おんたけ6月峰渡り 3
テントは持ってきたが 小屋泊まり まだ4じすぎ 日本酒のカップ酒 鮭トバ ストーブで ぬくたまりつつはじめて持ってきたラジオから ボブディランの曲Don't Think Twice, It's All Right くよくよするなよ夕刻がせまり また陽が出てきたさっき下ってきた 摩利支天乗越からの道左には 昼にいた 剣が峰頂上その左に・・・三の池北には 継子岳 その向こう 乗鞍と北ア西の飛騨方向に 陽が落ちていく 西方浄土なんで山に登るのか ヒトそれぞれですわ そこに行って 見るべきものを 見たい ときどきの気晴らし 余暇体育活動 野生の自分になりたい 命そのもの になるヨロコビ アホとケムリは 高いトコに登りたがる ・・・この辺がぼくのキブンですわかつて 登った山で 読んだ文年若く死んだヒトの墓銘碑の文 山に入れば 一瞬一瞬が すべて意味を 持ってきます。 だから街で なんとなく過ごす 一日よりはるかに 生きているという実感 が湧くのです。 ○○○○(←男性の名前) 23才 1985年3月29日没 ○○大学○○山岳部ほんとーは 街で生きることも・・・一瞬一瞬 意味を持ってるんやけどなぁ・・・生命がかかってるわけやないんで・・・ 間延びはしてるけども・・・生きているという実感・・・かぁ・・・・ 生きてるさかいに 寒くなってきた 生きてるさかいに ハラへってきた 小屋の入り口の 寒暖計 3度 ストーブの横で 今朝コンビニで買おた 一夜干しアジ弁当 と アオサのみそ汁 生きてるさかいに 眠気 就寝7じ ぐっすり 起床3じ50ぷん うっすらと明るみ 朝のほの明り 山は見えている 曇り 気温-3度 しかし無風 寒さ感じない キモチのいい朝 ソッコー朝メシ 1・5倍盛りカップ麺 おにぎりネギ味噌 出発準備パッキング すべてをもとどおりに片付ける ストーブの消火の確認 小屋帳に記入 ・・・・・おかげでぐっすり眠れました 料金箱に 素泊まり料金¥5500 入れておきました ありがとうございました 受け入れてくれる 山小屋 山 登る者 性善説が大前提 信頼をうらぎらない これは鉄則 さあ出発 6じ 継子岳まで 30ぷん 横に渡るだけ その先も下りのみ 夏なら2時間ほどもあれば チャオ御岳まで行ける 曇ってるのに 遠くまで見通しが効く 静謐のなかに 鎮まれる山々 これもまた美しい 小屋を出て10ぷん 継子岳下の平坦部 去年12月は・・・・ 強風 快晴 -10度 ザック ずいぶん軽くなった ゆくっりと山を味わう ほぼ夏道 土と石の道 ときにすこしだけ残雪の道 きのう見た稜線を ユルユルと登っていくと あるところで 尾根に隠れてた 北方向の視界が バーン! 空気遠近法がみごとである 乗鞍 槍 奥穂高 前穂高・・・・・ 継子岳山頂 2859m 後をふりかえれば 剣が峰 3063 摩利支天 2959 峰渡り してきた 大きく高い山塊 静けく 鎮座したまへり さてと・・・・この谷筋を 下るんやな あのあたりで左にそれて チャオ御岳スキー場 曲がらんとまっすぐ下りたら 日和田口の登山口 しっかし・・・ この傾斜・・・ 急降下やぞー・・・ まるで飛び降りるみたいな落差・・・・ 夏道をジグザグに ほんの少し下りると・・・・! すんごい急傾斜の残雪帯 ずっと下まで続いてる! その傾斜が ハンパなく 急! 画像では 現場の恐怖感 高度感 伝わらないなぁ・・・ 左の上に チャオ御岳 が見えてる あそこまでで 標高差が700m まっさかさま ってカンジ かなりビビッた 最期にこんな危険箇所が・・・ 用意したーるとは・・・・ ヤバッ・・・ これは・・・ ピッケルが必要なジョーキョー・・・ 持ってきてない・・・・ アイゼンを しっかり装着する 夏靴サイズにアジャストし忘れたアイゼンである バンド調節でなんとか持たさなければ・・・ 転倒したら アウト 滑ったら アウト アイゼン装着完了 ストックの長さやや短くし ストラップに手首を通す 流したらヤバイ 勇気を出して 背を伸ばし 雪面に踏みこむ 硬いっ 転倒したら アウト 滑ったら アウト あこまで落ちたら ただではすまん アイゼン 蹴り込むけども 硬い 表層5センチにザラメ雪 その下の硬い雪 これは・・・ ちょーヤバイ! ジグザグに下ろうと思ったが 残雪中央部に出るのはキケン 右側のハイマツ境界部を ハイマツにつかまって下った 残雪帯 上から3分の1で そのハイマツの尾根露出部が切れた 左右に広く残雪 ハイマツにはすがれない 左右どっちのハイマツ帯に寄るにしても 残雪のトラバース50mを余儀なくされた けど そこまで下りると 雪すこしくゆるみ アイゼン蹴り込みのキックステップが切れて ことなきを得た ホッ♪ である♪ やっぱり6月の山でも ピッケル持ってくるべきでした それとアイゼンの調節忘れんよーにしよ このヤバイ残雪の下り キモチをやわらげてくれたんが このライチョウの夫婦♪ いざ下る ってタイミングに ハイマツの中から現れて 右のハイマツ帯に沿って下り始めた まるで先導するみたいに先を下る ぼくもそれにならってハイマツつかんで下る かなり下までいっしょに下りてくれはって お二方は残雪の中央に出はりました ほんでから ぼくを見送って グゥ グゥ と別れのアイサツ ありがとー♪で・・・・下の方は雪のジョーキョー良くなり アイゼン ザクザク どんどん まっすぐが 夏道と この谷下りとが どこで繋がるんかが わからんわけで・・・ 雪 残ってるんでドンドン下りてしまうと 滝っぽい落差が進行をさまたげるで 右の樹林帯に入ると 夏道があるんか? 左の樹林帯に入れば 夏道があるんか?ま 正解は 左 でしたがま 見つけるまでに 左 そっちの奥を下りながら探索 いや右かも 谷を渡りかえして またそっち探索 大きくはずさないよーに注意しつつも 十分に 右も左も深く 探索せんなん 下りながらの観察 が重要 はるか下方に見えてる日和田口への夏道 進むべきチャオ御岳のある尾根や谷との位置関係 いま下ってきた残雪の谷との交錯点を終始意識する 左 右 左 と 谷を2度渡りつつ 夏道と出会えたのは チャオ御岳の ロープウェイ山頂駅への分岐のだいぶ下 しゃーない長くなるけど日和田口へ下りるか と進んだが その途中に チャオ御岳のセンターハウスへの分岐があって はいー しっかりした林道歩き ポクポク はぁー 無事に下りた下りた チャオ御岳スノーリゾート ここはスキーだけやなく アスリートの高地トレーニングにも そのための林間ランニングコースを歩いてる ここらは標高2100 今が春のはじまり 木々の芽吹き 今日のアノ下り しょっぱかったなぁ・・・・ ケータイで電話 おんたけタクシーを呼ぶ ケータイで電話 家へ あ ぼく もう無事に下りた あ うん やっとチャオまで下りれた あ うん きっと夕方までには チャオセンターハウス 11じ5ふん 40分後タクシー乗車 木曽福島までは小1時間 開田高原のうねうね道 越えてきた山塊 ゼンブ その山容を目に納めて 心に焼きつける はい 到着 ¥14000 はい 温泉 ¥700 はい すっきり着替え はい 帰る ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーなにがしか みなさんのお心に とどきましたでしょーか? もしそー思もてくれはったら クリックたのんますー♪ ↓