♪ 空見上げご機嫌いかがと雲に聞くお前がいないと淋しくてならぬ
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雲を眺めるのが好きな爺さまはきのうの午後おそく、ふと見た空の雲の流れる方向が違うのを見て、おやっと思った。高いところにあるひつじ雲が、よーく見ると南西方向から北東にゆっくり移動しているようだった。その下の方にある層雲はそれとは違う、北西から南東に向かって移動している。
海には二枚潮というのがあるけれど、空にもそう言うのが有るんだなあと。そんな事は分かっているはずなのに実際にその様子を眺めていると、地球の神秘を見ている様で興味をそそられる。風向きが違うだけのこととしてもどうしてそんな風に風が吹くのか、気象学でも勉強しないと分からない。
空気は気圧の高い方から低い方に流れる。そして空気は温度によって重さが変わる性質があって、重さが変わると気圧に差が出来て風が吹くということは、爺さまも知っているでしょう。
けれども、実際の風は地球の自転の影響や地表との摩擦があるので、気圧の高いところから低いところに向かってまっすぐに吹いているわけではないとうので、何だかややこしくなるようだね。
北半球では運動している物体が進行方向に対して右へ右へと曲げられていく(南半球では左へ左へと曲げられていく)という現象があって、それをコリオリの力(転向力)というらしい。
北半球の高気圧から吹き出す風は右回り(時計回り)の風になり、低気圧に吹き込む風は左回り(反時計回り)の風となる。低気圧の渦が、北半球では必ず左巻き、南半球では必ず右巻きになるのは、コリオリの力のせいらしい。
難しいことは気象学者に任せておこう。もっとずっと若ければ気象予報士にチャレンジするというのも楽しいかも知れないけれど、今はただ何も知らずに空を眺めて地球のご機嫌を窺っているだけ。野鳥の気分に近いかも知れない。
地球の7割が海で、水分が地球を覆っているようなものだね。常に海水が蒸発して空に水蒸気をたっぷり抱えている。海水と太陽が地球の健康のカギを握っているわけだ。
熱はどうですか?水分は足りていますか?
この雲は、北西の風が強まってきた陽が沈むころにはすっかり消えてしまった。ローホリゾントの照明を柔く照らした舞台のような、うっすらと赤みを帯びた空が一日の活動を穏やかな表情で終えようとしていた。
地球という生き物が、雲という顔を使ってその時々の様子を見せてくれる。雲は人の心模様に似て、様々な表情でその体調と機嫌の良し悪しを空に浮かべる。きのうはとても穏やかな表情を見せていたので、体調はよかったのだろう。
地球よ健康であれよ。猫にとって、日向ぼっこにいい日がずっと続くことを、ただただ祈るばかりです。
このブログは8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。
日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますのでそれまでは、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。
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