする。(キーボードの一部が反応しなくなった状態。逆に清掃でだめならお手上げ)。liibrettoは中身はだいたい動いているの(スピーカーが怪しい。ならしたらガーガー言っている)で、分解してヒンジ部調整し、カバー部分を何らかの手段で補強、HDDも交換、とかすれば、またまだ現役でいけるだろう。ネットにさえ繋げなければ、windows95であれ、vinelinuxであれ、ふつうに快適だろう。何しろ、このサイズ感は、今となってはあり得ない代物だ。200LXなど、もはやこれでしかあり得ないというサイズだし、librettoなどはキートップ小さいのにブラインドタッチできる必要十分なものがある。windowsをまた入れることができるのならば(これがハードルが地味に高い)emulatorなどの専用機にしてもいいくらいだ。FCくらいは動く。コイツの後からはほとんど意味がなくなった周辺機器もたくさんある。『MO』、『XJACK』これは200LXでも使っていた。ISDNの公衆電話に張り付いて、当時やっていた草の根ネットに書き込みをしていた。NICなんかも有るし、無線NICもある。しかも、これらはなんだかんだとめちゃくちゃ高かったよなあ。何しろ、APPLEの最新のパソコンが安い車より高い時代だ。
でも、幾らレトロパソコンが好きな僕であっても、これらを直す事は、未だに苦労しているThinkPadのBluetoothよりも遙かにやっかいな事になることは理解できる。
まず、修理から始まりOS周辺をあれこれするなんて、ほとんど時間の無駄だろう。(或いは、そういうのはとてつもなく楽しい作業)ThinkPadのBluetoothはもはやあきらめの境地だ。一回はつながったのに、再現性が全くないなんて、なにがどうしたものやらわからない。
一回はできたのだから、その素晴らしい記憶を胸に、そっとしておいてやろう……なんちゃら細胞みたいに。
ずいぶんと使っていなかったポメラも、まあ、使ってみるとどうにか使えるものだ。このジオンモデルは、残念ながらcapsをctrlに変更できない。emacsみたいな編集動作も無理。入力も、頭の悪い辞書がついている上に、ユーザー辞書に制限まである。
しかし、メモを取ろうと思ったときのスピードであったり、キーボードの使いやすさだけは大したものだ。これは、いずれ構造上、よほど上手く使っていても、パタンと開くところがおかしくなるだろう。それでも、そこまで使ってやろうかな。QRでデーターを受け渡しできるなんて、実際ほかにはないものだし。