むくわれない社会
えっと・・・お久しぶりで、このタイトル?!って感じですが・・・人間、報われないって時に、最もやる気をそがれるし、だめになっていくというか、組織もろともだめになるというか・・・日本って、はやり、報われない社会だよね・・・アメリカンドリームの類ってのは、存在しにくい。もう少し、何か報われたいよね、みんな!どうしたら、いいのかな・・・何か良いアイデアありますか?ところで、皆さんはどれくらい医者って患者さんに怒鳴られると思います?ものすごく、多いんです。何だかなぁ~ま、色々理由はあるんだけどね・・・怒って当然だなぁ~と感じる事もあるけど、そうじゃないときもある。生きた人間なんだから、お互い様だね。でも、お互い様で済まされない。それが、こちら(医療側)が弱者だと言う事を示している。内容的には、お願いですから、無理言わないでくださいと思うことが多い。大半が、待ち時間が長いという事だ。こちらは、正直8時半からずっと、集中して診察し、しゃべりっぱなしでトイレも行けず、ご飯も食べないで診察してこの待ち時間です。申し訳ないが、これ以上、働けません。無理です。一人3分でいいですから、予約時間どおりにしてくださいっておっしゃってくれるなら良いんですよ。その方が私達も嬉しいです。でも、自分にはしっかり時間を掛けて診察してもらって、ちゃんと分かるまで説明してもらいたくて、予約時間どおりにしてください。それは、無理でしょう。単純に言うと、待ち時間の問題は、1日に来院する患者さんの数が多すぎるのだ。アメリカ人の医者は決して日本でなんか診療したくないだろう。我々は、何倍もの患者さんの診察をしている。敷居が低いために、軽症に見えて、実は重病という地雷をいつも抱えている。私達はただの人間で、感情もあるし、体力にも限界があり、時間にも限界がある。そして、人間が永遠の命を手に入れていないという事から、医療は最初から負け試合である事は間違いない。治らないのがおかしいのではなく、治ったら、ラッキーなのだ。医療はサービス業だと言われて長年経つと思うけどね、でも、やっぱり、デパートで商品を売るのとは、全然違うんだよ。日本以外の医療を経験した事がある人は、どんなに、国民の医療に対するアクセスが良いか、平均的な教育をきちんと受けた医者がどれだけ多いか、自分達はどんなに恵まれているかって理解困難なんだと思う。どうしたものか・・・しんどい。報われない。こんなに誠心誠意診察して、へとへとになっているのに・・・うちの科でこんななんだから、産科や小児科の先生が増えるわけ無い。皆、報われない・・・と感じるから去っていったり、敬遠するのだ。報われたと思う環境を作る事が、医者を増やす鍵になる。ま、それが一番難しいのかもしれないが・・