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韓国製造業に「赤信号」、経済の「屋台骨」ぐらつく=韓国華字メディア 2015-11-12 サーチナ
外需依存度の高い韓国はスマートフォンや自動車などを生産し、輸出することで成長を続けてきた。 韓国にとって、製造業は国の経済を支える重要な柱の1つだが、韓国メディアの韓国放送公社(KBS)の中国語電子版はこのほど、韓国経済の重要な支柱の1つである製造業に「赤信号」が灯っていると伝えている。 2013年における韓国の製造業売上増加率は前年比0.5%増だったが、14年はマイナス1.6%となり、1961年の統計開始以来、初のマイナス成長となった。 世界金融危機が勃発した2008年も韓国の製造業売上増加率はマイナスにはならなかったが、ここにきて韓国製造業の落ち込みが鮮明となっている。 KBSは、「2010年の製造業売上増加率は18%以上だった」と伝え、1998年のアジア通貨危機、08年に世界金融危機に直面しても韓国の製造業の成長は止まらなかったと指摘。 それでも14年にマイナスに転じたことの背景には「世界経済の鈍化」があると主張し、特に中国経済の成長鈍化や円安といった外部要因が韓国経済に影響をもたらしていると伝えた。 さらに、韓国の中央銀行である韓国銀行の分析を引用し、韓国の製造業が振るわない主な理由はウォン安ドル高にあると主張。かつて韓国の経済成長をけん引してきた自動車や鉄鋼、造船といった産業の競争力は「日本にはるかに劣るうえ、中国が猛烈な勢いで追い上げてきている」と危機感を示した。 日本の製造業はかつて世界をリードする存在だったが、韓国がやがて電子産業などにおいて猛烈な追い上げを見せ、スマートフォンや半導体など一部の分野においては韓国企業が世界をリードするようになった。しかし、かつての日本と同様に、今度は韓国企業が中国企業に追い上げられる立場となっている。 日本経済と韓国経済の大きな違いは韓国が内需よりも輸出に依存する経済構造であることだ。 輸出が不振に陥れば経済全体が不振に陥ってしまう韓国にとって、中国経済の成長鈍化や円安といった外部環境の悪化は経済全体の足を引っ張ることになる。(編集担当:村山健二) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.11.15 00:15:12
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