科学はイタズラだっちゃ！　受験も科学！ 　　　　　科学実験教室&家庭教師 　宮城県大崎市

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• お正月は学習の宝船だ！

  　　あけましておめでとうございます。みなさまのおかげで、ここまで、日記を続けることができました。お互いにさらに、刺激しあって、ステキな一年にいたしましょう。　デザインをお正月バージョンにしたのですが、本当に、まぶしいですね。三ケ日だけ、これで行きたいと思います。　今日は、お正月ですから、めでたく、めでたくいきたいです。　X君のおはなしも、ちょっとお休み。結論から言いますと、いろんなことが彼の上にありましたが彼は今、当「はてなランド」の塾頭です。　昨年ここがテレビ取材を受けたときも、中心となって、出演してもらいました。いや、出演どころか、陰のディレクター役でした。彼のアイデアが危機を救いました。スタッフの方々も、その才能に驚いています。　しかし、相変わらず、字を書くのは苦手です。（私の責任でもありますね）学校での問題は、減っていると思います。どうでしょうか、先生？　ともかく、彼のおかげで、私は広い世界へ踏み出せました。本当に神様からのプレゼントです。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　なんでも勉強になっちゃう！∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　勉強とは、机に向かってするだけのことではありません。「お正月は、勉強しなくたっていいんだ！」子どもたちは安心でしょう。　ところが、賢いお母さんは、このお正月をお宝に変えます。テレビゲームをするときも、真剣に作戦を考えさせます。ゲーム攻略本を読ませます。　国語の本を読んでいれば勉強で、攻略本の難しい文章を読むのはどうでもいいこと、って思っていませんか？　あれを読みこなすのは、なかなかの読解力が必要です。教科書を読むより、すごい勉強をしているのです。　将棋は、理詰めのゲームです。日本将棋連盟では、子ども将棋会に参加している子の成績が予想もしなかったほど、上がったと驚いたと言います。「はてなランド」に来ている５年の子も、将棋のおもしろさにハマッてから、成績がグングン伸びました。引っ込み思案が、逆に積極的になり、さらに、不思議なことに体力までついてきました。　囲碁は、算数の成績を上げる最高のおもちゃです。碁は、パターン認識の訓練です。幼児からさせると効果が高いと言われています。　直感力と言えば、トランプの神経衰弱は子どもの動物的能力や記憶力をとても刺激します。　何も使わない、しりとり遊びだって、タイムトライアルの要素を加えただけで、超強力なアタマの回転トレーニングになります。　遊びだけではありません。買い物に行かせて釣り銭を数える。親戚のところに行って、行儀作法を教える。　こう考えると、子どもにとって、寝ているとき以外はみ～んな勉強の機会なんですね。それを、どう後ろから、バックアップしてやるか、なんです。　ところが、せっかくのチャンスをつぶしてばかりのお母さんがいます。あれをしちゃダメ、これをしちゃダメ。やりたくもないのに、「これで遊びなさい」　毎日のこれらの積み重ねが、子どもの頭脳の差となります。何事も、子どもの意欲を生かして、強めるようにしてみましょう。そのためには、まず、お母さんの心の中にある「勉強」と「遊び」の壁を壊してしまうことが先決ですね。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　笑いのある家庭に落ちこぼれ無し∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　お正月番組のコントで笑い転げるのも、実は大切なんですよ。学校で友達が見ていて、話題にしていることに、ひとりだけ「参加」できないと、仲間はずれの芽になるからです。　仲間はずれや、イジメは、もちろん悪いことですが、その芽は少ない方が良いに越したことはありませんね。　ところで「お笑い」と言うと、低く見られますが、あれは、なかなか高度な頭脳戦です。特に、人を笑わせるためには、頭脳のフル回転が必要です。人を脅したり、叱ったりするより、よっぽど高度です。　ですから、家族でお母さんを笑わせたり、お父さんをからかったり、横からお姉さんが口だしたり、そんな笑いが絶えない家庭は、必ずアタマの良い子が育ちます。　笑いは、緊張をほぐし、創造力を高めます。　な～んて、もっともらしい理屈を言ってないで、人生、楽しみましょう！お正月に勉強のお話なんて、ヤボというものですね。一年に一度のお正月なんですから。楽しいお正月を！　よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　　

  2005.01.01

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• 物語が学級崩壊を救った

  　ある小学１年生のクラスが、どうしてもまとまりませんでした。集団行動になじまない、あらゆるタイプの子がいました。私は、思わず「博物館だ」「図鑑だ」「教科書だ」と不謹慎なことを口走ったくらいです。担任の先生はとってもまじめな方で、心から生徒のこと、保護者の方のことを考えていました。陰で、心配のあまり涙を流されていました。決して、経験が不足しているわけではありません。キツイ叱り方をした後では、「また、鬼になってしまった」と自分を責めておられました。しかし、ストレスが微妙に先生の心身をむしばんでいました。そして、ついに限界が来たのです。授業中に涙を流されて、翌日、リタイアをしてしまったのです。その後、そのクラスは教務主任の先生や教頭先生など、学校中の先生によって、あれこれ面倒を見てもらいます。学校の「総力戦」により表面的にはやや静まっていましたが、このままでは、また爆発するのは時間の問題でした。学校は最終手段も考慮しはじめているようでした。そんな時、臨時に講師の先生が派遣されてきました。臨時の担任になりました。この先生は最初何をしたでしょうか？その前に、…Ｘ君のものがたりの続きを∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　きらめく好奇心と才能∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴３年前の大晦日、お母さんの言動に、怒りが頂点まで来た私は、「とにかく、このお母さんの言葉の虐待から、この子を引き離さなくてはいけない、」という思いだけになりました。とりあえず預かって、様子を見させてもらうことにしました。それにしても、いったいどんな家庭？父親はどうしてるんだ？そのために、夕方５時に自宅まで送っていくとしました。そこで、事情聴取をしてやろうと。二人になって、「ここはね、科学実験をするところなんだよ」「こういうの見たことあるかい？」と私が水を向けるより早く子どもの目が、キラリと光るのがはっきりわかりました。　もう、どっぷりと科学の世界に浸っていきます。これほどの集中力、理解力、思考力の子を私は知りません。しかし、学校では落ちこぼれ。本もまともに読めないのです。いや、そう聞いたはずでした。　しかし、彼は、今、難しい科学の本や図鑑に見入っています。だいたい内容も理解していきます。２年生の子としては、驚異的です。　私は、一瞬にして、この子を弟子にしようと思いました。たとえ、十分な授業料を保護者が出してくれなくたってこれは、別問題だ、とまで思えました。何という展開でしょう。（つづく）∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　双子の兄弟の冒険ものがたり∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　新しく来られた先生が、はじめて生徒たちと会ったときに一番最初にしたこと…、それは、先生の双子の息子の話でした。今、５年生の二人が繰り広げる、冒険ものがたりでした。　豊かな自然の中で、川や山で出会う、驚きと危険なこと、みんな固唾を飲んで、次にどうなるんだろう、二人は大丈夫なんだろうか、と身を乗り出します。私も思わず、夢中になっていました。「このおはなしの次は、みんながおりこうさんにしてくれたらまた、話してあげるね」もう、これが、先生の切り札の一つになったのです。３日にして、完全に別のクラスに変身しました。同じクラスとは思えません。教頭先生も、クラスがあまりにも集中しているので、教室に入ることを躊躇するほどです。もちろん、問題は山ほどありますが、明らかに違います。これらの現場に立ち会わせてもらった私は幸せ者です。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　すべてのものに命が宿る話∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　世界の特色ある教育に、シュタイナー教育というのがあります。そしてシュタイナー学校があります。　そこでは、ものがたりが、授業の重要な役割を担っています。１年生には、「すべてのものに命が宿る話」をすることによって、子ども自身と、動物、木々、花々、植物、石、星、雲、風、人間といった世界に存在するあらゆるものを関連づけて、子どもの心に植え付けます。　１年生の子どもの世界は、年齢的に、大人と全然ちがいます。心の中と外の世界がつながっているのです。　担任の先生は、ある花を訪れた蝶が花と話したり、木がコケと話したりするように、すべてのものがたがいに話すことができるようなお話をします。　たとえば、木がコケに「守ってあげるよ」と言っています。そしてそのお礼に、コケは木にとって必要な水分をあげます。小鳥はやぶと話をしています。そのやぶの中に、小鳥が、「巣を作っていい」と聞いたからです。　このようなお話を聞くことによって、子どもの感受性はとても豊かになります。身の回りにあるすべての美しいものが子どもに語りかけてくるようになります。　子どもの感覚はどんどん繊細になり、世界とつながっていくのです。　すると、次にようなことが起きるのです。いつもは落ちつかない子どもたちも耳を澄まし、静かになるもんですから、授業の取り組みそのものに良い影響をもたらすのです。　メルヘンのお話は、いっぱい絵本にあります。しかし、「すべてのものに命が宿る話」をする場合は、先生自身が、自分でその世界を新しく体験し、世界の本質を直接感じることによって、物語を先生が作ることが大切であるとシュタイナーは言っています。　ただ、空想しただけの無意味なファンタジーでは子どもに害があります。たとえば、木がいきなり空を飛び回り、月まで飛んでしまうようなお話は自然の理にかなってませんから子どもと大地をつなぐことができません。　コケと木の物語の場合、実際に木とコケは助け合っていますからそれを使ったファンタジーは子どもを本当の意味で、自然や大地と結びつける効果があるのです。　以上は、シュタイナー教育の考え方ですが、私も、こういうお話をつくることは、先生にとってオマケの仕事ではなく、本質的で最重要な仕事だと思います。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　すべてはおはなしになる∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　ものがたりは、特定の子の特定の問題を解決するのにもとっても役立ちますし、クラス全体にも良い影響を与えます。　ある子の道徳性を問題とする場合、その子を特定するのではなくおはなしの中で、登場人物に感情移入をすることによって、子どもたちに、失敗や痛みをいっしょに体験させてしまうのです。　「生き物を大切にしましょう」　「みんなは一人のために、一人はみんなのために」といったありきたりの言葉は、子どもには通じません。子どもたちは、お話の登場人物に共感することによって、自分で自分を教育してこうとしはじめます。もちろん、先生は、本気でその話しをします。こういうことはしてはいけない、という強い気持ちがお話に入ります。その気持ちが子どもたちに、ファンタジーを通じて伝わるのです。　世界にはすばらしい教育がいっぱいあります。ぜひ、一緒に勉強しましょう。　そして、ステキな物語をつくりましょう。良いおとしを。　PS 私にシュタイナーの世界のトビラを開けてくださった、パン屋の木村さん、さらに講座を開いてくださった福島玲子先生に感謝します。　ありがとうございます。今朝は、２０位に入ってきました。何か怖いです。ランキングにとらわれてしまうことも。でも、引き続き、よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　　

  2004.12.31

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• 教科書に頼ってる学校は赤信号

  　学校は、教科書を勉強するところだと思っていませんか？学校を見るキーポイントの一つは、「教科書に頼った授業をしているか」です。その前に、…Ｘ君のものがたりの続きを∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　はじめて虐待現場を見た∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴大晦日に、約束もなく来られた、お母さんと小さな男の子。それと、忘れていました、妹が抱かれていました。　男の子はお母さんと手をつなぎながら、こちらを見上げています。　この時、小学２年生でした。　私は、きっと早めのあいさつなのかと思い、ドキマギしながらニコっと迎えました。　ところが、次に聞いた言葉に耳を疑いました。「お正月この子を預かって欲しいんです。」「は？」「預かっていただけると聞いたものですから」「は？」「この子と一緒では、私、お正月耐えられないのです。」そして、話しはじめた、子どもに対するグチ。グチ。この子のために、私がどんなに苦労しているか、を延々と、涙ながらに話はじめたのです。お母さんが、この子のために苦労してると、泣くんですよ！＜それも、わが子の前でですよ！！＞私は、それまで、虐待ということを知識では知っていましたが、目の前で見たのは、初めてでした。これは、あまりにもムゴイ虐待です。手こそ出しませんが、言葉の虐待が、子どもの魂をズタズタにしているのです。私は、怒りが１００％いや、２００％に達しました。（でも、あとから聞くと、お母さんも精神科に通院していたのです）（つづく　書きながら、また興奮してきちゃいます）∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　生徒指導が学校の本業ではない、∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　先生に対して、もっと情熱をもってくれ、と言っても、先生も何に対して情熱をもち、どのようにすればよいのかわからない、というのが正直なところでしょう。　と言うのも、先生の仕事と言われるものは無数なのです。限度も無いのです。　　ヘタに、ガンバレと応援しますと、生徒指導に情熱を注ぎ、生徒の取り締まりの鬼となったりします。　私の知る範囲では、学校には事実上勤務評定がありません。そりゃ、目標と結果の反省はなされています。最近、動きもあるようですが、まだ本格的ではないと思います。少なくとも、社会一般で言うところの勤務評定は無いと思います。　もし、ありましたら、どなたかお教えください。　「そんなバカな」、ですよね。これでは、頑張っている先生が可哀想です。何より、何が大切な仕事なのか、わからなくなります。先生の仕事の本末転倒を生みます。　あるところで登校拒否した子専門の高校がオープンしました。「排除しないこと」をキャッチフレーズに全国から生徒を集めました。全寮制です。先生も、全国から熱心な人が自主的に集まりました。　ところが、一学期が終わる前に、生徒たちの半分近くが授業に出なくなってしまったのです。寮ではいじめが起こってしまうし、いじめられた生徒は家に帰ってしまうし、いじめた生徒は停学処分にせざるをえなくなっちゃったんです。　なんでこうなっちゃったんだろうと、熱心な先生たちですから、夏休みの間、真剣に反省をしたようです。　その中でわかったことの一つは「授業が決定的におもしろくない」ということだったのです。実際に自分たちで模擬授業をしてみたところ、「これじゃ、生徒たちも来たくなくなる」という授業でした。　先生たちは、すぐに授業改善に取り組んで成果を出しているそうです。　熱心は熱心でも、生徒指導に熱心だけでは、問題行動は改善できません。　授業こそが、先生の仕事の本分であり、命のはずです。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　教科書にたよっていないか？∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　学校の問題のほとんどは、授業のつまらなさから起きています。小学校・中学校・高校であれ、大学であれです。退屈だと思いませんか？　単純すぎるし、自分の生活との関係もわかりません。　先生は、みんな、「良い授業をしている」と思っています。しかし、　良い授業かどうかは、生徒の反応で決まります。　世のメーカーは、良い商品を作って売ろうとしています。しかし、そう簡単には売れません。そんなとき、「この商品の良さをわからない消費者がバカだ」と言うでしょうか？生徒の評価を授業づくりに生かさないで、良い授業やカリキュラムができるわけがありません。現場の先生が、生徒と対話をしながら作るしかありません。（最近の授業研究では、生徒の評価をしっかりとっています）少なくとも、現場にいない教科書の執筆者に、カリキュラムのほとんどを頼っていいものでしょうか？教科書づくりには、現場の先生がほとんどタッチしていません。目の前の生徒が活き活きと好奇心を満たしながら、自分の問題として智恵を獲得していくプロセスは現場の先生しか作れませんよね。　教育のシロウトは勘違いしてしまいがちですが、学校は教科書を教えるところではありません。学習指導要領の目指すところを教えればいいのです。教科書は一つの道具に過ぎないのです。　ですから、良い授業を作っているかどうかの目安の一つに教科書に頼った指導をしているかどうか、があると思います。　授業がつまらないのは、教科書のせいでは決してありません。先生の能力のせいです。そして、良い授業かどうかは、生徒が判断する事です。決して、わからない生徒が悪いのではありません。　ここのところが、根本的に学校では、ひっくり返っています。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　子どもが変わったから？∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴学級崩壊や問題児が増えますと、決まって、「子どもが変わってきた」「子育てが変わってきた」と嘆きの言葉が、学校では聞かれます。私は、思わず、ちょっと待って！と言いたくなります。一般の会社で、「消費者が変わったのが売れない原因です」と言い訳するでしょうか？そんな発言をする社員は、すぐ飛ばされます。お客は変わるのが、当たり前なのです。お客の変化についていけないのを、怠慢経営と言うのです。変化をつかむために営業マンはいるのです。どんどん変わっている子どもや家庭環境に合わせて学校のシステムや教え方もどんどん変えるのが、全く自然です。塾や予備校で、学級崩壊なんて聞きませんよね。「授業のベルがなっても、席につかないんです」「授業中におしゃべりをして困るんです」とっても厳しいかもしれませんが、この言葉を先生は、少なくとも父兄には言うべきではないと思います。フーテンの寅さんは、「これを言っちゃあ、おしめえよお。」っです。　子どもは立って歩くのが当たり前です。それを授業に集中させるのが、プロの仕事なのです。そのために税金から高い給料と身分の保証をもらっているのです。　先生としての最低限のプライドだと思います。現に、崩壊したクラスを、魅力ある授業と指導力でもって、あっという間に立て直せる先生が存在するんですから。（今日は、ここまでです。また長くなってしまいました。年末のお忙しいところありがとうございます。明日は、もっと希望のもてるお話を）　皆様のおかげで、な、なんと２５位に入ってきました。思わず飛び上がってしまいました。引き続き、よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　　

  2004.12.30

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• 先生とのすれ違い（連絡帳が分かれ道）

  　本日の話題は、学校生活の天国と地獄の分かれ目の話です。キーポイントは連絡帳です。その前に、…ある子の物語を急に書きたくなりました。大晦日が近づくと、思い出すんです。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　　Ｘ君との出会い∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　彼との出会いは、３年前の１２月２９日、すなわち今日です。一本の電話から始まりました。　塾も一段落し、大掃除にとりかかっていたとき、市の教育委員のＺさんから、相談の電話があったのです。　「寅さんのところでは、託児はしていませんか？」「エ？？　う、うちは、一応、科学教室なんですけど。」　「でも、いろんなお子さんが集まっていつも遊んでいるそうですよね。」「たしかに、遊んではいますが、「真剣に」遊んでいるんです。その子の好奇心を刺激するように、考えて……。」　というやりとりをしながら、結局、○何か得体のしれない子を受け入れてくれないか、○冬休み中でいいから、　というのです。さらに、事情を聞くと、お母さんが子育てに精神的に参っていて、休みが欲しいということのようです。　で、なぜか、教育委員さんのところに行ったんですね。今、考えると教育委員会より子ども家庭課とか、子育て支援センターがふさわしいのですが…。きっと、暮れですからねえ、お役所もどこも相手をしてくれなかったのかもしれません。その教育委員さんも、この暮れに、ＳＯＳを出されても対処ができなかったんでしょう、面識のあった、寅さんのことがアタマに浮かんだんだと思います。　でも、私はショックでした。「変な子を集めている託児所」だと見られていたことが。でも、とにもかくにも、アタマの片隅に覚えていてもらっただけでも、まあいいか、ってもんだと思い直しました。「とにかく、一度お会いしないと、何とも」「それでは、ご相談に伺わせますので」「エッ、今からですか？　今日は大掃除中ですし、用事がありまして」「では、いつがいいですか？」「三が日が終わってからにしましょうよ」「わかりました。よろしくお願いします。」　私は、子どもをこっちのプログラムでドキドキさせるのは好きですが、子どものペースにつきあうのは、苦手です。しかも、長時間の託児など、考えただけでも、ぞ～っとします。　教育委員さんの顔もあるから、会うだけあって、丁寧にお断りしようと思っていました。それに、私にだって私生活があるのです。　ところが、大晦日のお昼ころ、突然、見知らぬ母子が訪ねてきたのです。大晦日ですよ。大晦日。そして、子どもを預かってくれ、と言うのです。目が点になってしまいました。　（次回に続く）ウーン、連続小説みたい。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　　学校は天国でもあり地獄でもあり、∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　学校は、愛にあふれた、すばらしいところです。と同時に、人間の醜さが吹き出す、泥沼でもあります。　どちらも真実です。そして、どこに波長を合わせるか、でその家庭の学校というテレビ番組のテーマが決まると思います。　しかし、良いところだけを見て、醜いところに目をつむるというのも、私は、学校というお宝を半分しか手にできない一種の「壁」だと思います。　無限の喜びと無限の悲しみ、その両方に対して自由に波長を合わせることができること、これが、本当の学校の恵みだと思うのです。　いざとなれば、鬼にもなれる、と腹をくくった上で、天使のつきあいをすべきだと思います。　学校とのおつきあいの日常は、実は、連絡帳が主役です。連絡帳の書き方ひとつで、天国にもなり、地獄にもなります。　では、そのポイントを、ご一緒にお考えください。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　黙っていては、学校の先生はあなたの気持ちを察してくれない∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　先生は保護者の気持ちは、わからないものだと思ってください。と言うのも、お母さんの感じ方が、家庭によって様々だからです。たとえば、事故を起こした子がいたとします。当然、当のケガをした子のケアを考えます。しかし、しばしば、それを見守っていた子がストレスを受けるものです。それも、子どもの性格によって受け取り方が違います。「うちの子は繊細なんで、こんなストレス症状を起こしました。こういう場合は、今後こういうフォローをお願いします」とはっきり言わなければ、先生には全然通じません。先生一人で、３０人全員へのきめ細かな「察し」は不可能です。お母さんが、正直な気持ちを伝えないのに、「先生が適切なアプローチをしてくれない」と不満を心で膨らますことは、後々大きなスレ違いを生みます。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　連絡帳には、簡潔に要点をまとめること∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　先生の日常は、秒単位の戦争です。連絡帳の読み方も、給食を食べながらの神業だったりします。全員目を通すためには、じっくり読んでいられません。　ですから、一目で何を言いたいのかがわかるようにはっきりと、さらにくっきりと書かなければいけません。細い字より、太い字、特に大事なところは、アンダーラインです。色を変えてもいいでしょう。一目で伝えるポスターやＰＯＰ広告と同じ感覚が必要です。　よく、時候のあいさつからはじまって、社会情勢がつづき、最後の方でようやく肝心のことが出てくることがあります。これでは、気づかれないで、パスされてしまいます。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　しかし、先生の感情には配慮を∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴いかに、要点をと言っても、感情への配慮は必要です。先生への感謝、ねぎらいの言葉は、忘れずに。また、断定的な言葉、学校が嫌う言葉（いじめ等）は控えること先生より高い知識をひけらかすのは愚の骨頂です。「教えて欲しい」「判断を仰ぐ」「助けて欲しい」が文脈です。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　気まずい関係になったら、積極策に出る∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　それでも、まじめなお母さんほど、起きてしまうのが、先生との気持ちのすれ違いです。もし、ちょっとでも気まずい関係になったら、決して、謙虚に引っ込んでしまってはいけません。　かえって、嫌な顔をされても、毎日学校に出向きましょう。アポイントなんか要りません。早い方がいいです。腹の立つことは、誤解のないように、はっきり伝えましょう。ただし、笑顔だけは忘れずに。先にあいさつをしましょう。学校の先生は、意外に、厚かましいことには、慣れています。逆に、おとなしい人は損ばかりです。毎日会えば、きっと気持ちが通じます。すべては、誤解から生まれるんですから。この時こそ、学校が楽しくなるチャンスなのです。（今日はここまでかな。異論・反論お待ちしてます。）　よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　　

  2004.12.29

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• イタズラしたくなる楽しい世界

  １．イタズラを叱らないで。２．偉大な教師に感謝を２．予想をすると「実験」になる∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　わが子がよい子に見える魔法　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　　　私の塾のモットーは、「学問は遊びだ。科学はイタズラだ。」です。イタズラができない科学実験なんて、クリームのないコーヒーライトの点かないクリスマスツリーみたいなもんです。　ところが、信じられますか？　イタズラができない子が増えているんです。　子どもがイタズラをすると、大人は叱ります。　でも、イタズラは「悪い」ことなんでしょうか？イタズラは、好奇心の表れなんですから、子どもの成長にとっては、「良い」行動なんです。　学校では、子どもの意欲の無さが問題になります。「意欲」は「やる気」、「根性」とも言われますが、それよりまず、目の輝きとなって表れます。子どもは正直です。顔の表情ですぐわかりますね。　ところが、今、いきいきしていない子どもが多いんです。どんよりした目。表情もだら～ん。そして無口です。一見、おとなしいもんですから、「良い子」に見えます。イタズラもせず、おとなしく親のいうことを聞く子を大人たちは、「良い子ねえ」とほめてしまいます。　シュタイナー教育の勉強会で教えられたのも、７才までは、「意欲」を育てなくてはならず、これをこの時期におろそかにすると、あとで取り返しがつかなくなるということでした。　ちなみに、１４才までのテーマが「思いやり」でありそれ以降にやっと、「知識」のアタマの開発がポイントになると。　親に、好奇心を抑えることを「良い子」という言葉で、ほめられ続けますと、本当に親思いの良い子ほど、イタズラも反抗もできない子になってしまいます。　子どもは「甘え」と「反抗」の繰り返しで成長していくのですが、そのサイクルがストップしてしまいます。　もし、意欲が育っていないのに、別の動機で勉強をいっぱいさせたら、将来、…想像しただけでも、怖いですね。　イタズラと躾けは別問題です。イタズラする子はとってもよい子です。よい子に育ってくれたと感謝してください。イタズラの中に、才能のキラメキが隠されています。イタズラは、決して叱らないでください。まず、笑ってながめましょう。　∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　世界がワクワク・ドキドキになる魔法∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　社会に出たとき、最高レベルの頭脳戦で勝利するのは、小さいとき「勉強」「勉強」で遊ばなかった子ではなく、たっぷりと「遊びほうけて」いた子がほとんどのようです。　人間のアタマは、機械とは違い、使えば使うほど能力アップします。それこそ、無限に伸びると言えるそうです。では、どうすればアタマをいっぱい使うのか？　「勉強」が大事、と大人は思ってしまうのですが、「勉強」よりもっともっと、アタマを使う方法があります。それが、子どもが夢中になってしている遊びです。（ただし、テレビゲームは注意をした方が良いようです）　大人には、「遊び」＝「怠けている」「だら～っとしている」という意味なのですが、子どもにとっては、全然違います。「遊び」＝「猛烈に勉強している」という意味なのです。　学校でも、授業中は、ぼんやりして、生きてるかどうかもという子が、休み時間になると、目がパッと開いて校庭に飛び出していきます。どちらが、頭脳を使っているか、一目瞭然ですね。　ぜひ、夢中で遊んでいるときは、そっとしておいてやってください。ヘタな塾より、自然は偉大な教師です。親も家庭教師もかないません。感謝して、大自然の「大先生」にお任せしましょう。また、出入りする近所の方々も、近所の子もみんな偉大な先生です。親は率先して感謝しましょう。必ず効果倍増になって返ってきます。　∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　　　　　塾に行かなくても成績バツグン　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　理科ばなれが問題になっています。ある人は、実験をしなくなったからだと言います。しかし、実験さえやれば、理科が好きになるというものではありません。お母さんご自身は、実験が好きでしたか？　一番のポイントだと思うのですが、結果が最初から教えられているからいけないのです。結果がわかっちゃ、オチを先に言われた落語と同じです。　いろんな予想があるけれど、どれが正しいか決着つけるために「実験」をしよう、というのならワクワク・ドキドキしますよね。　「このような結果を出しなさい」という実験では、言われたような結果が出れば「成功」で違う結果が出れば「失敗」です。それでは、楽しいわけがありません。　「実験」は予想することが命です。どっちになるか、いろんな説がある中で、「本当はどっちだ！」というせっぱ詰まったドキドキものです。　とすると、何も高い実験道具も必要ないですよね。子どもが自分で実験する必要さえありません。人が代わりにやってくれても何も問題ないのです。　こういうのも、立派な「実験」です。テスト時は、先生は何を出題するのかを予想すること。零点のテストをお母さんに見せたら、お母さんはどんな反応を示すか！お店に入ったお姉さんは何を買うのか？小泉総理は経済制裁をするか？　いずれも「予想」をたてて、みんなで討論すれば「実験」です。　ですから、子どもに「正解」は簡単に教えてはいけません。考え方の整理は手伝ってあげる必要があるでしょう。そして、予想を３つくらいに絞ってあげるのです。こういう考え方もあるし、こういう見方もある、でも、もしかして…という具合に。そして、お母さんも予想に参加するのです。　ヘタに何でも知っているお母さんよりも、な～んにも知らないけど、一緒に考えてくれるお母さんの方が、子どもの能力開発に何倍も貢献するのはこのためです。　予想をいろいろ立てていますと、だんだん、感覚が鋭くなってきます。そして、楽しさを生み出すコツが、わかってきます。もちろん、学問をする意欲も湧いてくるのです。　よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.28

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• 学校とは「学校の常識」でつきあえば楽しい。

  　１．学校の常識を知る２．百聞は一見にしかず３．理想を語り合いましょう。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　今の学校を最高の学校にしちゃう魔法　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　　　学校の「常識」は社会の「非常識」とは良く言われますね。常識的な人が先生になっているはずなのですが、ビミョーにズレているのです。最初は、それほど気にならなくても、毎日おつきあいをしているうちに、ストレスがボディーブローのように効いてきます。　それは、一つには「教える立場」に慣れすぎてしまっているせいです。「学校はサービス業である」とか、「教員は公務員であるから、市民の公僕だ」という市民の「常識」を、まともに持ち込むとたいへんです。　クレームも要望も、提案もすべて、「教えていただく」形をとらなくては前にすすみません。　でも私は、これをもって先生方を非難しようとは思いません。誰だって、「先生」「先生」と毎日言われ続ければ感覚は狂います。子どもに接するのと同じように、親にも接してしまいます。　だいたいにおいて、ほとんどの先生は、「純粋培養」です。２３才以降、一回も一般社会に身を置いていないのですから。また、教員には、芸能人や政治家以上に二世・三世が多いのです。また、親がそろって教員も、珍しくはありません。本人も、これまた教員同士で結婚しちゃいます。　先祖代々、「先生」にどっぷりつかっているのです。感覚が多少ズレても、これは、職業病だと見るべきでしょう。　それに、学校では、生身の子どもが現在進行形で成長しています。先生や学校との正面衝突は、悲劇で終わることがほとんどです。裁判は、最後の最後の核兵器ボタンです。　逆に、＜ここがポイントです。＞、学校の「常識」を使うと、話がスムーズに運ぶのです。そして、一度その良い循環に入ると、学校のパワーが見えてきます。それは、それは恐るべし、です。何せ、有名進学塾の何百倍、何万倍のパワーをもっているんですから。そして、面白いったらキリがありません。　とにかく、先に相手の立場に立った方が、勝ちなのですね。もちろん、学校にとっても同様です。この意味で、これからこの日記では、少しずつ、学校を楽しむための「ルール」を（寅さんの独断と偏見で）お伝えしたいと思います。批判や不快に思われる方も多いと思いますが、一人でも、ヒントとしてお役に立てれば幸いです。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　　　　　学校のココを見よう　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　入学する学校の説明会に出席されると、学校案内や学校要覧を渡され、それに基づいて、学校の教育目標や基本方針が説明されますね。また、新年度の説明会でもいろいろＰＲされるでしょう。　しかし、文書や言葉で集めた情報は、氷山の一角どころか、実態と正反対のことだったりします。良いことも悪いことも含めて、表面には出てこない、隠れた基本方針・カリキュラムが必ずあります。　それを発見するためには、百聞は一見にしかずです。特に学校を決める前には、必ず見学しましょう。もちろん、二つ以上の学校を見学しなければ比較できませんね。できれば、時間帯を変えて、二回以上見ましょう。行事のときに参加すれば、思わず実態がかいま見えることがあります。また、行事で知り合った様々な立場の人から、フランクに、学校の様子を聞くことができます。　でも、最も大切なのは、子どもたちの様子です。大人が学校を視察すると、どうしても主役が、先生や保護者になります。　良い学校かどうかは、まず、子どもにとって良い学校か、です。教室の中で子どもたちがどのように動き、感じているのか、先生と生徒たちが、どのようなやりとりをし、関係を築いているのかを感じ取ることが、最も大事です。　と言っても、短時間でポイントを見るのは、たいへんです。これまた、独断と偏見のアドバイスをさせていただきたいと思います。∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵　　　　　　　　　　理想の学校に向かって　∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴　　先生たちは忙しいです。校長先生も、指導主事の先生も。教育委員会も忙しいです。みんな懸命に働いていて、研修も受けていて、保護者との関係に努め、聞けばすばらしい教育論を展開してくれます。　でも、何かが欠けている。教育界全体を通じて　何かが抜け落ちているような気がします。　独断と偏見で感想を言います。「燃えるような情熱」にほとんど出会わないのです。　個人的に使命感をもって、活き活きと仕事をされている方はいます。しかし、それでも、私がこれまで一般社会で出会った、「燃える経営者」「燃える少年野球の監督」と比べるとほとんど残り火で生きているようにさえ感じます。　なぜ、なんだろう。やっぱり公務員だからだろうか。「夜回り先生」や「泣き虫先生」は突然変異種なのか？　私は、無理を承知で、あえて先生に燃え上がってもらいたいと願います。そのためのバックアップなら、市民は必ず協力をするはずです。　そのためには、何が必要なんでしょう？それは、教育への「理想」だと思います。そして、それに基づく「ビジョン」です。　こういうすばらしい学校が世界にはあるんだ！僕たちにもできるんだ！ぜひ、困難を乗り越えてでも作ろう！という情熱です。　私は、この意味で、日本の常識を打ち破った学校の情報をこれから集めていきたいと思います。本当は、学校内で夢を自由に語れればいいんですが。　よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.27

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• 先生にお歳暮を贈ろう

  　この時期、塾長である私は、ありがたいことに授業料の他に、プレゼントをしばしばいただきます。　うちの息子は、正直に、「スゲー、どうしてもらうの？」と叫んでしまいます。　考えてみりゃ、不思議なことです。授業料をもらっているんですから。お客様なんですから。本当は、こちら側からお持ちしてアタマを深々下げるべきです。　お母さん方のありがたい贈り物を「ワイロ」と言うのは失礼です。しかし、私も人間です。一箱のみかん、お米、漬け物、ビール、お酒で、コロっと、うんガンバロウ！　って気持ちが盛り上がります。　学校の先生は、もちろん、公務員ですから、目立つものは迷惑です。しかし、だからと言って、何も贈らないでいいものでしょうか？　はっきり言って、私にとっても、私塾での仕事量よりも、学校でのエネルギー消費量は、数倍に達します。いくら仕事だからと言って、感謝の気持ちは、大切な心の支えです。保護者からの反応は、貴重な羅針盤でさえあるのです。　特に、何かあって、いっぱい先生の手を煩わせた覚えのある方。いじめの問題、学習の遅れ、特別配慮が必要な場合など、ぜひぜひ、感謝の気持ちを伝えてやってください。どれだけ励みになるかわかりません。　　終業式の近い日のこと、補助員に過ぎない私に、１年生の女の子が、手作りのクリスマスリースとカードをプレゼントしてくれました。そこには、お母さんからの感謝のメッセージがありました。これまで、その子はとってもおとなしい子なもんですから、はっきり言って、あまり意識に上らないでいました。　しかし、お礼の手紙を書き、これまでの彼女とのふれ合いを思い返すと、自分の意識改革をグっと迫られる思いです。新学期は、早速、あの子のクラスには、何か面白いネタを披露してやろう、て思っちゃいます。　もちろん、お母さん方は、心で十分感謝をしておられると思います。また、日頃から連絡帳を通してもしていると思います。しかし、あらためて気合いを入れた感謝は、やっぱり違うのです。　病院の先生なら、もうガッポガッポもらっているでしょう。しかし、学校の先生は、その性質上、ほとんどもらいません。当たり前ですよね。でも、そこに盲点があります。本当は、いっぱいもらって当然なのにもらっていない。そういう人に、迷惑がかからないような形の感謝のシルシが届いたら効果バツグンだと思いませんか？　何についでもそうですが、学校の先生は、意外に、父兄からアクションが無いと、問題意識に上らないものなのです。何せ、１対３０です。一人のわが子さえ、もてあましているのに、もう毎日が戦場です。この修羅場をくぐりぬけるには、相当おおざっぱな神経でないと身が持たないのです。　ですから、良きにつけ悪きにつけ、父兄からの反応が無いとどんどん先生の意識の中で、存在感が小さくなってしまいます。とにかく、先生に「刺激」を与えて損なことはないのです。　贈る中身は、やっぱりメッセージ中心にならざるを得ません。それにプラス、手作りの小さな一品。負担感がないもの。しかも、子どもも関わって作ったとなれば、もらう大義名分もでき、インパクトは十分です。　ただ、職員室ではやめといた方が良いでしょう。どんな雰囲気の学校かで、影響が変わりますから。それより、校長先生を通して担任の先生に渡した方がいいかもしれません。そうそう、校長先生への感謝も、大穴です。教頭先生は、もっと大穴です。実際、取り仕切っているのは、教頭先生ですから。　その影響力を考えれば、莫大な「贈り物効果」を期待できます。　以上は、「裏技」です。表だっては、決して言えないことです。しかし、純粋な気持ちの交流としても、じっとしていられないのが自然ではないでしょうか？　皆さんのご意見をお待ちしています。　現職の先生方は、発言しにくいでしょうが。ぜひ、お願いします。（昨日の日記をつぶして、書いちゃいました。）よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.26

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• 学習塾よりお母さんの笑顔

  　「こら、勉強せんか！」と怒ることは、愚の骨頂ですよね。誰だって、子どもの時に経験してるはずです。怒られて、勉強する気になりました？　脳を心地よさで満たすと、脳は活性化するのです。快感がやる気を生み、それが、成果を上げます。そしてまた、成果が快感を生む。その繰り返しです。　困難を克服したとき、良い芸術に出会ったとき、おいしい食事、楽しい会話、すべてが快感の神経伝達物質を分泌させます。　快感体験の繰り返しは、不感症を生むんではなく、より感受性の高い、感動体質を作りあげます。逆に、怒られてばかりいる子、緊張感の高い環境にいる子は、感動能力が衰え、好奇心も生まれにくくなります。　そして、子育てにおいては、お母さんが楽しんでいると、その快感が、まっすぐに子どもに影響するんですね。お母さんが鼻歌まじりに、台所に立っていると、そばにいる子どもに楽しさは伝わりますよね。楽しげに掃除・洗濯をしていると、「手伝わせて」と子どもはやってきます。子どもは、お母さんと同じ楽しいことがしたくなるんです。脳の仕組みがそうなっているんですね。　これは、すごいことだと思いませんか？また、ラッキーなことだと思いませんか？これだけでも、子育てが自由自在になると思いませんか？　気持ちよい環境で育った子は、楽しいことを見つけるのが得意になります。わけのわからないことの中にも、面白い匂いを嗅ぎ取ります。期待感をもって、何でも体験してみようとしますから、斜めに構えている子よりも、多くのことを体験します。　好奇心が次から次ぎへと湧いてきて、学ぶことが勉強ではなく、とっても楽しい遊びになっているのです。　苦しみを乗り越えて勉強しているという自負心は、高慢な有害な心をつくる副作用があります。全然辛くない「遊び学習脳」は健全です。　　塾に行かせるのを否定はしませんが、それより何より、お母さんの笑顔に勝るものはありません。本当は、子どもは楽しいお母さんの側で、ずっと勉強したいのです。その方が、何倍効率的かわかりません。　技術的なことは、全然心配は要らないんですよ。子どもと一緒に考え、一緒に歩けばいいだけですから。　このコーナーでは、家庭学習のヒントをお伝えします。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　

  2004.12.25

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• 世界がワクワク・ドキドキになる魔法

  　大人の心も本来、子どもと同じようにワクワクで一杯なのです。ところが損得をアタマで考えるようになると、この世は思うようにならないことばかりで、苦しみで一杯です。　子どもの頃、自分を忘れて見とれてしまった花の美しさ、昆虫の不思議さ、天体のキラメキを思い出してみましょう。　子どもの心には、身の回りのすべてのものが語りかけてきます。すべてのものが、この世のすばらしさをお話してくれていました。本当は、大人にとっても、その通りなのです。 大人のものの見方は、とっても狭い偏った見方です。損得を通してしか、物事を見られないんですから。それに対し、子どもは先入観が無いので、柔軟で幅広いのです。　どちらが幸せでしょうか？人はその人のものの見方によって、幸せに波長が合って、幸せを引き寄せ、幸せを感受するか、または、七難八苦を引き寄せ、七難八苦で一杯になるのです。　そして、幸せなものの見方こそが、子どもの心と波長が合うのです。波長が合わなくては、心が通じません。親子の断絶です。この世はどのような見方もできます。環境のせいではなく、自分自身が選んでいるのです。常に新鮮な空気を呼吸して、幸せを味わうのも自由なら、息をとめて、苦しがるのも自由なのです。　ゴミ箱の中のゴミを見て、「ワーきたない！」って思うのも自由なのです。でもそれは、数分前までは、立派な商品だったものではありませんか？ちょっとの間、目をつむり、心を真っ白にして、ゴミになる前の、楽しい情景を思い出してみましょう。ほおら、「ゴミ」が思い出の品に変身してきませんか？　本当は、お宝なのに、「ゴミ」というレッテルを貼った瞬間から、汚らわしいものに見えてしまうのです。狭い見方というのは、このようにお宝を見失います。　大掃除で出てくる、わたぼこりを見て、イライラする代わりに「へえ、かわいいもんだ」って言える家庭って、きっと暖かいですよね。　子どものイタズラをどこまで、笑って許すことができるでしょうか？大人が遊んで欲しいと思う「おもちゃ」や「遊び道具」で遊ばずに、家財道具や生活用品を使った遊びを、大人は「イタズラ」と言って、眉をひそめます。しかし、児童心理学では「イタズラ」のことを「探索欲求にもとづく行動」と呼んでいるのです。探索欲求は、いわば研究心や冒険心で、生きる力そのものです。現代の子どもたちの課題ではありませんか。　すべての事柄の中には、お宝が潜んでいます。しかし、アンテナの感度が鈍い人は、発見できません。　宇宙は、無限の入れ子構造になっています。ですから、どんなに小さくて、つまらなそうなモノの中にも、そこから全宇宙の真実をつかむことができるのです。　もちろん、子どもからも。一人の子育てから、愛の真実や世界平和もくみ出せるのです。　小学校の補助員にすぎない私の目を通しても、日本の教育界の問題をつかめると信じ、これを書いています。　このコーナーは、お父さん・お母さんご自身がワクワク生活を取り戻すための、ヒント集です。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.24

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• わが子が良い子に見える魔法

  　　子育ては楽しいですか？毎日、笑っていますか？　親が笑顔を絶やさずに子育てをすれば、子どももよく笑う子になります。笑いは、好奇心や意欲、感情の豊かさのバロメーターです。何より笑う子は可愛いですね。笑顔のステキな子は、みんな「よい子」に見えてしまいます。　それなのにお母さん、笑顔を忘れて、こわい顔をしてませんか？一家団らんの楽しみも犠牲にして、塾通いをさせていませんか？「仕方がない？」「本当でしょうか！」　高学歴のお母さんが増えたためでしょうか、知識に頼ったアタマ中心の子育てをするお母さんが多いです。子育ての大半は、ハートの問題なのです。生きる意欲や感情の育成がすべてを解決してくれるのです。それには、やはり豊かなハートで子育てをしなくては。　子育て中のお母さんは、とかく肩に力が入りがちです。特に、初めてのお子さんの場合、ガチガチですね。肩に力が入ると、「知識」に頼ってしまい、その子のハートが見えなくなってしまいます。そして、ハートが見えないとわが子の良さが見えなくなります。子どもは、自分のハートに正直ですから、ハートの動きをつかめれば、み～んなよい子だとわかるのに、ついつい目をつりあげてしまうのです。　親が楽しければ、子どもも楽しくなるし、親が本読みに熱中すれば、子どもも自然に本の世界に入ります。「勉強しなさい」と言う必要もないのです。　私たちのものの見方は、誰でもクセがあります。ちゃんと見ているようで、実はちゃんと見ていないのです。そのクセから解放されて、笑顔を取り戻すためにも、リラックスが大切なのです。　そのためのヒントを、このコーナーでお伝えしたいと思います。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.23

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• 幸せ上手は子育て上手

  お母さん、お父さん次第で、勉強を心から楽しむ子を育てられます。自分で勉強法も考えられる子を育てられます。 すべて、ほんのちょっとの見方の違いから生まれます。決して、「収入」は関係ありません。塾にさえ、行く必要はありません。　お母さん、お父さんの、世界の「ステキ」への感受性です。つまり、幸せに生きるのが上手かどうかが、決定打なんです。　子どものためにも、まず親が、ワクワク・ライフを始めましょう。的はずれなお金やエネルギーの消費をやめましょう。親子の幸せの技術を身につけましょう。　この４年間、私は科学教室を中心に、年間４０回もの子どもの好奇心開発の講座を開いてきました。このメソッドは、実は大人にこそ知っていただきたいことばかりです。ワクワク・ドキドキの幸せな学問ライフへご案内したいと思います。　週に２回のペースの予定です。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　

  2004.12.22

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• 理想の学校に向かって

  　学校は、もっともっとステキになれます。　もっともっと楽しくなれます。　もっともっと良くならなければいけません。　これから、いろんなタイプの学校が生まれるでしょう。　教育の「常識」がひっくり返る「革命」が起ころうとしています。　今の学校を見つめるだけでなく、「どんな学校があり得るのだろう？」「理想の学校って何だろう？」そんな未来の学校の姿に思いを馳せるのも、心をリフレッシュさせるためには必要かもしれません。　これから、週に一度のペースで、日本で常識を破った学校はもちろん、世界の教育事情もお伝えできれば、と思っています。　学校をつまらなくしているのは、先生と市民の古くて固い「常識」なんですから。　　よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　

  2004.12.21

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• 誰にとっての「良い学校」か？－－学校のココを見よう。

  　これからは、「良い学校」を見極める目が大切です。　私立に限らず、公立学校も、校長先生の考え方で、ガラっと変わった学校になる時代です。　学校の選択制の幅も広がってきています。　たとえ、選べなかったにしても、その学校の特徴をつかんでおくことは、「敵を知る」意味で、戦いを有利に運ぶ秘訣です。　しかし、教育にシロウトの私たちが、学校を評価しようとしても、何を基準に善し悪しを言えば良いのか、分かりませんよね。学校のどこを注目したら良いのかさえ、わかりません。　だいたいにおいて、「良い学校」という意味も、普通は、先生にとって都合の良い「良さ」」になっています。または、親のエゴにとっての「良い学校」であることがあります。そうではなく、「子どもたちのとって良い学校」が大切です。　さらには、子どもは一人ひとりニーズが違うのですから、どの子でもなく、「わが子個人にとって良い学校か」どうかが最も大事であるはずです。 この意味で、一般的な学校案内を鵜呑みにしてはいけません。　もちろん、完璧な学校はどこにもありません。ですから、今後、よりわが子に合った学校の生活を学校側と協力して創り上げられる可能性のあるところ、を探し出したり、働きかけたりすることが現実的な作業となります。　週二回のペースで、私が多くの学校を訪問して身につけた、学校や先生を見るポイントを独断と偏見でお伝えしちゃいます。　「校長先生には、何を質問すれば良いのか？」　「何をほめれば喜ぶのか？」これも知っていると、何かととても有利ですよ。　映画の予告編みたいですが、お楽しみに！よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　

  2004.12.20

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• ずる賢さと感謝で－－わが子の学校は楽しいところ－－

  　わが子の学校生活が楽しくて、充実していれば、親子にとって、こんなハッピーなことはないですよね。　学校は「正面玄関」は敷居が高いんですが、「勝手口」から入れば、とっても楽しくて、それにとっても「お得な」ところなんですよ。　現実の学校は、決して、「いい人」ばかりの集まりではありません。でも、ちょっとした「魔法」で、どんな学校も宝島に変身しちゃうことがわかってきました。　「学校」という言葉を聞いたたでけで、アレルギーが出てしまう人は多いんじゃないでしょうか。先生の一言に心を傷つけられたり、ＰＴＡの父兄にガマンできない人がいたりします。　私も堅苦しい学校が大嫌いでした。今の科学塾「はてなランド」を開くときも、「学校のようにだけはしない」とプログラムを考えました。　私は死んでも「先生」と呼ばれる人にはなりたくないと思ってました。社会の第一線で評価され、実績も上げている私が、どうしてあんな人にアタマを下げなければいけないのか、と。　そんな私が、変身したのは、市民としてのおせっかいからでした。塾の子のために、教育委員会や学校と関わりをもっていくうちに、あれよあれよ、という間に、学校の中に入ってしまったのです。気がついたら「先生」と呼ばれていました。　学校に出入りをして、気がついたのは、学校の中と外では、世界が違って見えるということです。立場と環境の違いから、学校と親の間には、いろいろ誤解が生まれます。最初はちょっとした誤解だったものをそのままにしておくと、雪だるま式にしこりが大きくなり、人生を左右する悲劇さえ起きてしまいます。　でも、最初はちょっとしたボタンの掛け違いからなのです。ですから、ちょっとした気遣いで、回避できるのです。それに、学校は、本当に楽しくて面白いところです。ぜひ、まず、お母さんが、学校の楽しみ方を覚えてください。それが、お子さんに伝わります。　それに、学校のパワーはすごいものがあります。予算も人材も民間の塾の比ではありません。使いようによっては、学校はお宝の山なのです。　本来、学校はサービス産業です。ですから、客が気を使う必要はないはずです。しかし、現実は楽しさを隠してしまう障害がいっぱいあります。これを乗り越えるには、智恵が必要です。その智恵には、ずる賢さと同時に、感謝の心が必要です。笑いと感謝は、すべてを楽しみに変えてしまいます。　週に二回のペースで、今の学校をお宝の山に変える方法を独断と偏見で、お伝えしていきたいと思います。ご期待？ください。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング　

  2004.12.19

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• 教育される側の論理

  　「あなたは、ナチスと同じだ、」と言ったら怒るでしょうね。私だって、「何言ってるんだこの野郎」と胸ぐらをつかんでしまいます。でも、もしかして、私たち大人は、子どもたちに対して、ナチス以上の怖い存在なのではないか、と思うのです。みんな子どものことを思って「教育」をしています。親は子どものことを思って、シツケをします。教師も子どもへの愛情から、教壇に立ちます。算数を教え、国語を教え、体育を教えています。当たり前のことです。この当たり前のことは、空気みたいなもので、大気の重さは、ドラム缶も潰すほどあるのに、普段は、何も感じません。しかし、大きな圧力は存在しているのです。前提条件としてあることは、無いように「感じ」ますが、無いんではなく、有るのです。子どもには、表現能力も、論理的思考能力も足りません。別の世界がありえるなんて、想像もつかないでしょう。正しい自己主張もできるわけがありません。しかし、魂の感受性はあると、考えていいのではないでしょうか。子どもは親の保護なしでは生きていけません。（行政の保護はあり得るのですが）子どもも、それは、直感的にわかっています。また、親の愛情を失うと、魂が死んでしまいます。死ぬより怖いことかもしれません。子どもは親を選ぶことができません。（本当はできるのでしょうが）親を評価することさえできないでしょう。親がこの世の全てなのです。同様に、少し大きくなった子にとって、学校や教師は、社会のすべてです。子どもに選択の自由も、評価基準もないのです。いずれも、従えば生存できるが、従わなければ存在を否定される恐怖を味わうのです。そして、この状況から逃げようがないのです。この世のすべての親や教師に、否定的な言葉を投げかけられるということは、彼らの心に、相当深いダメージを与えていると考えられないでしょうか。「あんたなんか、うちの子ではない」「お前なんかいらない」「出ていきなさい」「教室から出ていきなさい」「学校へ来るな」もし、対等な立場であったなら、出ていけ！といういわば、首切りも、経営者の正当な権利です。しかし、相手に選択の余地がなく、他を選ぶ権利も、さらには、そんなことさえ考える能力もない子どもに対して、教育の名のもとに、「脅し」のテクニックをいとも易々と使い続けています。「立っていなさい」という命令を拒絶することができません。「教科書何ページを開きなさい」という命令を拒絶するとどうなるでしょう。親や教師を信頼することは、美しいことです。しかし、その裏に、もし、信頼して従わなければ、奈落の底に落ちてしまうという恐怖が横たわっていることを子どもたちは、直感的に知っています。ナチスのユダヤ人収容所では、生殺与奪の権利は、ナチスがすべて握っています。　反抗すること、権利を主張することは、即、死を招きます。　支配者のご機嫌を損ねることが、死をもたらすのです。　中には、ユダヤ人思いの、「良いナチス」もいたことでしょう。そういう人に、ユダヤ人も感謝をしたことでしょう。　しかし、です。それは、対等な立場での、感謝の念や友情と、いかにかけ離れたものであるか、想像ができると思います。　もちろん、大人と子どもの関係を、支配・被支配関係になぞらえるのは、適当でないでしょう。　しかし、全面的に一致しなくても、少しでも、それと似た要素をもっているならば、これは、子どもの側から、アピールすることはありえないのですから、大人の側から、「考えすぎだ」と思えるくらい、考慮してやるのが、愛情というものではないでしょうか？　しかも、ナチスに殺されても、親の愛情は、失った訳ではありません。しかし、親に拒否されれば、魂の底まで、殺されてしますのです。　私たち、「教育する側」の人間は、「教育される側」の論理を過剰なまでに、考慮すべきだと思います。　高校生や大学生など、自分で進路を選択できるようになれば、ずいぶん対等な関係ですから、「出て行け」も結構だと思います。　しかし、小学生までは、いかに生意気な子どもであろうと、決定的な拒絶や脅しの言葉は、人生を切り裂くダメージを与えることを、いつもいつも注意しなければいけないと思います。　「この子のことを思って叱る」んですが、これは、アメリカが、イラクやアフガンのことを思って、支配しているのと、どのくらい違うでしょう。　「少しくらい痛い思いをしなくちゃわからない」という論理は、テロリストの論理とどこが違うのでしょう。　現実には、小さな子どもは、被支配下におかなければなりません。しかし、だからといって、支配してしまって良いわけがないのです。　「子どもを対等な人間だと思うこと。」　「対等な人間として、尊重した扱いをすること」　たった、これだけで、教育はガラリと変わります。　けじめがつけられない、と心配するには及びません。　昨日の日記で書きましたが、「思いやり」を育てることと、大人が見本を見せることで、根本的な解決ができます。子どもは満たされてこそ、節度を知るんです。それより、健全な「甘え」や「反抗」を認められない、大人の側の精神のゆとりの無さに、異常を見いだすべきでしょう。自分の心の癒しを真剣に考えてください。「自分自身を生きること」が「子どものために生きること」になります。あなたは、生きる喜びを感じていますか？生きる楽しみを伝えていますか？肩に力が入った生き方をしていませんか？アタマでっかちになって、体のメッセージを聞き損ねていませんか？甘ったれと甘え上手は違います。甘えこそ、自立に直結します。力を抜くことです。自分をほめて下さい。それでこそ、子どもをほめられます。自分を許してください。それでこそ、子どもを許せます。人をコントロールしようとせずに、待ってみましょう。それが、愛なのではないでしょうか？子どもを対等な人間だと認めれば、「命令」はなくなります。「提案」や「選択枝」が生まれます。一斉授業がなくなります。先生との相性が調査されます。好奇心が尊重されます。子どもの独自の思考が尊重されます。先生は、仕掛け作りに勝負をかけます。子どもに冒険の機会をいっぱい与えるようになります。クラス編成に柔軟性が生まれます。アタマごなしの指導がなくなります。理由をしっかり説明してから、指導するようになります。学習指導要領にとらわれなく、深く指導するようになります。そして「甘え」と「反抗」を暖かく見守れるようになります。教師は、援助者になり、当然生徒に感謝されます。戦友になります。「教師」という言葉、「教諭」という言葉も消えていくでしょう。「教育」という言葉も消えていくでしょう。休みの日には、こんな、アタマの体操も良いのではないでしょうか？でも、また、「こら～～っ」って叫ぶだろうな。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.18

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• 「甘え」と「反抗」で子どもは育つ

  　「泣いて甘えて子どもは育つ」これは、NHKの朝の連続ドラマ『天花』で紹介されて話題を呼んだ「抱っこ法」の第一人者、阿部秀雄先生の『きっと親子がしあわせになる「抱っこ法」』の副タイトルです。感情抑制の「泣かせない子育て」から感情解放の「泣いてもいい子育て」をすすめています。もともと日本は、子どもが泣くことに寛容な国でした。ところが、戦時中に「泣くのは弱虫、子どもを泣かすな」という子育て思想が始まり、それが広がって、今も続いています。著者は、それが今日の子育てを難しくしている大きな原因であり、子ども虐待にもつながっていると考えています。「泣かせない子育て」では、子どもの心に歯止めがかかり、子どもは泣くに泣けず、甘えたくても甘えられないという困った状態に陥ってしまう。泣くこと、甘えることが子どもの幸せな成長にとってどんなに大切なことか、　泣かせない子育てをどう克服して、幸せな親子関係を回復していくかをテーマに、　癒しの子育て・抱っこ法の考え方や方法をやさしく具体的に紹介しています。　親子が自分たちに合った幸せな子育ての方法を発見するために、きっと役に立つ、新しい視点の子育ての本です。　幼児期の子育てが終わった方にも、おすすめです。　立ち読みでも、十分ヒントになります。　（私は、立ち読みのスペシャリストですが）　他にも、いろいろ立ち読みをしますと、私の仮説をバックアップすることが、山と本になっているではありませんか！？　世の名だたる先生方が、甘えの重要さを力説されています。　私がエライわけではなくて、私がやっと気づいただけなんですね。　やはり、「甘え」と「自立」は、相反するものではなく、甘えから自立が生まれてくるのだそうです。　もっと正確に言えば、甘えと自立（または反抗）を繰り返して、子どもは成長し、自立していくんですね。　人生に反抗期は、数回しかないんじゃなくて、甘えと反抗の間を、波のように、無数に繰り返していくんです。　小さな景気変動と、大きな景気変動のように、大きく反抗に振れる時期を反抗期と呼ぶのです。　反抗は、自立の表れです。反抗は喜ぶべきであって、つぶしては決していけません。甘えも喜ぶべきであって、突き放しては、決していけません。　とすると、子育ては、喜ばしいときばかりではないですか？　と、ここまで来て、心が凍る思いの子どもが浮かびます。　１年生のＹ君です。　彼は、無表情なのです。笑うでもなく、泣くでもなく、悔しがるでもないのです。　甘えることをしません。ほんのちょっと私には、おどけてみせる表情を見せるのですが、担任の先生には、心を押し殺したままです。怒られてもです。　私は、彼が、最も危険な状態にあると直感します。　本にも書いてありました。まず疑うべきは、「虐待」だと。　誤解であればいいのですが。今度、担任の先生と話し合ってみなくては。　　ところで、甘えの重要さは、「愛情」を受け取る能力にも響くというから、たいへんです。　甘えることができない人は、人の愛を感じ取ることができないというのです。　　世のお母さん・お父さん、さらには、先生方は、愛しているからこそ、甘えを許さないことがあると思いますが、度を過ぎて、甘えを忘れてしまった子は、親の愛情を受け取ることができなくなってしまうのです。モトも子もない話ではいですか。　大きくなって、甘えができない人は、恋愛でも障害に合うと言われています。相手に甘えることは、愛情の大切な要素であるわけですし、相手の気持ちを受け取る心の窓が閉じているとも言えるのです。　いかに、相手を愛して、大切に思っていてもです。悲劇です。　さらに、蛇足ですが、神様に甘えることができない人も、神様の愛を受け入れることができないのです。これは、「寅さん教」でした。失礼しました。　ところで、学校が「教え諭す」場だとすれば、甘えの論理が入る余地がありません。学校には、そういう尺度が存在しないのです。　「大いに甘えさせること、大いに反抗させること。」　そして「これらを暖かい目で見守ること。」　子育ては、これに尽きるとも言えるでしょう。　これさえあれば、　学びは、子どもが自力で勝手にしていくものです。　甘えと反抗の冒険を繰り返す中で、世界をどんどん広げていって、成長するものです。　それなのに、学校は、甘えを許さず、反抗も許しません。　１年生が、遊び時間に、私のことをバカにした呼び方を（愛情をこめて）したのを耳にすると、先生は、厳しく叱ります。　それは、世の常識かもしれませんが、私には、それはとても残念なことです。せっかく良い関係ができつつあるのに。先生には、甘えてはいけない、と諭しているのです。　心からふざけあっていれば、いろんな言葉が出て当たり前です。少々のことを言っても叱られない、という安心感がなければ、即興的な言葉がポンポン出てこないのです。　相手のことを思って、言葉を選ぶというのは、緊張感がある証拠です。悪い言葉を出す自由がなければ、キラリと光る言葉を出す勇気がなくなります。　何度も言いますが、心のつながりの心地よさを十分に満喫した人だけが、相手の心を大事にできるのです。　緊張感だけで、言葉を選ぶ訓練を受けた子は、損得だけで、言葉を選ぶようになります。怖れで言葉を発するのです。　これは、天と地の違いです。　十分に甘えて、思いやりの心を養って、はじめて、「けじめ」もわかるのです。　ただ、単に行動様式だけを教えられた子に、ときどき、問い質します。「なぜ、ああしてはいけなかったと思う？」と。それに対し、「やってはいけないから」「やると怒られるから」という答えしか返ってきません。　相手の気持ちを考慮した答えが、ほとんど返ってこないのです。１００歩譲って、行動様式から入ることも大切だとしましょう。その場合、子どもに強制させるより、まず、周囲の尊敬すべき、大人が、みんな、そういう生活スタイルをしていれば、子どもは、何の疑問を抱かずに、そうしているはずです。　夫婦が思いやりある生活をしていれば、相手を気遣うというのは、どういうことか、自ずとわかるはずです。　子どもにのみ、言い聞かすのは、的はずれです。　また、考えても見て下さい。７才の子どもが、４時間も５時間も、机でピチっと、前を向いて、両手を膝にして、先生の言葉を聞いているのは、不自然だと思いませんか？　自然の摂理に反していませんか？　生命力のある子ほど、動いてしまいますよね。　それが、健康な証拠であって、完璧に言うことをきく子は、どこか異常なんじゃないでしょうか？　世には、建前と本音があります。　前を見ていなく」ちゃいけない、おしゃべりをしてはいけない、は建前です。それをなくしてはいけませんが、本音はこうだよね、とお互い思いやれる生徒と先生の関係でありたいものです。　廊下を生徒は、走るモノ。先生は、その都度、注意をするもの。それでいいのです。　それなのに、本音と建て前を、完全に一致させなくてはいけないと思いこんでいる先生は、そりゃ、苦しいでしょう。　先生の人間理解の違いが、指導の違いを生んでいきます。　甘えを許されて、安心感を得た子は、反抗の船出をすることが出来るようになります。　そこで、いろんな経験をし、失敗しては、港に帰り、甘えて、また元気を取り戻して、出発します。　それを繰り返しますと、当然、「自信」がつきます。相対的・表面的な自信ではなく、絶対的な自己肯定感、自己効力感です。「やれば、できる」です。　この自信こそが、学力を培う、決定打のはずです。　自信があれば、塾に行かずとも、自分で楽しみながら、困難を乗り越えることができます。困難を楽しむことができるのです。　自慢になって、いやらしいのですが、私も、私の子どもたちも、一切塾に行ったことがありません。　独自に勉強法をマイペースで編み出しています。　社会に出れば、勉強法を自分で編み出せなくては、使い物にならないことは、おわかりでしょう。　　　ところで、ところで、あなたは、甘えることができますか？　本音で語れる心地よさをもってますか？　自分の気持ちに、すべて１００点をつけることができますか？　　自分の気持ちやその表現に、優劣は存在しないのです。　すべては、尊いのです。　後先のことを思い煩わないで、今の気持ちに集中出来ますか？自分をさらけ出す、自由を味わっていますか？私は、この意味で、子どもたちに、表現あそびワークを指導しています。子どもだけでなく、大人にこそ、必要です。ぜひ、明日以降の日記をご覧ください。予告編とＰＲでした。本日も、おつきあいくださいまして、ありがとうございます。いやー、考えをまとめるって、何て心地良いんだ！……ところで、昨夜の暴風で、わが家の物置の屋根が飛んでしまいました。ご近所の皆様、お騒がせいたしました。申し訳ありません。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.17

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• 「甘えさせ」教育論

  　皆様、こんな私のために、お気遣いありがとうございます。今朝、具合が悪かったのですが、迷った末に、学校に行きました。子どもたちと、約束したことがあり、失望させたくなかったので。（格好イイ！）　と言いながら、１２月の給与の目減りが痛いのが本音か…。　しかし、その結果は、フラフラしながらの早々のご帰宅。給食だけは、２人前、食べてしまいましたが。（担任の先生が、残り物を、問答無用で、わんこそば状態で、盛ってしまうのです）　しかし、しかし、体調絶不調を押して、登校した本当のねらいは、実は、ある「実験」をしているからなのです。その好奇心が私を押し出してしまったのです。　それは、ここ数日、子どもたちを「叱らない」ことにしたのです。叱らないだけでなく、積極的に甘えさせるようにしてみました。　個人的な興味で、「実験」をするなど、保護者や先生方には、たいへん申し訳ないのですが、私に、ある仮説が思い浮かんだからです。 それは、反抗的な子、ケンカばかりする子、とにかく言うことをきかない子は、もしかして良い意味での、「甘え」が十分にできていないのではないか、という疑問です。　こちらを試しているような目。厳しく叱られても、次の時間はコロッと甘えてくる姿を見て、どうも、敵は別のところに潜んでいて、我々のことを、陰でほくそ笑んでいるのではないか、と思えてきたからです。　それに、「叱る」ことは、どうしても、「怒り」を含んでしまいます。そして、どんなに優しい言葉でも、子どもには、理屈を越えたところから来る、教育「テロ」ではないか、と思えるのです。　特に、低学年の子にとっては、叱られる理由などよりも、叱られたという感情だけが、記憶に残っていくと思われます。　そして、さらに、新任の先生でクラスが変わってきた秘密と思われるものに、叱る回数が大幅に減ったことがあります。　これは、卵と鶏の関係とも言えますが、　叱らないで気づきをじっと待つ姿勢が、とっても気になってきました。　だったら、徹底的に叱らないなら、私の言葉にどう反応するようになるのだろう、と思ってしまったのです！　もちろん、何でも許すなんてことは、やってはいけません。ダメなことは頑として阻止します。　それと、叱ることは別問題です。　子どものどんな心や行動をも、それなりに、もっともであると受け入れること。少なくとも、怒りの感情のカケラもないように、受け応えること。　たとえば、廊下に出てきた子どもを、これまでは、コラっと怖い顔で迎えていたのですが、　ニコニコ顔で、両手を広げて迎え入れ、抱きかかえた上で、楽しいおしゃべりをします。　笑い話をしたところで、教室への誘導を試みるのです。無理をして手をひっぱることは、やめてみました。　じっと、その気になるまで、待ちます。私がすることは、楽しい雰囲気を作ることと、子どもが大事なこと（授業の楽しさや、みんなのこと）に気づくキッカケをチョロチョロと提示するだけです。　　校庭で遊びっぱなしの子にも、使ってみました。　その結果どうなったと思います？　実は………　とんでもなく、「良くなってきた」のです！　実に、明るい雰囲気になってきました。もちろん、私のせいばかりではありません。先生方の指導のたまものです。しかし、私の守備範囲の世界としては、とってもやりやすくなってきたのです。　少なくとも、私のストレスが、減るだけでも、私には幸せ効果です。　　これは、「甘えさせる」と言うよりも、カウンセリングで言う「受容」効果と言えるのでしょう。　「受容」は、障害をもった子にも、有効な切り口であることは、前からわかっていました。そして、ある程度、意識して使ってきたつもりです。　しかし、今回、私は一歩踏み込んで、子どもの波長の良い部分を増幅させるような、反応を試みました。架空の夢の中をいっしょにドンドン歩いていく感じです。　そういう「オーバーアクセプト」をしますと、ほとんどの子どもが提示するメッセージには、「甘えたい」という気持ちが含まれていることが、明確に読みとれます。　（こういう書き方をしながら、何て固い文章なんだ、って我ながらあきれます）　その「甘えたい」気持ちも増幅して受容するように心がけてみました。ここが、今回の実験の大きなポイントです。　「甘える」ためには、相手への信頼感がなければなりません。どんなことを言っても、叱られない。笑って受け入れてくれる、自分を基本的に良い子と認めてくれる、という。　ですから、この実験には、時間がかかるはずです。ところが、３日目で、明確に結果が表れてきたのです。いや、細かく言えば、初日からです。子どもは、すぐに私の心の波長を読みとって、態度を変化させてきたのです。　「甘え」と言うと、否定的な意味合いて使われることが、ほとんどだと思います。その効用を言う場合も、幼児期の発達段階における一定の期間に限って、というように使われているのでは無いでしょうか。　いわば、必要悪として。　「甘え」という概念も、あいまいであり、広いものがあります。私が、今、イメージして使っている「甘え」は、自分のどんな気持ちを伝えても、叱られないという安心感の上で、様々な気持ちを交流させて、遊ぶことです。「気持ちのじゃれあい」とでも言えると思います。　そして、自分が発したメッセージが、相手に確実に受け取ってもらえる喜びを味わうこと。わざと投げた暴投も、受け取ってくれた感激を味わうことです。　「甘え」の明確に悪い部分、すなわち、他人に迷惑をかけたり、他人を無理強いして振り回すことや、自分の責任を放棄することなどは、意味していません。　ですから、本当は、「甘え」とは別の言葉を使うべきなのでしょう。たとえば、「オーバーアクセプト」などのように。　しかし、どうも、これからの話の展開で、しっくりこないし、「甘え」の方が、我々の発想の転換に役立ちそうに思えるものですから、しばらく「甘え的心の交流」を使ってみたいと思います。　そこで、この「甘え的心の交流」というものが、従来の教育の切り口では見えなかった問題の原因究明に、有効なモノサシになるのではないか、と直感しています。　幼児だけでなく、大学生、社会人にとっても、キーワードになるのではないか、と。　たとえば、引きこもりの大人や、不登校の子も、ほとんど、心の甘え方が、ヘタな人たちです。　問題行動を起こす子は、甘えたい気持ちを、上手にぶつけられなくて、別のエネルギーに変えてしまっています。　小さいとき、模範的な生徒が、中高生になって、急に切れるのも、甘える経験不足が、ついに、矛盾を爆発させているのではないかと思います。　実は、この意味の「甘え」は、コミュニケーションの基盤でもあります。言葉によるにしろ、言葉を使わないコミュニケーションにしろ、相手がキャッチしてくれるだろうという、「甘え」とその技術があればこそ、成り立っているのです。　「甘え」が上手にできる人は、相手の甘えも受け入れられます。これも卵が先か、の世界ですが、やはり最初は、受け入れられる心地よさを経験して初めて、スタートします。　この切り口で、子どもたちをあらためて見つめますと、どの子も、私のボールを受け取ってくれ！とＳＯＳを発信しているように見受けられます。ゾっとする反面、これほど、御しやすい集団もないように思えます。　でも、どうして？？　世は、親の甘やかしを非難しているのではないでしょうか？　まだ、甘やかしが足りないのでしょうか？　いや、もしかして、もしかして、現代の核家族の家庭では、子どもたちは、「甘え」を知らないで育っているのではないでしょうか？　昔の方が、多様な甘えが許されたのではないでしょうか？　現代の親は、果たして甘えを身につけているだろうか？　　個の自立が叫ばれており、日本人の「甘えの構造」が国際化の中で悪玉として指摘されています。　しかし、私は、たっぷりとした「甘え」があってこそ、個は、外に向かっての危険な航海に、打って出られるのだと思います。　十分な心の交流を経験できていない人こそが、何かへの依存的傾向を強め、自他ともに傷つけあうのではないでしょうか。　人と甘え合う経験をもつことは、ひいては、この世界・宇宙・自然・神との信頼関係の形成に結びついてきます。　精神的安定感に欠ける人は、いわゆる神様を、恐ろしい、叱ってばかりいる「教師」というイメージでとらえていることが多いと思われます。　たとえば、キリスト教で言う神も、一面、旧約聖書を中心に、恐ろしく、有無を言わさぬ命令をする、しかも、嫉妬深い王様と見ることができます。　しかし、反面、イエスの言動を中心に、思いっきり「甘える」ことのできる友達、いや、甘えられることを喜ぶやさしい神、さらには、甘えないことを高慢だと、非難する神、と捉えることもできます。　私自身、親に甘えることは、十分にできなかったと思います。しかし、幸いなことに、とっても楽しい叔父叔母がたくさんいました。また、お店をとりまく、さまざまなおじさん・おばさんが、いろんな接し方をしてくれ、いろんな人生があることを教えられ続けました。それが、基本的に、人間への信頼感を養ってくれたと感謝しています。　さらに、若いとき、キリスト教会に行ったとき、どうしても神様のイメージが父親とダブってしまい、緊張感がとれませんでした。　今まで、人生で、様々な失敗を犯してきましたが、そこでは、私は、決まって肩に力が入り、コチコチになっていたことを反省しています。　子どもの人生の幸せは、「学力」よりも、「意欲」と「思いやり」がキーポイントであることは、同意される方が多いでしょう。　それならば、それらを生み出す母体である「甘えという心の交流」をいっぱいさせる努力をさせてみませんか？　では、実際どのように、していけば良いのか？　実例を後日、書いていきます。　長々とおついきあい、ありがとございました。お陰様で、だいぶ体調回復してきました。今日は、塾もお休みして、いっぱい寝たもんで。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.16

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• イタズラッ子万歳　/表現あそび

  　不登校の子は、ほとんどが、超マジメな子です。私は、何人もの、登校拒否の生徒、児童とお付き合いをしてきましたが、みんな正義感の強い「こうすべき、ああすべき」、で物事を考える学校や親にとっては、自慢すべき「良い子」でした。この夏、自ら命を絶ってしまったＮ君も、物事を深く考え、自分を責めるタイプの子でした。また、高校に行っても、やっぱり、ちょっとした摩擦に耐えきれず、体が動かないＴ君も、正義感がバリバリ強い子です。彼らは、ある意味、日本の教育界の理想としている「良い子」たちではないか！と思います。それに対し、毎日、怒られ、怒鳴られ、「お前なんか、学校に来るな」と先生にも、友達にも、親にも言われ続けているイタズラっ子たちもいます。　そういう子は、不思議と無欠席だったりします。　私だったら、とうに「学校やめた！」と言っているのに、なぜ、そんなに打たれ強いのだろう？と思わざるを得ません。　この違いはどこから生まれるのでしょう？　どっちの子が強いのでしょうか？　私は、不登校は、否定をしません。　学校に行かない自由が保証されていなければ、行く自由もありえないからです。　そもそも１００％、学校に行くのが幸せな子たちだと断定する方が、アタマが狂っているとしか言いようがありません。　自発的な、前向きな登校拒否は、拍手をもって褒め称えたいと思います。　また、あまりにも、学校の環境が酷くて、緊急避難するしかない場合もあるでしょう。　しかし、本当は、学校に行って、友達と交流をもちたいのに、なぜか体が動かないタイプの子の場合、それは、教育上の悲劇としてとらえなければいけないと思います。　そういう子は、遊びがヘタです。決まったパターンの遊びしかできません。イタズラは、まず、しません。と言うより、できません。　私は、イタズラこそ、子どもの健康度を計る、バロメーターだと確信します。もちろん、きらきら輝く瞳をもってのイタズラです。　行儀が悪かったり、集団行動で迷惑をかけるのは、「思いやりのい欠如」であり、これは、別の面の教育上の問題です。　親の模範が悪かったりもします。イタズラ心のせいでは、ありません。　かえって、友達といっぱい遊べないと、思いやりの心も育ちません。 イタズラは、大きな意味での情報探索活動であり、実験活動です。　能動的に、外界に関わろうとする現れです。私は、生命力そのものと密接に結びついていると思います。　ここのところを、深く掘り下げる必要があると感じます。………　夕方、はてなランドで、有志による「表現あそびワーク」をしました。　演劇の役者の訓練法ですが、コミュニケーション全般の力をアップさせる、とっても有効で、楽しいワーク？　ゲームの数々です。　これらの説明は、今、する気力がありませんが、何をしても許される、すべて正解である、という信頼感・安心感がなくては、成り立たないゲームです。　そして、この力が、すべての教科を支える根底にあることを思うとき、現代の子育てや教育の盲点が見えてきます。　風邪が流行って来ました。クラスの子も半数以上が風邪気味であると手をあげています。　宮城県にインフルエンザ警報が出されました。　私も流行に乗ってしまったようです。　夜の塾を何とかこなし、すぐに寝ました。　コメントの返事がすぐできなくて、ごめんなさい。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.15

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• 人を放つ教育・束縛する教育

  　今朝の学校は、水たまりに氷が張っていました。霜も雪のように覆っていました。朝、教室に来たものの、どうしてもそれが気になった１年生が朝の会が始まる前に、教室を飛び出し、氷を拾いに出かけました。朝、教室を見回って、彼に気づいた私は、当然、緊急出動。彼を連れ戻さなければなりません。しかし、彼の目は、輝いていました。ハンカチに、大切に氷を包み、どうしたら、融かさないでいられるかをあれこれ考えています。彼を連れ戻しながら、氷の解ける温度や、分子のあり方の違いなど、あれこれ話すと、へえ、へえ、とドンドン吸い取っていきます。他のことでも、彼は興味をもつと、何もかもなくなってしまいます。彼の規律を守らない行動は、学校システムの中では、到底受け入れられません。しかし、マンツーマンで興味に沿って教えたら、相当な英才教育ができることは間違いありません。日本の教育関係者には、「教育というものは、こうでなければいけない」「こう分からせなければいけない」と思いこんでいる人が多すぎます。これは、「束縛する教育」と呼べるのではないかと思います。　それに対して、近代学校教育の開拓者であり、偉大な教育者、スイスのペスタロッチーは、反対のことを唱えています。村井実　著　「今こそ教育にビッグバンを」の中から「福沢諭吉の教育思想」を中心に、考えをまとめてみます。　ペスタロッチーと言えば、学校教師にとって神様のような人です。　しかし、実は、日本の学校では、とても模範的な先生とは言えないことになってしまうのです。　国家や社会の側から、国民に何かを分からせようなどと、およそ考えていなかったのです。　ペスタロッチーは、フランス革命の時、革命政府にフランスの名誉市民として推薦された、そういう人でした。　ところがフランス革命が終わると、フランスの教育を中央集権的に整えるいわゆるナポレオン体制ということが始まります。　そこで、そのナポレオンがたまたま、「フランスの子どもは国家の子どもである」と言ったのです。　ペスタロッチーはそれが気に入りませんでした。　「ボナパルトは、（ナポレオンを呼び捨てにしています）『子どもは国家の子どもである』と言った。とんでもないこと。幸いにして、まだ子どもたちは私たちの子どもである」と言うのです。　日本の学校制度は、当時のドイツの影響を受けています。　伊藤博文がドイツの憲法に学び、その伊藤と意気投合した森有礼が伊藤総理の下で文部大臣となって、日本の今日までの学校制度の根幹を作ったわけです。　そのドイツですが、そこでは、フリードリッヒ大王がやはりナポレオンと同じ様な考え方でした。　フリードリッヒ大王の有名なことばです。「国家があるように、学校もある。」　近代国家の特徴は、教育を、国家が国家の利害に関わる問題として、自分の方へすべて吸い上げようとすることです。　明治５年の「学制」発布以来、日本中の子どもたちは、学校で決められたことを一斉に一様に勉強しなければならないことになりました。　日本中の先生方は、決まったことをとにかくわからせるために、しかも、どうしたら、効率よく分からせることができるか、どんどん苦労していくことになります。　「上から」見下ろして、「国民は何も分からないから、とにかく分からせなければいけない。」「教えなければいけない。」という考えです。　それに対し、福沢諭吉も、ペスタロッチーも、「そうではない、それは一人ひとりの人間の問題なのだ」と主張しています。　二人は、教育ということを、国家の側から国民に教え、分からせ、そして身につけさせるというものではない、と言っています。　　一人ひとりの人間が、生きている以上は自分からより善く生きようとするに決まっている。　だから、貧富を問わず、貴賤を問わず、もの分かりが早かろうが、遅かろうが、アタマが良かろうが悪かろうが、そんな事は関わりなく、みんな、それぞれのペースで学ぼうとしている。　人間は誰でも、みんな学ぼうとしているし、意欲とその力ももっている、と。　だから、そえを信頼して、一緒に試行錯誤しよう、という姿勢です。二人の教育姿勢は。　福沢諭吉は、「学問のすすめ」の中で、「人を束縛して独り心配を求むるより、人を放ちて共に苦楽を与にするに若かざるなり」　と言っています。　「人を束縛して」とは、　人を学校に囲い込み、縛り付け、さあ、これだけ身につけなさい、これだけ覚えなさい、さあ、分かったか、分かりなさい、ということです。　「心配を求むる」とは、　学校の先生が、どうしたら決まったことを子どもたちに身につけさせられるか、と苦労が絶えないことです。　どうすれば、クラスの全員が、すべて同じように理解してくれるだろうか？　どうしたら、全員１００点をとってくれるだろうか？　こういう心配、どう思いますか？　個性を尊重した教育と言いながら、ひとり一人の発達の違い、頭脳の働き方の特徴があることに、目をつむった愚かな努力だと言えないでしょうか？　全員に一様な教育をすることは、必ず無理をどこかにかけます。ヒズミは出るべきして出て来ているのです。　そんなことより、子どもを自由にして「人を放ちて、共に苦楽を与にする」一緒に苦労してやるに越したことはないでしょう。　実は、これが「学問のすすめ」の結びなのです。　「勉強」という言葉も、「つとめて」「しいる」という文字から成り立っているように、「人間は、本来、怠け者である。」「怠け者だから、放っておいてはいけない。」「ムチ打ったり、エサを与えたりして、とにかく望ましい方向へ引っ張っていかなくてはいけない」という人間観・教育観から出たものですね。こうした人間観に、正面から反対して、子どもの自発性を積極的に認め、心理学的な見地から子どもの教育を考えた教育者に、イタリアのマリア・モンテッソーリ女史がいます。　彼女は、「子どもは無理強いして、勉強させるべきでないし、また、その必要も無い。子どもの興味に合致して、構造化され、工夫された教材を与えさえすれば、子どもは、一人で学んでいく」と主張して、実践されました。　モンテッソーリ法で教育されている幼稚園では、ふつうの幼稚園のような、子ども独特の騒がしさがありません。小さい子も大きい子も、それぞれ静かに勉強しているのです。　しかも、ときによると、何時間も小さな子どもが勉強に熱中し、飽きることを知りません。子どもは飽きやすいものという固定観念を持った大人から見ると、これは奇跡としか思われないものです。　かといって、自由放任では、子どもはアタマも悪くなりますし、自信も無くしてしまいます。　自主的に試行錯誤をする、仕掛けを用意してやらなければなりません。　思わず、夢中になてって取り組む仕掛けを、この心理学が発達した現代において、できないはずがありません。　とにかく、結論が先にあるのが、現代の教育の欠点だと思います。　たとえば、日の丸・君が代問題にしても、賛成にしても、反対にしても、政治の立場で物事を考えています。　学校現場では、教育の立場ですべてを考えてもらいたいものです。　日本人の普通の大人の考えとしては、こうであるべきだ、ああであるべきだ、というのがあるでしょうが、それをすぐに指示にしてしまうのは、少なくとも、教育者としては、せっかくの子どもたちの成長のチャンスを消し去る、恥ずべき失政だと思います。　日本人は、みな、教育を政治の一部だと勘違いしてしまっています。　　教育というのは、「学問のすすめ」で言うように、まず、人を放って、つまり、人を自由にして、その上で、その人と一緒に苦労するのだという思想であるべきだと思います。　　しかし、現在でも、人を束縛して、何とかするのが、教育だと思いこんでいる人が、多過ぎます。　そうでなくて、自由に取り組めて、何でも発言できて、その上で彼らの力になってやれること、これが教育だと思う仲間を増やしていきたいものです。　私の実験教室でも、先に結論がわかっていたら、こんなにつまらないことはありません。どうなるかわからないことに、自由に予想を立てながら、討論しながらすすめるので、楽しいのです。　最初から、こうなるはずだから、やってみなさい、では、そうなって当たり前。できないのは、失敗実験、それでお終いです。科学的思考能力も何も磨かれません。　子どもを信頼する教育か、信頼しない教育かの違いとも言えるでしょうね。　私は、信頼する教育の方が、圧倒的に幸せでもあり、能力を引き出す道でもあると信じます。　様々な「問題児」はこのことを身をもって教えてくれる貴重な教師です。　生徒も先生も幸せになれるのです。　　　人生の最大の祝福であるべき、学びのときを、もう一度、取り戻しましょう。よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.14

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• この瞬間を喜ぼう　/補助員って何だろう？

  僕たちは、どうしてこうも、喜ぶことが少ないんだろう。昨夜見た、「戦場のピアニスト」の世界を思えば、今日、命がまだあることを、感謝して喜びたいものです。命の心配がないことは、ぜいたくというものです。人類が登場してから、ほとんどの時代は、明日の命におびえて生きてきたのですから。こんな、どうしようもない夫をもちながら、黙って、まだ、離婚もしないでいてくれる妻、おやじ、おふくろ、小姑ともうまくつきあってくれている。三人の子どもたちも、教育にお金を全然かけていないのに、（かけられないのだ）人並み以上の成績だし、何より、やさしく育っている。地域には、話のできる人ばかり。いざというときは、助け合える人ばかりだ。塾の保護者もいい人ばかりだ。お世話になっている学校も、校長先生、教頭先生、一年生の先生職員室から、給食室から、技能員のおっさんたちから、みんないい人だ。残念ながら、休んじゃった先生も、今度ピンチヒッターで来られた先生もその根は、ほれぼれするくらいいい人です。うちの子が通っている小学校も筋金入りのマジメな学校。学校らしい学校です。本当に喜びと感謝の足りないものだと思います。朝焼けの空のパターンは、一日とて、同じ日はないですね。人と人が織りなす模様も、一日とて、同じことはありません。子どもとの関係も同じです。もし、同じに見えて、今日という新たなデザインへの感激が薄れていたら、目が曇ってきた証拠だと思っていいでしょう。大人は、今日これからやること、過去やったこと、未来への不安で目の前の一瞬の美しさを見ていません。もったいないことです。神様の無限のすばらしさは、今の一瞬、一瞬に潜んでいると思います。自分の暮らしを窮屈にし、苦しめているのは、自分の思いこみです。思いそのものです。無限の波長のある電磁波の中から、人間の目は、可視光線という、ほんの一部だけ、感じるようにできています。もし、今日という日がつまらなかったら、自分の目がつまらないレンズをもっているからです。レンズやフィルターを取り替えるのが、創造するということなんだなあ。一瞬にして、世界は変わる。人間が生まれて、この世に修行に来ているのは、このレンズを、より良いものにするためと言えるでしょう。アタマの良い人は、どうすれば儲かるか、得をするかという相対的なことにのみ、エネルギーを使います。個人の自立の教えが、エゴの教えだったりするなら、教育って、必要なんだろうか？ちまたの成功哲学は、エゴの追究です。エゴで幸せが手に入ると、本気で信じているんだろうか？もし、本気なら、彼らこそ、可哀想な人たちですね。美しいもの、素晴らしいもの、感謝すべきものに、敏感に反応するレンズやフィルターをもちたいものです。もしも「戦場のピアニスト」の世界にいたとしても、美しいものが、見える人は本物です。あの中でも、感謝に満ちて、死んでいきたいものだと願います。（今朝は、生活のリズムを変えてみました。すべてのとらわれを取り去り、傲慢さを取り除きたいと思います。何せ、今生きているのは、「私」の力では、絶対にないのですから）………学校の補助員が、社会的にアホみたいな存在になっています。補助員の仲間からの、嘆き・歯ぎしりが聞こえてきます。「私の立場て何だったの？」国の雇用促進何とかというので採用されて、研修を受けるわけでもなく、感想を求められるのでもなく、成果が検証されるわけでもなく、来年は、ボランティアに移行となるんなら給与を払ってまでは、なくてもいい仕事だったわけです。補助員が必要で作られた仕事ではないのです。尻切れトンボの仕事で、ある面で言えば税金の無駄遣いとさえ言えます。個人的には、楽しくて、仕事のし甲斐があっても、空しさが残るのは、当然です。この状況の理不尽は、理不尽として、補助員の私は、こう思っています。給与が高くなるに従って、先生は仕事をしなくなると思います。教師の資質、給与反比例の法則として世に出したいものです。その意味で、補助員は、最も資質の高い先生です。補助員が、公的にはほとんど認めてもらえていないことは、本当に残念ですし、社会的にも、大きな穴だと思います。しかし、一緒にいた先生たちは、必ず評価し、感謝し、影響を受けていたはずです。補助員さんがいたから、先生たちも、活躍ができたところが必ずあるはずです。これは、自分で信じるしか無いでしょうね。今のところは。それに何より、子どもたちです。誰が認めてくれなくったって、子どもたちの心に、間違いなく生きています。ボランティア同様の私たちが、心を尽くして触れあった瞬間というのは、一生消えることなく。彼らの心で、生きていますよ。これこそ、支えですね。公的なお褒めの言葉なんて、空しいものです。認めてもらえていないからこそ、私たちは、最も純粋な時をもたせてもらっているのかもしれません。それとは別に、冷静に教育環境を考えたとき、今後また、お呼びがかかると思いますよ。もっと、良い形で。内心、準備しておいて、損はないと思います。当市でも、今年で補助員制度はお終いなのですが、学校独自で、要望書を出すと言ってます。しかし、小手先の補助では、すまない危機ですよ。現在は。大きな大きな社会的なうねりが、おきています。いろんな学校が生まれます。多様な人材が求められます。自分を磨いていれば、必ずチャンスがやってきます。　よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.13

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• 子どもが目を輝かせる勉強　その1　授業の達人のワザ

  親や教師が権威を振り回しても、子どもは勉強をしません。テレビゲームや漫画にどうして、あれほど集中できるのか？→→→　面白いからに決まっています。反対に、なぜ勉強にあきてしまうのか？→→→　つまらないからに決まっています。本来、子どもは興味をもったときの集中力は、すさまじいものをもっています。それこそ、食事もノドを通らず、ふとんの中でも、眠れません。そもそも学問は、好奇心の結晶なのです。学校は、それを提供してくれる、ディズニーランドよりワクワクするところなのです。どうすれば、理想の姿になれるのか、シリーズでまとめたいと思います。まず、学校の授業の達人のワザから、ヒントを盗んでください。同じところを教えていても、先生によって、授業方法がすごく違います。　もちろん、生徒の反応も。　この、生徒の反応の良いものだけを、ピックアップして、情報の共有化をすれば、すごいノウハウになるはずです。（残念ながら、現状は、タコツボ状態ですし、　良い授業の基準が、「先生にとって都合の良い反応」になっています）　補助をさせていただくと、いろんな先生の授業を比較体験できちゃうのが、最高においしいところです。　教育委員会の仕事や、ボランティア講師でいろんな学校へ行くときも、寅さんは、堂々と見学させてもらっています。礼を尽くせば、どこでも見せてくれます。ぜひ、授業参観をいっぱいしましょう。自分だけの。ポイントは、難しい顔をしないで、ニコニコしていることです。　どうせ、謝礼は、雀の涙なんですから、研究させてもらうメリットくらいないと、ね。　その中から、寅さんが見つけ出した、「法則」を、素朴にまとめてみました。その基本編です。　まず、さっきも言いましたが、できる先生には2種類ありましてて、効率良く教科書を「教えて」いくことがうまい先生と、子どもの心をつかむと言うか、心に沿って進めていくのが、うまい先生に、二つに分かれると思います。　（もちろん、どちらも下手な先生もいます）どちらも、車の両輪です。しかし、あえて、私は、子どもの心に沿う形のみを追求します。その上での話ですよ。まず、低学年や未就学児に対しては、必須なことです。高学年でも、本当は必要なんですが。授業に変化があります。おや、いつもと違う、というのが、どこかにあります。次に、先生の声や音です。大きな声というのじゃなくて、面白い声をもっています。変化のある声です。間の取り方が絶妙です。沈黙のセリフを巧みに使っています。声ばかりでなく、音の出るグッズも使います。音の変化ばかりでなく、先生や、モノがよく動きます。とにかく、動きに変化があります。激しく動いたり、シーンとしたり。次に、生徒に声を出させます。思いっきり、いろんな声を出させる仕掛けをしています。声を出すと、生徒は集中するんですね。歌やリズムを、授業の中に組み込んでしまいます。歌いながら、算数や国語をしてしまいます。立ったり座ったりする機会を多く作ります。いわゆる集中と発散が、何度も繰り返されるのです。授業全体にリズムがあります。子どもたちに挑戦させます。ハラハラドキドキの場面を作ります。競争させます。低学年でも、グループでの競争も有効なんですね。子どもたちは、「先生の」お話が好きです。もちろん、読み聞かせも、とっても好きですが、本をもたないでの、先生だけの、とっておきの物語は、何てったって、一番です。私は、授業をすべて、先生のお話にしてしまって、その中に、算数や国語を入れてしまったらいいのに、と思うくらいです。お話で、空想の世界を飛び回らせます。冒険の世界に飛び込ませます。私もつい、その続きを知りたいために、そのクラスを訪問してしまいます。そして聞いた話を、他のクラスで、思わずしゃべってしまいます。何か、今まで知らなかった、新しいことを知るときは、子どもたちの眼が輝きます。単純なことなんです。おうちの人や、友達に自慢できるネタを知ることは、脳みそに、がっちりインプットされるんですね。冒険は、お話の世界ばかりでなく、授業自体を冒険にします。とにかく、結果がわからないことに、挑戦させるのです。どっちとも言えないことに、予想して、トライさせます。次は、微妙な差ですが、大きなことです。全体に、達人は、生徒に指示・命令をあまり出しません。自主的に選んで、進んでいる、自分がやりたいからしている、と子どもに思わせています。嫌がることを無理してさせません。好んでやりたがることの延長線の中に、うまく忍び込ませます。ですから、最初は、みんなが好きなことから始めます。簡単にできることから、始めて、調子を出します。誉めて、おだてて、難しいことに挑戦させます。今日は、ごく一般的な、当たり前？のことを、まとめてみました。でも、これを実行できてる先生は、少ないです。同じ先生でも、日によって、調子が違います。私の実験授業でも、取り入れていきたいと思っていることです。明日は、もっと作戦的、戦略的なことを書きたいと思っています。おつきあいいただいて、ありがとうございます。……　つぶやきコーナー　………学校の名札は、どうしてああも、つまらないのでしょう。もっと、自慢できるバッチができないのでしょうか？学校の電話の応対は、どうして、ああも、暗いのでしょうか？明るい、心がウキウキする声で、話してくれないものでしょうか？一般の会社では、電話の受け取り方は、真剣に研究していますよ。サラ金でさえ、ア○ムとか、プロ○スなど、お話してみた～い、と思わせるような仕組みを作っています。そして、学校に電話する人は、一般企業にも電話しているのです。ですから、比較してしまうのです。社会全体が暗いなら、目立たないのですが、周りが明るくなっているのですから、学校の暗さが際立つのです。学校の廊下には、どうして、生徒の作品しか飾ってないのでしょう。廊下や通路はずべて教材です。生徒の目につくものは、すべて、何か語っていなければなりません。学校という建物自体が、メッセージを放っているのです。廊下の壁に何気なく飾られた壁画は、学校の大切なメッセージを伝えなくては。遊具でも、校庭の花壇でも、メッセージを織り込むことができるし、現に、織り込まれているのです。何をメッセージとして伝えているでしょう？そもそも学校は、何を伝えたいのでしょう。そのテーマに沿って、すべてのものに、物語を語らせましょうよ。何気ない、小さなモノこそ、雄弁な演説家です。百人の先生より、潜在意識への染み込ませ方がうまいのです。トイレに置いた可憐な花が、「心の教科書」より心に響きます。あなたの子どもの、小さなバッチや名札には、どれだけの「思い」が込められているでしょうか？よかったら、ブチっとお願いします。人気blogランキング

  2004.12.12

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• うれしい

  何がうれしいかって？古川市の子育て支援情報誌プロジェクトが、また、一歩前に進んだんです。私にとって、行政のベビーカーから脱出して、ハイハイをはじめた感激です。「つかまり立ち」の練習もしています。まもなく、「立った立った」です。そのときには、泣いちゃうかも。何の強制や押し付けでもないし、何かのエサで釣ったわけでもないのに、20以上の子育てサークルが編集委員を送ってくれました。逆に人数が多くて、しかもサークルごとに目標や意図のズレがいっぱいあったので、座長の私は、まとめることができるか、とっても心配しました。それも、気持ちよく思いっきりしゃべりあってにしたいし。ところが、1時間半の予定時間の中に、意思統一をすることができたのです。盛り上がりました。最初に、討論のルールとして、前の人の話を否定する言葉を使わないことを了承してもらったのが、功を奏したのかもしれません。そして、編集の実働部隊として、8人が選ばれ、早速作業に入っています。いろんな人の協力で、どんどん形ができていくというのは、とってもとってもうれしいものです。古川市に住んでよかったな、と思える瞬間です。私を除いて、みなさん、小さい子を文字通り抱えての忙しい中、その熱意にはアタマが下がります。(子育て支援センターさんの託児に感謝いたします）（やはり、子ども家庭課・健康推進課のご協力があったからこそです。ありがとうございます！）つくづく市民は無限のパワーをもっている、ということを実感しました。決まった運営方針も、予想を越えて、積極的なものになりました。また、中身も、保存版タイプの情報と、日常のつぶやきを拾い集めて訴えていくタイプの合体で、私の理想に近いものに。これで、孤独に悩むお母さんに、少しは光を当てられるかな？これも、あるお母さんからいただいた、お手紙のおかげです。あれで、私は目がさめました。先日の子育てセミナーでの原稿で、書いたとおりです。あのお母さんには、副代表になってもらいました。おっさんの私が、代表というのも、おかしなことですが。「黒一点？」ということで、かえってまとまりがつくのであれば、存分に使ってください、というところです。お母さん方のつぶやきは、貴重なお宝です。企業に対して、売ることが十分できます。私たちの言葉を真剣に受け取るなら、病院でも、スーパーでも、大繁盛するでしょう。私は、内心、この市民運動はビジネスになると思っているのです。話は変わりますが、学校も同じなんですよ。真剣にクレームをいっぱいもらうことによって、すばらしい学校に変身できるはずなのに。そもそも、学校内部で、「良くなりたい」、というエネルギーが足りないから仕方がありませんが。昨日、学校をスーパーにたとえて、おかしく思われた人も多いと思いますが、いくら、良いことを教えても、子どもの心が、それを受け取れるくらいに発達をしていなければ、ザルに水をくむようなものだということを言いたかったのです。すべては、子どもの心にフィットした指導をしていかなければ意味がありません。お互いに不幸です。今は、子どもが先生の心にフィットすることを求められているのです。だから、「問題児」や「問題行動」が頻発しているのです。フィットしているかどうかは、子どもの目を見れば、はっきりします。いつもキラキラした瞳にさせていたいではありませんか。………ところで、昨日も集団下校。私の役目は、堤防を越えて、川床をわたっていくコース。日差しもよく、子どもたちは、遠足気分で、ルンルンです。「明日もあるといいね」、って言ってました。教室で「こう誘拐されたら、どうするの」と実技で驚かそうと思ったら、「キャー、私にもして～～。」どっと押しかけてこられました。誘拐ごっこ、本当に好きみたいです。そのたびに、こちらは、正義の味方にボコボコにされますが。これが「健全な」姿だよなあ。（もちろん、当たり前な指導はしてますよ）でも、寅さんこそが不審者だよなあ。うっかり子どもたちに挨拶でもしようものなら。ゾ～～。一昨日、新任の先生と土手を歩いていたら、子どもたちに、すっかり誤解されてしまいました。

  2004.12.11

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• 学校は「顧客」の声を聴いているか？

  もし、あなたが、スーパーにチョコレートを買いに行ったのに、「ゴボウが体に良いから、まず、ゴボウを買いなさい」、としつこく言われたらどう思いますか？　　私の体のことを真剣に心配してくれる、ありがたいお店だと感謝するでしょうか？　同じことを、学校はしているのではないでしょうか？生徒や保護者の気持ちを無視して、売りたいものの押し売りになっていないでしょうか？生徒の気持ちを聴く、と言うと、子どもに迎合するのか？と言う言葉がすぐ聞こえます。昨日の「ディズニーランド」という言葉にも、「迎合」「甘やかし」を感じた人も多いかと思います。決して、ディズニーランドは、「迎合」していません。しっかり、自分の伝えたいことを、徹底して伝えています。ゲストを下品に迎え入れたりしてはいません。それでいて、高収益を出しているのです。ディズニーランドでは、徹底して、ゲストの声を大事にしています。スーパー・グリーターや、スーパーバイザーが、ゲストの生の声を楽しく拾い集めています。そして、それを日々、全体で生かしてして使っています。たとえば、ポップコーン売場で、地図を求める声が聞こえたら、そこに地図を置くのです。人間は、人間のことがわからない動物なのです。相手のことがわかるなんて、傲慢この上ないのです。そもそも、子どもの気持ちがわかる大人って、本当にいますか？親でさえそうでしょう？第一、自分の本当の気持ちさえ、わかっていないのではないですか？そうなんです。人間は、顕在意識で思っていることと、潜在意識で、実際に行動していることとは、差があるのが普通なのです。ですから、表面的な調査をいくらしても、ほとんど意味がありません。学校評価などと言って、「アンケート調査」してますね。あれを見て、笑ってしまいませんか？人間を何だと思っているんでしょう？正直な思いを引き出そうとしているとは、到底思えません。人間は、よっぽど安心感のある場でないと本音は言わないものです。子どもを人質に取られていながら、しかも、最初から限られた設問で、固い難しい言葉で、タダ丸をつけるだけ？そんなんで、あなたの心の内を伝えられていますか？学校への思いを、ぶつけられましたか？あれは、保護者の気持ちを聴きたいというものではなく、逆に、聴きたくないというサインとしか受け取られないでしょう。あんなお飾りのアンケートをするくらいなら、保護者の行動そのものを追跡調査した方が、よっぽどマシです。何人、学校を訪問しましたか？どこに立ち止まりましたか？何人学級懇談に残りましたか？校長室に何人入りましたか？職員室に何人入りましたか？その行動結果こそが、正直な解答なのです。学校に来ない親を、単純に批判していませんか？その心のヒダを調べようとしていますか？このたび、後任で来た先生の感心したところは、子どものハートにピタっとくるアメとムチを使い分けていることです。一つは、早く休み時間にするご褒美。良い子だったら、早く休める。良い子だったら、面白いお話が聞ける。良い子だったら、連絡帳にいっぱい褒めの言葉を、その場で書いてもらえる。などなど。悪い子だったら、逆になります。たったこれだけのことで、見違えるような静けさになるのです。商売でもそうですが、お客の心は、お客が緊張して話す言葉の中には決して存在しません。そんな上っ面を信用して行動したら、とんでもない、損失を出してしまいます。意識しない、何気ない、ポロっと出した言葉、何気ない行動、これに潜んでいます。そのヒントをさらに、しつこく掘り下げていって、はじめてお宝の情報鉱脈にぶつかるのです。全力を上げて、客ににじり寄って初めてつかめるのに、最初から、気持ちをつかもうなどとの意識がなければもう、無理無理。学校運営を本に頼っているの？文部科学省の指導マニュアルどおりにすすめればいいんですか？なあんて、思っている校長先生、まさかいませんよね。そんな先生は、まず、小説でも読んで、人間ってどんな生き物か、勉強してから学校に来てください。第一ですよ、本当に客の立場に立っていたら、学校の玄関、あんなに入りづらい雰囲気にしておくでしょうか？職員室や校長室。それに受付は、あんな風にしているでしょうか？これは、不審者対策とは、また別問題です。不審者対策にも実質、全然なっていませんが。「迎合」ということを心配する人に聞きたいのですが、子どもの本当の願いとは何でしょうか？ただ、遊び続けることだと思いますか？それは、とんでもないことです！！！子どもは、「良い人間」になりたいと思っているのです。どんな悪たれのガキどもでも、心の底では、良い人間になりたい、よりよい生き方をしたい、と願っているのです。その心の声を聴けないようでは、本当の訴えを聴けないようでは、まず、その時点で教師は失格です。学校へのクレームは、学校を良くする羅針盤です。口うるさい保護者は、学校の宝です。これを本当に理解している先生や学校のみが、成長できるのです。

  2004.12.10

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• 公立学校も選べる？……学校は替われる？

  教育の夜明けのためにも、保護者が行動してみませんか？公立学校を査定してみましょう。より良い学校選びは世のためでもあります。こんなもんだろう、とあきらめてはいませんか？まずは、「常識」を一発ぶち破ってみましょう。学校批判をするのは、傲慢なことであります。自分を何様だと思っているのか？という意識は、無くしてはいけないと思います。とにかく、感謝、感謝、という気持ちは失ってはいけません。それが、幸せへの道であります。しかし、それと同時に、教育を提供させてもらう側からすれば、絶えざる自己批判で、毎日ケチョンケチョンにされることこそ、マジメな道ではないでしょうか？健全な企業ほど、業務革新を厳しく、日々行っています。かわいた雑巾を絞っています。どう、ひいき目に見ても、学校は、甘過ぎます。そして、ヒドイ学校は、すみやかに消える仕組みが必要です。そもそも、学校の競争相手とは、どこでしょうか？別の公立学校？　私立学校？いや、塾だ、予備校だ？いえ、いえ、現代は違うのです。最高レベルのショッピングセンターであり、ホテルであり、何より、ディズニーランドです。ディズニーランドのサービスを知ってしまった日本人にとって、否応なく、潜在的に、もう、それと比較しちゃうのです。ああいうサービスが存在しうるのだと、わかっちゃったのですから。もし、ディズニーが学校を作ったら、どんなものになるでしょう？あるべき学校のヒントがいっぱい隠れていると思います。近々そのことをお話しますね。今や、すべての企業や非営利組織のライバルは、ディズニーランドになっていると言っても過言ではありません。今の学校ができた、明治の時代は、スーパーもなければ、娯楽もありませんでした。「すべてはお客のために」、という理念自体がありませんでした。　その時、作られた組織が、現代も生き残っているのです。　「生きた化石」とは、このことを言うのでしょう。その「化石」に縛られて、空しい日々を過ごすなんて、アホらしいと思いませんか？登校拒否が起きるのは、当然で、彼らの方が、マトモな神経をしていて、我々の目を覚ましてくれる、ありがたい子どもたちです。　昨日、先生を選ぶことを書きましたが、学校自体が腐っている場合があります。また、学校の環境が最悪、イジメも横行している場合。せめてもの抵抗として、学校を選ぶことを、お薦めします。　ただ、注意すべきは、学校は校長次第ではありますが、校長先生は、２年ほどで替わってしまいます。　先生たち自体が変わりますから、あまり、先生の追っかけをすると、失望してしまいます。　それより、学校の空気を支える伝統に注目しましょう。どんな先生が来ても、その学校の雰囲気に染まります。　そして、その雰囲気は、地域の力なのです。　その地区の民力です。同じ一定レベルの住民が多いところは、安定しています。格差が激しいところは、まとまりがありません。　どの地区の住民と、お友達になったらいいか、ということで選ぶのが、最も現実的だと思います。　先生を選ぶことと同様に、「越境通学」も、日本では、原則はできないことになっています。もちろん、今でも、マトモにぶつかったら、はねつけられてしまいます。　でも、道はあるのです。　「あれ、あの人、この地域の人ではないのに、どうしてこの学校に来ているの？」という人、いませんか？　　すでに、周囲に一人や二人は、様々な事情で、越境してきている生徒がいると思います。　その子たちの「事情」が、ヒントです。　合理的で、納得できる説明ができれば、教育委員会は「越境」を事実上、認めています。　それは、子どものために、ということと、学校のメンツをつぶさない、ということの上での話です。　まず、親の勤務地が目的の地区にある場合です。夫婦共働きで、日中、子どもの面倒をみられなく、緊急のときも、駆けつけられないとなると、母親の勤務地の近くに認められます。　ですから、お店のパートをしている一流会社の重役夫人や、出前持ちをしている大学教授夫人もいます。　あと、通学路をよく調査して、その子にとって、生理的に耐えられないものが、途中にあるというのも、良い口実になります。アレルギーでも、ほえる犬でもいいです。　様々な合理的な手が考えられます。　一番確実なのは、引っ越しでしょう、住民票を動かせばいいのです。可能な方は、考えてみてください。　あらゆる手段で自己防衛をしたいものです。　その一歩が、日本の教育を変えていきます。　昨日の日記を　elkgrovehkさんがトラックバックしてくださいましたが、そちらにとっても参考になる事例やサイトが紹介されています。　ぜひ、ご覧になることをお薦めします。時間です。では、また、１年生とドラマを作ってきます。（続く）………続きを書くつもりでしたが、当市で、幼児を狙った誘拐未遂が２件立て続けにおきまして、集団下校となりました。職員室でもダベッてきたもので、私の帰りが遅くなっちゃった。と帰ってきたら、あるお母さんから、相談ごと。以前おつきあいをした、不登校の子の近況を聞きました。不登校生を甘い宣伝文句で集め、金だけの食い物にする、高校があることを知り、怒りに燃えてしまいました。

  2004.12.09

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• 担任は選べる……先生を評価する

  「担任は選べない」、というのが日本のルールとなっています。しかし、本当にそうだと思います？結局は、人間が決めているのですよ。おたくの学校では、機械が決めているのでない限り、「思い」を入れることは可能だと思いませんか？子どもにとって、担任の影響がいかに大きいかを考えると、あらゆる手段を使いたいものです。非合法で無い限り、堂々と工作しましょうよ。クラス編成会議の様子を想像してみてください。学校や地域によって違いがあるのは、校長や教頭が主導になるか、現場の先生が主導になるかだけです。しかし、いずれにしろ、双方の意見や希望は入れられます。まず、各クラスに分配されるのは、成績優秀者や、クラスのリーダーになるタイプ。次に、問題児のグループ。また、ＰＴＡに参加してもらえそうな親も割り振られます。そんな中に、「思い」を入れることは、十分可能なのです。すべて、先手必勝です。クラス割が決まってからでは、遅いですから。あらかじめ、校長先生や、教頭先生に、ささやくのです。さりげなく、しかし、しつこく！また、目当ての先生に、ラブコールをしておくのです。「先生のクラスになりたいわ～～」って。校長先生も、目当ての先生も、「わかりました」「任せてください」なんて口が裂けても言えません。「どうなるかは、わかりません」と言うしかないのです。でも、たとえば、校長先生の場合、内心、あの親はうるさそうだから、希望を入れておかなければ、とインプットされるのです。担任の先生の方も、自分のクラスを希望と言われるのは、うれしくないはずがありません。一人や二人、ちょいちょいと操作できちゃいます。よく、いじめっこから離れたいと希望を言っていたのに、また同じにされてしまった、とガックリきている親子に会います。学校の質にもよりますが、もしかしたら、希望をアタックする相手を間違っていたのかもしれません。今の担任の先生のグループでは、効き目がありません。来年の担任の先生に働きかけなければ。そうすると、誰がなるかが問題ですが、これは、学校情報をスパイのように、地道に収集するしかないでしょう。まあ、校長先生の指導力が抜群の場合は簡単です。しかし、意外と弱いことが多いので、要注意ですよ。年明けには、すぐにアタックを開始しなければなりませんから、今の内に、情報収集をしておくことを、ぜひ、おすすめします。熱心な六年生の親は、来年の中学校の授業参観にまで行くんですよ。しかも、担任の可能性が高い、３年生の。そこで、どの先生がよさそうか、選ぶのです。すべて、熱意は不可能を可能にします。１年間、担任のせいで、ひどい思いをすることを思えば、安い投資だと思いませんか？私は、経済原理・自由主義から言っても、担任を選ぶこと、学校を選ぶこと、これが、教育改革の基本だと思ってます。先生方は、大反対でしょうが。ですから、保護者からの働きかけの運動を、ぜひとも起こしてもらいたいと思う次第です。ご意見をお待ちしています。……………たくさんのご意見ありがとうございます。kakitamaさんが心配されるように、多くの親が運動を始めたら、収拾が着かないでしょうね。しかし、内心、私は、大いに混乱して欲しいと願っています。混乱の中から、新しいものが生まれてくると。実は、私は、不登校が増えているのも喜ばしいことだと思っています。日本の夜明けも近いと。これを話すと長くなるので、別の機会に置いといて、まだまだ「運動」をする親は極少数ですから、心配はいらないと思いますよ。また、シュンさんが心配されるように、校長先生に指導力が無い場合ですが、もしかしたら、教頭先生が握っているかもしれませんよ。　何せ、教頭先生の方が、在任期間が長いですし、実務的なことにタッチしていますので。　明日は、同様に、学校を選ぶ方法について考えてみたいと思います。ご意見やアイデア、実績がありましたら、情報をお願いいたします。ところで、後任の先生、２日目の問題のクラスは、……。何と、何と……見違えるような静かさに包まれています。新しい先生、職員室では、弱音タラタラ、不平不満タラタラですが、子ども相手の指導力には、すっかり感心してしまいます。とくに、物語を語るのがうまくて、私も聞き惚れてしまいます。のどにポリープができていて、大声を出せないのですが、それでも惹きつけることができるんですね。また、「テレパシー」を受けとめるという特技？を使って、子どもの集中力を高めているのも、さすがでした。つくづく、マジメと仕事力は、別物だと思い知らされます。教師の世界は、技術の固まりです。技術を身につけた人と、もってない人、残念ながら、竹槍とミサイルの違いです。それだけに、担任選びが重要ですね。教師が教師を管理・評価する限界も感じますね。教師という幾重にも、守られた身分を、自ら危うくすることなど、不可能です。実は、新しい学級運営もうまくいかなければ、保護者に協力を求めて、教室に入ってもらおうと考えていました。ところが、今度は、胸を張って、子どもたちをほめてやってください、とお呼びすることになりそうです。ただし、前任の先生のせいばかりではないことは、明白です。先生が倒れたことによって、学校全体が危機感をもちました。こう言っちゃ何ですが、私が一番変わりました。特定の子にとっては、「泣く子も黙る恐ろしい先生」に変身しました。「相澤先生とだけは勘弁してくれ」一つは、徹底的なシツケも、当然だ、という雰囲気が学校全体に広まったことで、私も思いっきりできるのです。（体罰はしてませんよ。先日の通りです。）今日も、ある子が、私が近づいただけで、土下座をして「ごめんなさい。許して下さい。」です。まあ、何という～～～～～。でも、どちらかと言えば、私が鬼の役になり、新任の先生が、女神になった方がいいですもんね。…………何度も言っていますが、頑張った先生も、いい加減な先生も、世間からはっきり評価されないなんて不誠実この上ないと思いませんか？先生だって、人間なんです。聖人ではなく、労働法で守られている一人間なら、弱い人間であるなら、なおさら、子どもに与えるアメとムチと同様なものが先生にも必要なはずです。そりゃ、校長先生や指導主事の先生などに、評価されてはいるでしょう。しかし、直接の顧客である、保護者や生徒の評価がないのは、的はずれではないでしょうか。もともと、教育界は、生徒を顧客とは見ていません。指導してあげる、お恵みを与える相手として見ています。「教諭」ですから。恵んであげる、指導されるべき相手から、どうして評価される必要があるのか？というのが、伝統的な日本の考え方です。教育界は、まだ社会主義の時代です。早く革命を起こさなければなりません。子どもたちが可哀想です。

  2004.12.08

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• 後任の先生が来た！　希望の芽は、焼け跡から育つ

  昨日の授業参観は、保護者に衝撃を与えたと思われます。特に、ある親子にとっては、体裁、プライドを一切剥奪されたようなものだったことでしょう。もし、「教育」ではなく、「子どもに寄り添って、一緒に走る」というものならば…きっとあの子たちも、笑顔の日々のだったでしょう。先の親子にとって、昨日の出来事は、どんな意味をもつのだろう？地位も立場もあるご家庭です。プライドをすべて焼き尽くされたとき、何が、あの家庭に残るのでしょうか？もし、こんな問題だらけの息子だけれども、「愛している」ということを確認できたとしたら、本当の宝物を発見したと言えるのではないでしょうか。世間にどう見られようと、後ろ指をさされようと、私はこの子を信念をもって守り育てる、という決意をもたれたとしたら、私は、この世で、億万長者でも得られない宝物を持たれたと思うのです。　普通のご家庭では、これは、一生の終わりに気づくことかもしれませんし、もしかすると、死ぬまで気づかないことかもしれません。……　捨てれば捨てるほど、満ちてくるのです。　ガラクタを手にいっぱいもって、四苦八苦しているのが、普通の我々です。　ガラクタの最たるものが、見栄やプライドです。　普通の生活では、捨てることはできません。しかし、ありがたいことに、天災や思いも寄らない出来事によって、一瞬にしてそれらを燃やされてしまうときがあります。　以前の私の家業もそうでした。江戸時代から続いた歴史に終止符を打つことは、すべてを否定されたような思いに囚われました。　しかし、今、振り返ると、ゴミがいっぱいあったなあ、と思います。そして、今でも残っているのを見ると、社員や取引先との、本当の心の交流の場面だけです。また、先祖の苦労して開拓してきた努力の逸話です。　そして、大切なものは、決して決して無くならないんだと、わかってきました。かえって、何が大切か、大切でないのかを、ふるい分けてくれる働きを教えてくれた貴重な恵みでした。　本当のプライドやお宝は、灼熱の炎の中から生まれてくるのだと、信じましょう。　そして、それは、どんな試練も切り開いていく、強力な武器になるのです。　ぜひ、試練を祝福してください。喜んでやってください。子どもたちを喜んでやってください。心から。本当に天の恵みなのですから。「信じて」ください。…………後任の先生と、四苦八苦しながら、「初日」を乗り切りました。先生ご自身も、前任の学校からの別れは、辛かったろうと思います。臨時の講師だったのですが、担任の先生が戻られたので、こちらに来られたのです。　大人の都合で、母親や父親とも言える担任が、コロっと替わるなんて。子ども中心ではないんだなあ。　子どもたちは、緊張もあり、周囲が念入りに注意したこともあり、相当「いい子」でした。もちろん、先生の指導力によるところも大です。大声が出ないのを逆手にとって、うまく操縦してくださいました。　　しかし、先生にとっては、不安だらけのようです。弱音も聞かれました。　でも、誰でも難しいクラス。かえって、強気で全部自分でかかえこまれるより、オープンにして、みんなの力を求めていった方が希望が見えるというものです。　　私も裏方ながら支援のし甲斐があるというものです。　ちびっこギャング団の親玉は、１時間目に、徹底的に私と「おつきあい」をして、だいぶ良くなりました。　ある保護者は、子どもに障害の診断が出て、かえって心に余裕が出てきたそうです。希望が見えてきたとお話されていました。　今度の先生からも、学ぶことがいっぱいありそうで、とっても楽しみです。何より、新しいトライができそうです。　アイデアも、もうフツフツと湧いてきます。　例えは、悪いですが、私にとっては、すき焼きのあと、うどんを入れて楽しむように、同じクラスで二度楽しませていただくとは、なんとぜいたくな。　つくづく、ちびっこギャング団に感謝。とは、不謹慎でしょうか。　

  2004.12.07

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• 授業参観だけど、断固とした「愛」を伝えるぞ！

  　また新たに、ちびっこギャングたちとの戦いが始まるゾ。今日は、授業参観でよそ行きの指導になりがちですが、私は自然体で臨みます。ありのままを見てもらいます。シツケは自分も嫌いですが、中途半端は、生殺しと同じで、最も被害を大きくすると思います。　私が最近、使っているのは、叱るとき、キチっと立たせることです。１００％に近く、叱られる子どもは、ふにゃふにゃになります。　ですから、最初は、私が力ずくで立たせます。言うことを聞かなかったり、暴れたりするときは、（８割方そうですが）うしろから抱きかかえて、離しません。　「キチっと立ったら、離してあげる」と言い続けます。　※　障害をもった子には、ケースバイケースです。　そして、立ったら、なぜ失敗したのか、これから、どうすれば失敗しないようにできるかを、自分の言葉で言わせます。　結局、言えない子が多いのですが、少なくとも、暴れ方が納まって、まっすぐに立てるようになると、冷静にこちらの言葉を聞けるようになっているものです。　その間、後ろからのポジションで、汗だくの格闘です。授業中も離しません。私の責任で抱きかかえています。　そして、「君のことが大切だから、こんなことをしているんだ」「立派な男になってくれると思うから、気づいてくれるまでやってるんだ」とささやき続けます。　この先生は、適当なごまかしは効かない、と徹底的に思いこませます。普通は、一人の子に関わっているときに、すぐに他の子が問題を発生させ、そちらに移ってしまって、うやむやになってしまうのです。子どもたちも、そうなるだろうとタカをくくっているのです。　それを私は、最近反省をしました。１点豪華主義の愛情とでもいいますか。ねらいを定めた獲物が、キチっと立つまで、そして、対策を自分で考えるまで、ピラニアになるのです。　うそかと思われるかもしれませんが、１年生のほとんどは、垂直に立つことができません。ゆらゆらしてしまいます。　この方法が、最近効果を上げていると、自画自賛していますが、もうちょっと検証が必要です。結果を報告していきたいと思います。　１年生だからできることかもしれませんが。…………今日は、すごい授業参観でした。一日中のフリー参観です。いやー、父兄に真実の子どもたちの姿をバッチリ見せちゃいました。私が汗を拭うこともせずに、格闘しているところも。全般的には、やはり、みんな立派でした。しかし、１学期よりも、問題がはっきり・くっきりしてきたようです。どうしても、じっとしていられなく暴れ出す子を、お母さんが廊下で抱きしめ、二人とも泣き出す姿。その側に、どうしようもなく立ちつくす寅さん。ある子は、体育館で、親のすぐ側から梯子を上り、降りられない状態に。親の目の前で、床に寝転がる子も数人。１年生４クラスのどこをフォローするか、１年生専属となりだした保健室の先生と、アイコンタクトのやりとり。みんなの今日の食卓は、どうなんだろう。親の心のメンテナンスの方が、心配です。でも、これが実態であり、この事実を家庭に伝えきっていなかったのは、学校の怠慢だと思います。………夕方、私が仲介して、別の学校の４年生の４人グループが、母親二人に付き添われ、こっちの校長先生に、総合学習のインタビューに来ました。　普段、行儀の悪い彼らも、校長室で、緊張して、精一杯の質問をしていました。　彼らの一連の活動は、校長先生へのアポイント取りから、質問の絞りこみ、礼儀作法の練習と、とっても意義のあることだったと思います。　これも、実は、一人の母親の熱心さが生んだ、奇跡なのです。先方の学校でも、他の学校の校長先生にまで、聞きに行くなんて突出したことに、否定的な意見が多かったそうです。　それが、お母さんのつぶやきに、私がすぐに動いてしまったもんですから、たいへん。こっちの大物校長先生が内諾したという既成事実ができたことで、逆に、先方も全面的バックアップということに。　それにしても、放課後に、自主的に調べて来たいという、子どもたちの素朴で前向きな心を、大人の体裁で、よくもまあ、否定しようとするものです。　子どものためには、いつでも、体裁をかなぐり捨てる心意気を、大人は当然もつべきだと。それが常識だと、思っておりましたら、これは、一部の大人、寅さんみたいな、少数派の意見だったようです。　その意味で、うちの校長先生は、いつも、「偉いなあ」と本当に思います。　今回に限らず、ちょっとヤバイんじゃないの、というところまで案内してくれますし、子どもたちに話をするために、苦労して材料を集めてきてくれます。　これも、ご自身が、率先して、今も研究にいそしんでおられるので、好奇心、向学心の大切さを、強く心に刻まれているからだと思います。　これも、ある母親が私にささやいて下さったからこそ、です。一歩踏み出す勇気が、すぐに、すごい差となって現れる実例だなあ、と感慨に浸っておりました。

  2004.12.06

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• 担任の先生の一大事さえ知らないなんて

  あるクラスで、担任の先生が、長期休養となってしまいました。先日、公式に発表されたばかりですが、実際には、一週間、既に教務主任の先生を中心に、他の先生に教えられていました。　そのクラスの子どもの保護者が床屋をしているものですから、散髪がてら、よもやま話をしていましたら、全然学校のことを話していないことがわかりました。　子どもにとって、担任の先生が毎日、「病気で」休むって大きなことのはずです。それさえ、伝えきれていないのです。その子は、ごく普通の物わかりの良い、やさしい女の子です。１年生で。　お父さんも、とっても子育て熱心で、何かあると、学校に傘をもって迎えに来る、ほほえましいパパです。　先生が休む前にも、当然、「異常」を子どもたちは感じていたはずです。それも伝えられていませんでした。　だいたい、他の保護者からも、問い合わせの電話も何もありません。　私は、この現実にゾ～～～っとするものを感じました。　先生のことでさえ、こうですから、友達関係のこと、いじめられていること、勉強がついていけなくなったこと、などなど、お家で話せるはずがないのです。（私のイタズラ実験のことは、話してくれているようですが）　つまり、楽しいことは、話せるけれども、つらいこと、嫌なこと、悲しくなることは、話せないものかもしれません！　大切な緊急を要することほど、話せないのです。　対策は、子どもにできるだけ、学校のことを話してもらうように、し向けることでしょうが、限界があるでしょう。　親が積極的に、常に情報収集をする必要があります。　私のおすすめは、何と言っても、学級訪問です。授業参観以外は、のぞいてダメということはないのです。　忘れ物を届けたついでに、ＰＴＡ活動のついでに、あれこれ用事を作っては、のぞいてくることをお薦めします。　かえって、参観日は、よそ行きの学校ですから、本当の問題点が見えません。普段の日に、突然、のぞくのが一番です。　廊下を歩くだけで、結構、学校の雰囲気がつかめるはずです。　掃除の様子を見ただけで、指導力を伺えます。掲示物なども。　　職員室にも、できるだけ入ることをお勧めします。　先生の机の上がどうなっているか、で、その先生の性格がつかめます。職員室の空気も、重要です。　よく、職員室の前の廊下で立ち話をしてしまう保護者を見かけますが、もったいないことです。一歩、「失礼します」と中に入っちゃってから、おしゃべりをすればいいのです。　とにかく、伝えるのは、学校の責任とばかりは言っていられません。特に、わが子が個人的に巻き込まれているトラブルは、担任にも見落とされている可能性が、とても高いのです。　わが子のために、労を惜しまない方は、とにかく用事をつくって教室に出入りをするか、遠くから眺めるのがベストです。教室でのわが子の自然な姿をみれば、親御さんなら、ピンとくるものがあるはずです。　あと、他の保護者との連携を密にすることです。情報交換のネットワークを、何と問題視する説もありますが、スクラムを組むことは、絶対に必要です。　そのためにこそ、学級懇談会やＰＴＡもあるはずです。　現代日本の時代の遺物と言われている、教育システムの根本の問題は、市場力学が入ってないことです。　性悪説ではありませんが、人間は弱い動物です。安易に流れることは、止めようがないのです。　それを阻止して、人間の良い面を引き出してくれるのが、マーケットバランスです。パワーには、必ずカウンターパワーが必要です。相手をやりこめるためではなく、相手の健全な成長のためなのです。　会社の経営者には、労働組合が必要なように、先生には、保護者の連帯が、良きにつけ悪きにつけ、とにもかくにも必要です。　その緊張感から、ステキなものが生まれてきます。　私の実験教室も、出来が悪ければ、二度とお呼びがかからないだろう、という緊張感が、パワーを出します。　頑張っても、頑張らなくても、何の反響もない世界の人の仕事など、信用出来ますか？　話がちょっとそれました。　実は、………　ガガ～ン。衝撃的なことがわかりました。　言っていいのかなあ。迷惑かけるかもしれませんが、問題だと思うので、私の責任で、書いちゃいます。　その休養中の先生の後任に白羽の矢が立った、別の学校の先生から電話がかかってきました。　明日から出勤なのですが、何と、教育事務所から、勤務地の何の情報ももらってないのです。なぜ、休養しているのか、クラスの状態はどうなのか。仕方がないから、私のところに電話をよこしたのです。補助員の。　空いた口がふさがりません。　だからこそ、学校任せには出来ません。　学校のオーナーは誰なんでしょう？？？ どこかの巨人軍みたいな、でしゃばりオーナーは問題ですが、全然、仕事をさせてもらえないオーナーは、立ち上がらなくては。………　スポ少に入られた親御さんなら、わかると思いますが、スポ小には、「親の会」がありますよね。中学の部活にも、あるところが多いと思います。ちゃんと総会もやっています。　親の会が予算をもって、監督を雇って？（基本はボランティアですが）いるのです。　　これと、担任の先生＝監督も、少しも違わないと、単純な寅さんには、思えてしまうのですが。　何年何組　親の会を作ればいいのです。正々堂々と。　どう思われますか？　　

  2004.12.05

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• このぜいたく者めが！

  岩出山町の「青少年のつどい」でのステージが終わりました。今、帰ってきました。助手の妹には、さんざんこき下ろされました。観客があきらかに「だれていた」ところがありました。　それなりに面白いとは思ったでしょうが、「感動」はありませんでした。　主催者の皆様には、いろいろお褒めもいただきましたし、良かったとも言われましたが、半分は社交辞令でしょう。　先日の西大崎小学校と比べて、何が欠けていたんだろう。ステージの上で、観客と離れていたということ。　それより何より、自信をもってすることができなかった。テーマを「地球環境」に据えてしまったので、それにかこつけた構成になってしまった。最後の最後まで、迷いに迷ってしまった。だから、妹に助っ人を頼みながら、何をして欲しいかを伝えられなかった。　面白いことと、大事なことは、違うのですね。　私は、面白いことを第一にし、おまけで、ためになる、というのが一番だというスタンスでした。　　このスタイルは貫き通さなければならなかった。ギャラに目がくらんでしまったかな。　説教調、講義調になってしまった。マジメになってしまった。　それにしても、客観的に振り返ると、穴の中に入りたい運営でした。恥ずかしいよお。　主催者の方々に申し訳ない。もっと良い思いをさせてやりたかった。　しかし、しかし、結果は予想されていたとも言えます。そして、それでも、なお、この機会は、私に大きな前進を与えてくれました。新しいジャンルへの一歩であったことは間違いありません。　環境関連のおもしろ実験は、まだまだ未開拓です。もっともっと研究する必要があることを痛感しました。　自分自身の行動を反面教師として、いろんなことを学びました。ほとんど、昨日だけで、準備したわりには、致命傷にならないですんで良かったです。まだチャンスはあると思います。　　いろんな方々と知り合えました。　本当は、どえらい失態の可能性があったにもかかわらず、マイナーな失敗で済んだのは、とってもありがたい話のはずです。　どうして喜べないのだ！　このぜいたく者めが！　　常に、絶対零度からスタートしなければならない。底辺から上をみれば、不平・不満が出ようがない。　ありがたい話だ。今回のことも、いろんな人々のつながりで話が持ち上がり、声をかけて下さった。未熟な私を使ってくださり、しかもお手当まで、下さった。テストには、不合格だったかもしれないが、テストを受けさせてくださっただけでも、ありがたいことだ。　精進は、これからの実験教室に生かせばいいのだ。　これからの実験参加の皆さん、その日の楽しさは、過去の苦い思いの上に、成り立っているものなんだよ。　それから、もう一つ、避けて通れない反省は、事務処理能力の遅さだ。もっと早くできるはずだ。すべてに最高スピードを出そう。　終わったんじゃない。今は今で、この瞬間、最高のパフォーマンスを出し尽くすことこそ、今に酔って生きることだ。　　

  2004.12.04

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• 酔って、夢のように生きよう

  　酔生夢死という言葉があります。イイ意味ではありません。でも、私はこの言葉を見て、これぞ理想の人生と思ってしまいました。本来の意味は、「ぶらぶらと何もせず、ムダに一生を過ごすこと」です。でも、この素晴らしい生きるというチャンスに、もう感謝しまくって生きるということは、喜んで喜んで、ジャンプして生きるということは、……　酔うことに近いんじゃないでしょうか。そして、夢を追いかけながら、夢のように死ぬ。最高じゃん。酔生夢死　これは私のテーマです。今日は、娘の修学旅行の出発日、これから送ってきます。関西に４泊５日だって。いいねえ。京都・大阪の皆様、娘をよろしく。

  2004.12.03

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• 学びより先に笑いをね。

  　寅さんの科学教室では、よく「魔法学校」という名前を使います。小さい子には、理屈よりも、驚きだけでいいんじゃないか、という気持ちもあるからです。　しかし、実は、こういうことも伝えたいと、密かに思って、プログラムを組んでいます。「みんなは、全員、本当の魔法の力をもっているのです。それも、チョー強力な。　それを使えば、一瞬にして、世界が、全宇宙が変身します。」きのう、寅さんは、マジメに「すべてから学ぼう」として、ついに、アタマが痛くなって、ダウンしてしまいました。　このことからも、「学べる」はずです。　何が悪かったのでしょう。　それは、「学ぶ」と言うのは、それだけでは、とても危険なことだったのです。　と言うのは、一つの出来事からの「学び方」は、人を幸せにするように学ぶ方法と、不幸にする学び方と、いっぱい、いろいろあるからです。　同じ積み木を、右から見るのと、前から見るのでは、違って見えます。　どんな学び方をしても自由です。　しかし、その見る角度によって、人は幸せになったり、不幸になったりします。　そうなのです。本当の魔法は、見る角度を変えることです。　　魔法学校では、よくプレゼントで、プリズムの働きをするシートを配ります。　それで、世界を見ると、この世は、実は虹色に輝いている世界だということがわかります。一瞬に別世界に入れます。　幸せの魔法は、メガネのレンズを代えることなのです。じつは、誰でも、すでに自分なりのレンズを通して見ています。それに、ふだんは、気づいていないだけです。　そのレンズの汚れを拭き取るだけで、よっぽど世界は明るくなるのですが、寅さんがおすすめするのは、幸せの虹が映る、「プリズムレンズ」に取り替えてしまうことです！！　具体的に、それはどんなレンズでしょう？　それは、「すべてを喜ばしいものと見る」レンズです。エっ？　それは、ただの思いこみじゃないですかって？ええ、そうとも言えます。全然科学的じゃないじゃないですか？いえ、そうじゃありません。本当にすべてを喜ばしいものに見ることは、実際に可能なのです。どんな悲しい出来事でも、最悪な悪魔的犯罪でさえ、喜びの側面から見ることができるのです。でも、どうしても、喜ぶことができない、という人がいるでしょう。その人は、アタマで、考えるからそうなるのです。もともと人間の頭脳なんて、小さく不完全なものです。それに頼るから、おかしなことになるのです。　ここで、どうしても登場してもらわなければならないのは、「信仰」です。　特定の「～宗教」のことではありません。　すでに、誰でもみんなもっている、モノの見方のことです。そのベースになっている「前提」のことです。　この世は、弱肉強食の恐ろしいところだ、という「信仰」をもって世の中をみると、だれもが、自分をだまそうと狙っているように、見えてしまいます。それ以外に見えなくなります。　また、反対に、人はだれでも「いい人」だ、という「信仰」をもって、世の中を見れば、表面の「悪さ」に惑わされないで、その人の奥に、やさしさを見ることができるのです。　私たちは、知らず知らずのうちに、それぞれの信仰をもとに、物事を見ているのです。　科学だって、信仰に基づいているのですよ。それは、この世界は、一定の法則によって動いている、支配されているという「信仰」です。昔は、神様が、その思惑で、気分次第で世界をいじくりまわしていると、思っていたのですから、当時これは、すごい「新興宗教」だったのです。　注意して欲しいのは、ガリレオやニュートンなどが、法則を発見したから、法則で動くという「信仰」が生まれたのではないということです。法則で動くという「信仰」が先にあり、その結果、法則が見つかったのです。　その意味で、ズバリ言います。細木なんとかに似ちゃいますが、ズバリ言い切ります。　「世界は、私を愛している」という「信仰」をもちましょう。　世界のありとあらゆるもの、動植物から、鉱石まで。紙も鉛筆も。　宇宙まるごとが、あなたを愛して愛して愛しまくっています。　もちろん、それに神様を入れてもいいでしょう。　神様と言うと、すぐどこの宗教のとなりますから、面倒なのですが、ポイントは、よく、条件付の愛しかくれない神様を信じている人がいることです。　全くの無条件の愛を惜しげもなく注いでくださる神様を「信じましょう」　科学では、証明できることではありませんが、逆に、科学で否定されていることでもありませんから、安心してください。　よく「人を愛しましょう」と言われて、頑張って、人を愛す努力をしている人がいますが、それは本末転倒です。　まず、愛されている自分を知る必要があります。愛されて愛されて、もういっぱいになって、あふれてきて、そのおこぼれが、人を愛する姿に変わるのです。　まず、愛されている自分を発見してください。　最初は、意識的に、無理をしてでも、愛されていると「信じ込んで」ください。　長年使ってきたレンズを取り替えるのは、たいへんです。　アタマの良い人は、「私には理解出来ない。だから信じることをしない」と言います。　これでは、堂々巡りのジレンマから抜け出せません。　最初は、信仰の第一歩を踏み出さなくてはならないのです。　聖書に「主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる」（詩篇３７．４）という言葉があります。　ここで、言葉の順序に注意してください。　まず、心の願いのリストをつくって、それからその願いがかなえられるために主を喜ぶのではありません。まず喜ぶのです。喜びを味わってみると、他のことは、優先順位が第二以下であることがわかります。　そうなってはじめて、神様は、思いを越えた援助をしてくださり、願いをことごとく、素晴らしくかなえてくれるのです。　物理学でも、量子の世界が見えてきますと、人間の思いというものと世界が密接に結びついていることが解明されてきています。　私の直感ですが、物質そのものも、波動でできているわけですから、波動は「愛」の表現であるのではないかと「信じ込んで」います。　ん～、時間だ。やはり、私は「寅さん教」の教祖になってしまうんでしょうか？　　けさ、一番言いたかったのは、学びより先に、ニコニコ笑いましょう。笑わない学びは、病気になりますよ、ということでした。それが、なんで、こんな話になるんじゃ。自分が不思議です。　今日は、学校を休んで、岩出山のスコーレハウスで舞台合わせです。土曜日の青少年の集いの準備の日です。勝負です。　今回は、今までの、ただ楽しい実験とは違って、環境問題を考える「ためになる」実験です。な～んちゃって。（そういう要望なもので）　今までのスタイルをどれだけ維持出来るでしょうか？　やっぱり楽しくてなんぼ、のものですからね。　そして、思いっきり楽しんだ方が、一番ためになるのですが。　ま、寅さんの新しい境地を開く、チャンスです。　でも、学校は大丈夫だろうか？　彼はちゃんと教室に入れただろうか？　昨日は、瞬間的に担任の先生がいないクラスが３／４になり、学校中の先生の応援で、何とかまわしましたんです。　それにしても、１年生は元気だ。すばらしい！…………夕方、学校に行ってみました。どうだったかな～？ん～～～。ふ～。悲惨な朝礼だったようです。学校中の先生から、１年生ガンバレとの応援をもらっているようでした。行くぜ！　

  2004.12.02

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• 小学校の先生の魅力も、大学の先生の魅力と同じだ

  　教師は、「教える人」では、決してない、とはっきりわかってきました。　外見的には、教える人です。　しかし、今、生きている本人にとっては、学ぶ人、教えられる人以外にありえないのではないでしょうか。　それが、教師の場合は、「教え方を学ぶ」ということも含まれますので、錯覚しやすいのだと思います。　刻々変わる生徒の実態から学ぶ人、他の先生から学ぶ人、社会情勢から学ぶ人、ありとあらゆることから現在進行形で、学ぶ続ける人です。それ以外の姿は、ありえません。大学生のとき、どんな先生に魅力を感じたかを思い返してみると、常に、研究していて、それを学生にモロにシェアしてくれた教授でした。　その先生のみずみずしい、探求の生命の波動に感動したものです。　小学校の先生だって、幼稚園の保母さんだって、お父さん、お母さんだって、同じです。　なぜなら、学び続けること、今の今、この瞬間に学んでいることがわかる人、というのは、その存在自体が完璧な「教科書」だからです。そして、それ以外では、人を育てるということはできないから。　「教育」という言葉は、明治の新政府が、富国強兵、欧米に追いつき追い越せのスローガンのもと、庶民は無知蒙昧だという前提で、採用された言葉です。　現在でも賛否両論があります。　少なくとも、「教えてやる」ということには、副作用があることを認識しておきたいものです。　私は、実は、慶應義塾出身ですが、伝統的に、卒業生が教職に向かう人が少なかったと記憶しています。なぜでしょう。　福沢先生自身が、「文明教育論」のなかで、「教育の文字はなはだ穏当ならず、よろしくこれを発育と称すべきなり」、つまり教育はやめて、発育ということばにしたらいいということを主張しています。「教育」と言うと、つい、「教える」ということが先に立つからまずいと言うことですね。　福沢諭吉と言えば、日本の近代教育の開祖のように見られていますが、注意していただきたいのは、先生が始められたのは、慶應義塾であって、「学校」ではなかったということです。そして、先生が出版された書物は、「学問のすすめ」であって、「教育のすすめ」ではなかったということです。　「学問」というのは、人間のひとりひとりがすることです。それに対し、「教育」というのは、だれかが、だれかを、学校という機関で「教えて」どうにかするということです。　福沢先生は、「人を放ちて共に苦楽を与にする」のが教育だ、とお考えでした。共に学び合うのです。　総合学習のテーマは、あらゆるものから、学びの気づきを得る感性を養うことのはずです。　でしたら、まず、先生が、みずみずしい、学びの感性を生徒に示してやらなくては。　　今週、ひいちゃんファミリーのＨＰにヒントを受け、ある子を徹底的に、理で説得し続けました。私が彼の思考回路の代わりになって、しゃべりまくりました。私の気持ちも、ことこまかに、伝え続けました。　その結果、ほとんど教室に入らなかったこともある彼が、初日に半分ほど入り、昨日は、ほぼ完全に友達と一緒の生活をしました。　教えられました。　今日も、新たな局面が待っています。これは、私にとっての新たな学びの機会です。試練と言うのもおこがましいです。ありがたいばかりのことです。いっぱい、いっぱい学ぼうと思います。………　学校から帰って、またストレス性の偏頭痛に襲われていまいました。今、やっと治まってきました。　ん～、なぜだ～？　マジメになってしまったか～？　今朝の話は、間違っていないと思っていますが、フーテンの寅さんが言う言葉じゃなかったかな？　寅さんは、ただただ、楽しいから、面白いから、イタズラが大好きだから、動いているんですね。　そうです。「イタズラ命」でした。　

  2004.12.01

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• 心の傷は、卒業試験？

  　私も、心の中に、許せないものをもっています。屈辱と無念・恨み・いわゆる怨念です。教育についてではなく、前のビジネス現場でのことです。　この怨念を、消したいとさえ、まだ思えない未熟な者です。　麻倫子さんはじめ、学校で心に傷を受けた方々のことを思って、アドバイスしたいと思うのですが、自分のことを振り返ると、何も書けなくなります。　でも、私も含めて、それを解決したい、って誰もが思いますよね。それに縛られると身動きができなくなります。　それにしても、保護者だけでなく、生徒だって、どれほど傷ついているか。　また、心を病んでいる先生を何人か知っています。以前は、先生が心を病むなんて、何て無責任な！　「弱い人が先生になってるもんだ！」とバカにしたものですが、個人的に知ってしまいますと、とてもそんな思いは湧きません。心を病まない平気な先生の方が、「人間でない」ように思えてしまいますから、不思議です。（心の健康が一番ですよ）　本来楽しむための、学校で、（ここから、根本的に考え方が違う人がいるでしょうね）、日常的に心が握り潰されていることを思うと、早く教育革命を起こしてやらなくては、と思う次第です。　韓国であったカンニング騒動を、対岸の火事と笑ってばかりいられません。外から見ると、何てアホらしい。賢明な韓国の人々が、なぜ、気づかないのだろうと思うのですが、私たち日本の中でも、同様の、アホらしい努力、逆立ちした考えが、形を変えて生きています。　しかし、今日は、学校批判、文部科学省批判、社会批判をする時間がありません。個人の問題に絞りたいと思います。　私は、ビジネス界から去ったとき、ある意味、放心状態でした。それまで、本当に魂をこめて打ち込んできたのです。私だけでなく、大勢の方々と共に。そして、長年の諸先輩方の汗を、親父、祖父の思いを、しっかり受けとめてきたつもりです。　　私の力不足により、それらを断ち切ってしまった。あらゆる意味で、エネルギーが爆発状態でした。（今もですが）　　それが、偶然の結果というか、自然の流れというか、教育の方向にエネルギーが向いていったのです。特に、親の敵以上の「官僚的」なものを打破するために。バカにして笑い飛ばすために。　そうなのです。「はてなランド」は、私の怨念から生まれたのです。　ただ、私は、日常に潜む楽しいことを掘り起こすことばかりを考えてきました。それが良かったのではないかと思います。　私が勝手に師と思っている、茅ヶ崎の篠秀夫さんがＨＰで、こんなことをアドバイスしています。「一度嫌いになってしまったら、それを取り消すのはたいへんです。そういう時は、『嫌い』を否定するのではなく、『好き』を増やしていってあげることで『嫌い』は減少していきます。『好き＋嫌い』の総量は一定だからです。それはどんな場合でも同じです。無理に嫌いを無くそうとすればするほど、『好き』が減って『嫌い』は増えていきます。」私も同感です。子どもたちを楽しませようとしてきたことが、私の中で、楽しい世界の占める割合を大きくしてきてくれたのです。　ただ、私は、悔しい思いは大切にしなければいけないとも思います。これは、神様が私に下さったプレゼントと言うか、一つのハードルです。　世界には、いろんな波長が充満していまして、自分の波長に合ったことしか認識できないのです。チャンネルが合いません。嫌なことも楽しいことも、そのレベルでの話です。　波長が高度化すれば、全然別の世界が広がってきます。前の問題自体が存在しなくなります。　　心の傷は、卒業試験の問題です。この基準を楽にクリアできるようになって、初めてそれを忘れることができるようになり、次のステージに上がることができるのでしょう。　ですから、私はこのテストに真剣に取り組みたいと思います。そして、私はまだ、ビジネス界から持ち込んだ解答を見いだしていないのです。　それにしても、私は、これまで多くの方々から、支援を受けてここまで参りました。早く、私が多くの人々を力づけることができるようになりたいと強く強く思います。　私が弱くては、人を力づけられません。　あらゆる面で、もっと本来の無限のパワーを引き出させてもらいたい、と「今」祈ります。　奇跡を信じて、今日も働くぞ！………今まで、手がつけられなかった、ある子が、ここ数日、腰を据えて付き添った結果、とにもかくにも、１日中教室にいられました。ひいちゃんファミリーさんのＨＰのアドバイスが役にたちました。しかも彼は、ちょっと、授業の主役も果たしました。　やはり、マンツーマンの付き添いが必要だと、痛感。　とすると、補助は、少なくとも１０倍必要だ。　

  2004.11.30

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• 世界はあなたの中にあるって、わかりますか？

  　この日記は、自分の世界観を再確認させてくれる、ありがたいチャンスでいっぱいです。先生の理解力不足を嘆く話を聞くにつれ、その話には、共感しながらも、何か根本的に私と違うと思いました。そうだ、私は、学校そのものを、粘土か、工作材料のように見ているんだ、と発見しました。工作者は、最初から作品ができていることなんか、期待していません。プラモデルでも、最初からほとんどできあがっているものは、つまらなくて、やる気がおきません。部品を一つひとつつなぎ合わせていくことに、喜びを感じます。電流も、抵抗があって、はじめて光ったり、熱を出したりして、「仕事」をします。いろんな制限や、障害物は、これは、ありがたい、遊びの材料なのです。そうです。遊びです。遊びには、ルールとか、限られた材料という制限があるから、エキサイティングなのです。料理教室が、無制限の予算で行われるのでしたら、感動も何もありません。とにかく、学校だけではありません。世界いや、大宇宙そのものが、私の中に存在していて、「遊び道具」なのです。怪しい。寅さんは、急に「寅さん教」の教祖になって、私たちを洗脳しようとしているな！？？ムヒヒヒ。そうなりゃ、お布施で大儲けだ。てなわけないじゃないですか。純粋な認識論の話です。この世界、客観的見方と主観的見方の二つが同時に、真実として存在するということです。光も電子も、波であり、粒でもあります。同じように、客観的に見ている自分というものは、同時に主観的な見方からも、逃れられないものです。　どこまで行っても、根本的には主観的フィルターで、認識しているわけで、その根本的フィルターの歪みに従って、世界も歪み、フィルターが無くなれば、世界も消滅するのです。目をつむってみてください。世界は見えなくなるのです。もし、赤外線を感じるフィルターをもっていれば、猛獣と同じ世界を見ることができ、紫外線を感じるフィルターをもっていれば、モンシロチョウと同じ世界を見ているのです。人類に未発見の物理現象は、やっぱり、人類には、「存在しない」と認識されるのです。電気が発見される前は、電子なんて、存在してるわけがありません。　ですから、あなたは、世界の中に存在すると同時に、世界をあなたが中に抱えているのです。そして、世界をあなたが作っているのです。　あなたと、寅さんの見ている世界は、同じではありません。一人ひとり全部違います。宇宙は、いくつもあるのです。人は、自分の宇宙を豊かに創っていくしかないのです。どこまで行っても、自己流の勝手な解釈なのです。あなたのことも、寅さんは、勝手に解釈して、「こういう人だ」と思って、私の世界に存在してもらっています。完全に真実な、「あなた」など、わかるはずも無いではないですか。ある側面からしか、人間は、人間を見ることができないのです。親子でもそうです。要は、どのように見るか、だけなのです。ですから、真実の「わが子」とか、真実の「先生」というのも存在しません。私が意識的に見ようとしているようにしか、存在しないのです。どんな犯罪者でも、極悪人と見ることも、神様だと見ることも、できるでしょう？　で、問題は、客観と主観、どちらに注目した方が、良い仕事ができるのでしょうか？　ということです。私は、主観的立場を推薦します。　なぜなら、そこでは、人に依存しなくなるからです。創造あるのみになるからです。芸術家が、ノミをもって、石の固まりに立ち向かう心境です。少なくとも、客観的立場は、すでに十分認識しすぎるほど、認識しているのですから、普通の人ならば、主観的立場を強めた方が、バランスの上からも健全なはずです。　で、その立場から言えば、世界が輝いて見えるのは、私が輝いているからであり、学校が楽しく思えるのも、私が楽しい人間であるからなのです。　だから、子どもたちが、すばらしい！　先生がすばらしい！　と言うことは、私がすんばらしい！　ということなのだと、自分を褒め称えていいのです。先生の障害への理解が不足しているならば、どうやって、理解させるかが、焦点であり、それが不可能そうならば、どうやって先生を取り替えるか、または、舞台を替えるかしかありません。　相手が校長先生であろうが、同じです。また、ひるがえってえ、先生にとっては、保護者も生徒も、先生の内部存在なのです。地域社会も、国際社会もそうです。生徒の家庭のみならず、社会まるごと料理する精神が、健全な精神です。壁はそもそも存在しません。　もし、自分がこの世に生まれなかったら、この世界はないのです。私のおかげで、すべてはあるのです。もし、生まれていなかったとしたら、こんなに変化に富んだ、楽しい経験もできないのです。この朝焼けの幻想的な空も。子どもたちの笑顔も。よだれが止まらないケーキも。この世は、ディズニーランドより楽しいワンダーランドです。思いっきり楽しまなくては、損ですよ。もったいないし、失礼ですよ。（誰に？）神様に？宇宙に？悪も善も、正しさも、間違いも、すべて包み込むのが、自然だと思います。それがあるから、おもしろいのです。　以上、寅さんの、独善論でした。異論・反論・待ってます。

  2004.11.29

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• 子どもの問題行動の理由を探ろう。（修正版）

  　家庭や学校で、問題行動をする子をお持ちのお母さん！（お父さんも）わが子が、確実に幸せになれる方法があります。（問題行動とは何か、ということは、ここでは後にしましょう）　それは、はっきりと子どもの行動を分析して、そのメカニズムを明らかにすることです。　道徳や神頼み、目をつむったり、逆に特定の思想を押しつけたりしている間は、解決にはなりません。　　あなたは、子どもの行動が、不思議には思いませんか？　実は、問題行動には、その子なりの理由があるのです。それがわからない限り、正しい対策が立てられません。　そのためには、家庭と学校が（特に担任の先生が）、同志としてのプロジェクトチームとなりましょう。これは、本当に魔法の杖です。　まず、先生にとっても、これまでの苦行が、研究材料に変わり、チャンスに変身します。　家庭にとっても、これまで心苦しく、肩身の狭い思いで、学校に来ていたのが、先生の大切なパートナーとして、いわば、支援者として、ニコニコと職員室に入れます。　どうして、プロジェクトか？　　それは、学校だけでも、家庭だけでも、その子の実像はつかめないからです。　「見れども見えず」というのは、科学をする者、いや学問をするものの常識です。　目に映っているから、知っているのでは全然ないのです。　問題意識をもって、仮説を立ててみて、はじめて見えてくるのです。　まず、家庭で以下のことをチェックして、先生に報告してみてください。プロジェクトのキッカケになるでしょう。※※※　＜問題行動直前の手掛かり＞次のような状況に置かれた時，問題と思われる各行動は起くやすくなりますか？起きにくくなりますか？，それとも変わりませんか？A) 子どもにとって難しい課題が提示された時B) 子どもにとって終了まで時間がかかる課題が提示された時C) 大勢の集団に参加する活動が提示された時D) 何度もくり返して指示や注意を行った時E) 強い口調で指示，注意，叱責を行った時F) 子どもの間違いを修正させた時G) これから子どもがやろうとしていた活動を中断させられた時H) 子どもの好きな活動を待たされた時I) 日課の流れが普段と違った時J) 近くに人が誰もいない状況におかれた時K) 子どもと同じ部屋にいて15分以上かかわりを持たない時これ以外にも，生徒の問題行動と明確な関連がありそうな特定の状況がありましたら記入してください．＜行動の結果と効率＞その行動を起こすことにより，結果として子どもは何かを手に入れていますか？　あるいは，何かから逃れることができるのでしょうか？もし，「手に入れる」「逃れる」ことができる対象があるなら，それは確実にそうなりますか？ほとんどそうなりますか？時々そうなりますか？　また，行動を起こしてからその結果を得るためにどれくらいの時間を要しますか？　即時ですか，数秒後ですか，数分後ですか，数十分後ですか？＜表出コミュニケーションについて＞A) 子どもは普段，人に欲しいものを要求する時，どのような方法を用いますか？B) 子どもは普段，人からの援助を求める時，どのような方法を用いますか？C) 子どもは普段，人からの注目を得る時，どのような方法を用いますか？D) 子どもは普段，人に何か（どこか）を見せたい時，どのような方法を用いますか？E) 子どもは普段，怪我や体調の不調を人に伝える時，どのような方法を用いますか？F) 子どもは普段，自分が困った状態にある，あるいはどうやっていいかわからない状態の時，どのような方法で人に伝えますか？G) 子どもは普段，「はい」「いいえ」を人に伝える時，どのような方法を用いますか？H) 子どもは普段，拒否する時，どのような方法を用いますか？＜理解コミュニケーションについて＞A) 子どもは普段，人からどのような形態で指示されれば理解できますか？B) 現在子どもが，話しことばの指示で理解できるレパートリーはどれくらいありますか？※※※などなど、チェックしておきたいことは、まだまだ、いっぱ～いあります。これらを、学校でも検証してもらうのです。学校生活で見せる行動と、家庭での行動は、違うことも多いですが、お互いにわからなければ、実像は把握できないからです。そして、一緒に仮説を立てます。そして、実験します。問題行動を起こすと思われる要因を取り除いてみるのです。それで、問題行動が減れば、仮説が当たっているか、有効だと証明されます。その後のことなど、他は字数の関係でここには、書ききれませんが、　何も、お医者さんに行って、診断してもらうだけが、すべてではないのです。薬をもらって解決しよう、は、手段の中のほんの一つです。　子どもの問題行動は、実はシンプルなメカニズムが多いと思われます。少なくとも、主たる原因については。　それを複雑にして、未解決にしてしまうのは、子どもを取り巻く、大人たちの、自分勝手な思惑です。想念のドロドロとした雲が、まっすぐな光をさえぎっています。　自分の怨念を楽しんで、抱えていたいのなら、それもいいでしょう。　でも、もし、子どもの幸せを第一に考える心の余裕がおありになるなら、まっすぐに、無色透明な光を子どもにあてて、見つめ直してみましょう。ここから先は、寅さんの毒舌です。主に、わが子の問題行動にうすうす気づきながらも、直視できないで、放置している親御さんへの毒舌です。……………　人によって、ケースバイケースですが、学校や教育委員会で、それこそ、はらわたがちぎれる悔しい思いをされた方も多いと思います。そういう方が、学校にアタマを下げにいくことが、いかに困難か、私でも少しは想像できます。　しかし、あえて、私は、目の前の子どもたちのために言います。　先生に相談するのが、苦痛だというのは、それは親の勝手以外の何物でもないではありませんか。　考えてみてください。子どもは、毎日、学校へ行かなければならないのです。　または、学童保育へ行かなければならないのです。　そこで、苦しい思いをしているのは、子ども本人と、その周囲の無数の友達なのです。　親御さんが、想像する以上に、周囲の子どもたちは、被害を被っています。立場を代えて想像してみればわかると思います。先生の対応も、どうしても、不公平になってしまうのです。それが、周囲の子には面白くありません。それが、また差別を生みます。　だから、確実に、あなたの子は、友達から白い目で見られているのです。それは子どもの自然な思いであり、大人が理念で防ぎようがありません。そして、お子さんは、毎日傷ついていっているのです。問題児をかかえたクラスが、良い結果を生むのは、問題行動が解決した後の話であり、しばらくして振り返って言えることであり、最中の場合、これを良い材料に使える先生など、全国で数人の天才教師だけです。　学校の先生を訪ねても、決して殺される心配がありません。親は、命を張ってでも子どもを守るものなら、命が保証されている環境に、行けないはずがありません。　それでも、行けない親は、まず、ご自分が、診断を受けるべきでしょう。そして、援助をもらうのが、子どものためです。　きっと、既に、心が疲れておられるんでしょう。自分で問題を抱えることは、罪でさえあります。学校の先生にも言えますが、子どもの問題を、自分で抱え込むことは、犯罪です。先生が心の病になったら、子どもにとって、最悪の影響ではありませんか。無理しないで、バトンタッチしてください。　　それを生み出すのは、傲慢な心です。執着の心です。　自分の力で生きているなんて、心の底で思っている人は、大馬鹿者です。赤ん坊でもわかることが、大人になったらわからなくなるなんて、愚の骨頂です。　自分の生命・自分の力・自分の努力・自分の働き・自分の物など、微塵も存在しないのです。　世界から切り離された自分など、決して存在しません！　賢くなって、準備をして、学校へ行きましょう。プロジェクトチームを作って、先生と手をとって、「やったー！」と喜びあいましょう。…………　この文章は、保護者向けに書きました。先生には、本来、もっともっと莫大な責務があります。教師だけでなく、教育行政そのものです。このまま放置することは、あきらかに人権問題でさえあります。もし、感じない教師がいたら、人間としての感性が狂ってきている人でしょう。こちらについては、別の日記に書きたいと思います。　ただ、保護者の皆さんに知っておいてもらいたいのは、教師も本当に、傷ついているのです。ズタズタです。保護者や地域への恨み、恐怖心でいっぱいです。　私のような、どっちつかずの風来坊から見れば、な～んてバカなことを、と思うのですが、当事者は、親の敵以上です。まるで、幕末の薩摩と長州です。薩長同盟をしなければ、幕府は倒せず、未来もないのに。　中東の宗教戦争を笑っていられませんよ。同じ穴のムジナです。人々の幸せを願い、戦争を否定すべき宗教が、ガンガン正義の名において、人を虐殺しています。　同じように、協力して、子どもを幸せにするべき、父兄と教育機関が、双方の不信感から、子どもの心を引き裂いています。　最初に和平の握手の手を出す、バカになってみませんか？　これこそ、最もスリリングで、ファンタスティックな娯楽ですよ。これが、私の一貫したテーマです。　

  2004.11.28

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• 最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。

  タイトルの言葉は、聖書のマタイ２５：４０のイエスの言葉です。ちっちゃい、無分別の子は、実は、神様の化身だというのです。私は、これが、教育の（子育ての）根本だと思っています。学校に困った子を受け入れられる許容範囲というものがあるとすれば、どこからが限界なのでしょうか。　たとえ、組織として限界であっても、先生個人の内面においては、限界というものが、あってはならないと思っています。　　このことは、以前に、私が塾において犯してしまった間違いへの、痛烈な反省を込めて、学校の現場で学ばせてもらっていることです。　教育の現場で、先生の疲弊が激しいです。皮肉でも何でもなく、尊敬すべきマジメな先生が、次々に倒れています。そして、教育現場を離れていきます。　実は、私も、（マジメかどうかは別にして）昨年、心が疲れておりました。疲れると、心の許容範囲も狭くなります。　どうすれば、神様の理想を実現できるのだろうか、と疑問を解くために、学校に入りました。　そうして、ほぼ確信としてもてた結論があります。　それは、上に立って、指導しないこと。クラスの誰よりも一番下に身を置くことです。　先生は、指導者ではありません。奉仕者であり、召使いであり、生徒に仕えるものです。尊敬や威厳は、先生側で意識するものではありません。身を低くする先生を見て、生徒や周囲が勝手に、尊敬するのです。　問題児は、神様からのプレゼントです。　「彼よりも、もっと身を低くしなさい」という、ハードルの基準を下さったのです。本当は、限りなくゼロになるべきなのですが、まだまだ修行が足らないので、「おまえには、まず、このくらいで練習してみるのが良かろう」と、お情けで、一番適当なハードルをくださったのです。　身を低くすること。これを苦行だと思いますか？　もし、そう思うのなら、あなたは、人間関係づくりの楽しさを全然わかっていない、または、味わったことのない、可哀想な方です。　身を低くすることは、最も楽で、楽しくて、喜びあふれることです。神様は、人間の幸せのために、「身を低くせい！」とおっしゃっておられるのだと思います。　身を低くするとは、イタズラッ子に対して、「コノヤロー」なあんて思わないことです。こんな元気な子と接することができて、うれしいな。ありがたいな。と思う心です。　自然にそういう思いが湧いてくるから、不思議です。他の先生が顔をしかめて、苦々しく思っているそばで、私は、ほほえむことができるようになってきたと、我ながら驚いています。　当たり前ですが、子どもは敏感に反応してくれます。　　私は、小さな出来事の中に潜む、すばらしい一瞬に、感激する回数が増えてきたと思います。　自分を低く、低くすればするほど、心に柔軟性が出てくるようです。そして、適切な対応ができるようになるのです。何より、「切れる」ことがほとんどなくなりました。　ぜひ、試してみてください。本当に奇跡が起こりますよ。　つづけて聖書の言葉です。マタイ１８章。そのとき、弟子たちがイエスのところに来て言った。「それでは、天の御国では、だれが一番偉いのでしょうか。」　そこで、イエスは小さい子どもを呼び寄せ、彼らの真中に立たせて、言われた。　「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたも、悔い改めて、子どもたちのようにならない限り、決して天の御国には、はいれません。　だから、この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で一番偉い人です。　また、だれでも、このような子どものひとりを、わたしの名のゆえに受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。　……　あなたがたは、この小さい者たちを、ひとりでも見下げたりしないように気をつけなさい。　……　もし、だれかが百匹の羊をもっていて、そのうちの一匹が迷い出たとしたら、その人は九十九匹を山に残して、迷った一匹を捜しに出かけない出しょうか。　そして、もし、いたとなれば、まことに、あなたがたに告げます。その人は迷わなかった九十九匹の羊以上にこの一匹を喜ぶのです。　……　「主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。」イエスは言われた。「七度まで、などとは私は言いません。七度を七十倍するまでと言います。」※※※いかがでしょう。私は、この言葉は、単なるたとえだと思っていました。しかし、教育現場で、これは文字通り、このままが真実だとわかりました。ぜひ、この喜びを多くの方に伝えたいのです。　実業界において、私は先輩方に、「男芸者になれ」と厳しく指導されました。人を喜ばすためなら、道化師でも、芸者にでもなれ、ということです。そして、これは、手段というだけではなく、ビジネスの精神の神髄であるとも。　　　ですから、私は、実験教室において、かぶりものを付けたり、コスチュームを考えたりするのは、全然厭いません。な～んでもします。　子どもたちよりも、身を低くする人が、大人に対して、身を低くできないはずがありません。　どんな、バカ先生でも、アホ校長でも、（誰と言っているのではありません）どんな最悪の学校でも、置かれた環境で、一番身を低くして仕えればいいのです。　そして、それが最も能力を発揮する道だと思います。　周囲にバカにされても、煙たがられてもいいのです。ニコニコ笑っていられます。生徒にさえ、バカにされても、口のききかたは、注意しますが、心の中では、笑っていられます。　ＰＴＡや地域と、学校をつなぐ線は、こういう心が不可欠だと思います。それぞれが、権威と正義をもっている間をとりもつには、誰か一人でも、バカ役がいれば展望がでてくると思うのです。　最後に、もう一度、イエスの言葉です。「この小さい者たちのひとりにでもつまづきを与えるような者は、大きい石臼を首にかけられて、湖の深みでおぼれ死んだほうがましです。」　私も、その一人でした。　少しでも、ご恩返しをしたいと思うのです。　最後の最後に、この場を借りて、御礼を申し上げます。　昨日、古川第二小学校の科学クラブに、パレットおおさきの松浦主事に、来ていただき、とってもステキな宇宙の話と画像を見せていただきました。　たった一時間のために、並々ならぬ準備をされたこと、存じ上げております。　３０名のクラブ員ともども、あらためて感謝申し上げます。　また、実現のために、実質、骨を折ってくださいました。遊佐係長さん、所長さん、ありがとうございます。そして、補助員の私の出しゃばった提案を、快く受け入れてくださいました、校長先生、藤田先生、ありがとうございました。　つくづく私は恵まれた環境にいると思います。（ゴマスリ、スリスリ。いや、違いますよ！　本心です。！！）　ありがとうございました。このようなチャンス、他の学校でも、ぜひ、参考にしてもらうように、すすめてまわりたいと思います。　

  2004.11.27

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• 補助員仲間のことを思う。

  冬遍路さんが、先日の私の「補助員でも学校を変えられる」に投稿してくださいましたこと。全くその通りだと、あらためて、ガ～ンときました。（今ころ気づくなんて）　また、昨日のセミナーで、同じく補助員をしている方々にお会いできました。話を聞くと、その学校の体質の悪さに愕然としてしまいます。良い雰囲気のところもあるのです。たとえば、kakitamaさんが、わが子をこの学校に入れたい、と思うような。　私も恵まれていると、つくづく思います。どんな経過でなったにしろ、補助員経験者は、学校応援団の最たるものです。有給か無給かは、大した問題ではありません。白い猫でも、黒い猫でも、ネズミをとる猫が良い猫です。彼らを大切にしなくて、地域との連携もお笑い草です。　そして、社会にとっても、財産そのものです。彼らの（私もですが）力を生かす仕組みをぜひ、作らなくてはなりません。　　もう、アイデアがグルグルと回っている寅さんです。ムヒヒヒ。　が、ハタと立ち止まって、どうして寅さんが、こんな自明なことに（補助員を大切にしないバカさ加減に）気づかなかったのか、と自問自答してみました。　そして、自分でわかったのです。私は、根本的に「官」には全然期待していないんだと。「官」に仕事ができるはずがない、と思いこんでいるんですね。　だから、お役所仕事で補助員を募集して、役所の対応が悪いなんて、それは至極当然のことで、こっちにとっては、このチャンスをどう利用するかしか、アタマに無かったのです。無限のチャンスが広がっている中で、どれから手をつけようかってもんです。　私にとって、学校に入ることは、問題児とはいったい何なのかを見極める、研究の場でして、また、学校で私のような者が好き勝手にしたら、どんなことが起きるのか、を確かめるイタズラ実験場でした。　官が作った学校に、私はそもそも期待をしていません。良い学校になって欲しいとは思いますが、それは、ボーナスみたいなものです。ヒドイ、やる気の無い校長も、命を削って頑張っている校長も、同じ給料をもらうところなんて、信用できるわけがありません。　その前提に立って、いくらでもサボれる学校の中に、ステキな先生がいると、それは、すばらしい！！と特に目立ちまして、ファンになってしまうのです。　放っておけば、泥沼に落ち込んでしまう先生方に手をさしのべたいと思うのです。子どもたちのために。そう、子どもたちが可哀想だからです。　今の学校の体制は、末期の徳川幕府と同じで、新撰組がどう頑張ろうと、つぶれて変わります。　それを前提に、支援していきたいと思っています。　　補助員の皆さん、手をつなぎましょう。近々、ご提案をしたいと思います。

  2004.11.26

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• 心が軽けりゃ、組織も舞い上がる？

  　今日は、市の子育て支援セミナーで、何と寅さんが、対談出演することになっています。（実験も汗もかかないで、しゃべっただけでお手当をもらえるなんて、まだ申し訳ない気持ちが抜けない寅さんです。）　　私の何が各方面の関係者に役に立つんだろう？　考えをまとめるために、ここに、メモを書いちゃいます。何？今日のセミナーのこと、今、原稿書き？　ま、そんなもんですよ。本当の原稿は、ここ数年、実践の中で蓄えてきたんですから。※※※※※　　私たちウィークエンドはてなクラブは、この３年半の間に、地域の皆様に支えられて、のべ２０００名以上の子どもたちに、のべ１００人以上の地域の先生によって、講座を開いてきました。　これは、アホでなければ到底できないことだと、自負しています。（何が自慢だ！）　マジメに計画を練って、準備・根回しをしていたら、また、各方面に気配りをしていたら、ほぼ毎週の「魅力的な」講座は、絶対に不可能だからです。　よく、子ども会の役員になった人が、今年のイベントに悩みますよね。年１回の行事を何にしたらいいか。「あれをやると、あの人が来られない。」「あれはあの人が嫌いだ。」「あれでは、危険が多すぎて、保険金をいっぱいかけなければならない。」などなど。　結局、あたりさわりのない、例年通りの企画で終わってしまうのです。そして、終わって、「疲れた～」「もう、二度としたくない」です。な～んとアホらしい、と私は思ってしまいます。子ども会の行事なんて、こんな楽しいことはありません。人生における神様からの最大のプレゼントの一つですよ。　もともと、はてなクラブの母体は、私の「はてなランド」と地元の十日町子ども会です。　はてなランドでは、毎日、子どもたちに、驚きを与えようと、異常体験（子どもたちにとって）をアタマを絞って、準備してきました。部屋の中では、そろそろ限界かな？という状態がきます。　それに対し、十日町子ども会は、町内のドーナッツ化現象で、子どもの数が減り、５家族しかいなくなりました。そこで、子ども会と言っても、家族ぐるみの家族会になっていました。　今日、あそこでバーベキューをします、というと、電話連絡でみんな集まるような感じ。　お母さんたちが、温泉に行きたいということで、車を乗り合わせて温泉に行ったり。　そもそも、はてなランド自体、わが子を含めた十日町子ども会の１０名に満たない子どもたちの相手を、私がのめり込んではじめたのが発端です。　みんなで外に出よう！というのは、簡単でした。さらに、子ども会以外の「はてなランド」の子や、隣り街の子ども会の子を誘うのに、気兼ねがないように、会費を割り勘で計算する習慣をつけだしました。　私にとっては、部屋の中で実験の準備をするよりは、よっぽど気楽な時間です。だって、地域のいろんな人が手伝ってくれるんですもの。　ところで参加メンバーは、もともと個性の強い子が集まっていましたから、興味関心が違います。プレッシャーは絶対かけたくありませんから、来たいものにだけ来ればいいさ、といろんな分野の講座を用意するとともに、チョー気楽な雰囲気を大事にしてきました。せっかくの楽しみごとなのに、参加できなくて申し訳ないなんて気持ちをもたれたら、がっかりです。　講座や講師の手配ですが、まず、私が興味関心をもっていることを独断と偏見で、バリバリはじめますが、そのうち、お母さんたちから提案や情報がドンドン寄せられるようになります。　そのどれもが、魅力的なんですね。私は人と会うのが好きですし、道楽の一つでもありますので、話が出ると、まずお会いしてみたくなります。　会うと、何としても子どもたちと出会わせてやりたくなります。　気がつくと、毎週こなしても、足らないくらいに、講座が増えていました。　私は、子どもたちに教えるなんて、（驚きを与えるなんて）こんな楽しいことは無いと、固く信じ込んでいるオーム真理教じゃない、「子ども講座教信者」みたいなもんです。ですから、他の人も絶対、楽しいはずだ、講師になることを喜ぶはずだ、と信じているのですね。　ですから、私が出会って、お世話になった人には、感謝の意味をこめて、プレゼントとして、「先生になってください」とお願いしています。（エライ迷惑な話だ～。こう書きながら、自分でも口をあんぐり。皆様ごめんなさい。）　でも、私は確信があります。自分の損得を優先するビジネス界においても、立派な仕事をされている方は、地域を広い心で省みる心をもっておられる、と。　なぜなら、私自身、実業界に身を置いてきまして、先輩にたたき込まれてきましたから。　また、たとえ、損得で考えたにしても、無料で宣伝できるのですよ。こんな儲け話はありません。実際、講師をされた方は、それ以後、いろんなヒントを逆に見つけられるようです。あちこちで講師をされるようになった方もいらっしゃいます。何より、自分の仕事が子どもたちの教材になるというのは、新鮮な驚きですよね。　ですから、私と出会って、先生になってくださいと頼まれないということは、あなたをマトモな大人と認めてないと言うことですよ。いや、ウソウソ！　歩き出していると、自然に人と出会い、組織もできてきます。アドバイスもいっぱい受けることになります。　普通は、そこからが運命の分かれ道になると思うんです。　私の場合の羅針盤となったのは、演劇教育でも使われるインプロというワークの考え方です。　自分を無にして、思いこみや思惑を瞬間・瞬間に捨て続け、目の前に起きていることを、肯定的に受け入れ、すぐに反応すること。今に生きることです。　参加者が一人しかいなかったこともあります。予想外に１００名近いときもあります。それはそれでいいのです。それなりの良さを味わえばいいのです。　準備が不十分にしかできません。あらかじめ、そういう会なのだ、とあきらめてもらって参加してもらえばいいのです。　　どんな人のどんな提案も、参考になる点があります。とにかくいろいろやってみればいいのです。　もし、発展的に解消すべき時が来たら、やめればいいだけです。ただ、それだけです。　アタマのいい人は、先の先まで見通します。そういう方は、自信をもって、はてなクラブのようなことはできないと断言できます。ハチャメチャですもの。　自分で言うのも何ですが、物事は、ある程度、ボーっとした、「でくの棒」がいなくては、成し遂げられないことは、歴史が証明しています。　アタマが悪いと自信をもっているアナタ。あなたにもチャンスがあります。あなたこそ、子育てグループを発展させ、地域をステキなものに変える救世主かもしれません！　そして、この楽しみは、豪華レジャーでは決して味わえない、世界最高の贅沢であります。※※※※　てな、わけで、セミナーに行ってきました。こんな時間のセミナーによく来るな、ってのが、本音ですが、動員効果が高いようで、役職者が、い～っぱい来てました。それなら、この際、主張しちゃった方がいい、とばかり「言ったが勝ち」、出演者みんなでしゃべくり合いました。いろんな方と出会えたのが収穫です。そのうち、報告します。　　　　

  2004.11.25

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• 集団行動と、じっとしていられない子

  　最も悩ましいのが、集団行動ができない子です。だって、一番目立つし、他の子の迷惑になるし、安全面から言っても、歩く凶器みたいなものです。何より指導するのに、体力を消耗します。捕まえるのに、追いかけっこになるは。格闘技になるは。油断も隙もなく脱出するは。神経が休まりません。（十分休んでますけどね）もちろん、私はこれを承知で、だからこそ学校に招かれているようなものです。科学実験をしに来ているのではないのです。ただ、どうしても叱ってしまうのが、最大のワナです。叱って効き目がある子と、結局、馬の耳になんとかの子がいます。後者がほとんどなんですが、意味がないのがわかっていても、ついつい怒鳴ってしまうんですね。明らかに、何らかの障害をもっている子なら、それなりに覚悟ができていますから、いいのですが、問題は、何の診断もつかず、走り回る子です。しつけの問題だから、厳しくしなければならないのか？今の医学では説明できない、本質的な障害なのか？はたまた、精神の病なのか？反抗しているのか？全国の問題児、一人ひとりが違います。ですから、一般論として言うのは、意味をなさないことが多いとも思います。ただ、私の経験から言うと、これらのほとんどの子は、マンツーマンで接していると、とってもイイのです。逆に、マンツーマンを欲して、行動を起こしているとさえ思えます。そこで、ぶち当たるのは、日本の学校というシステムが、集団教育を前提としていることです。私も集団教育は、必要悪でも何でもなく、絶対欠くべからざるものだと思います。人間が育つには、人間が必要なのです。それも、森林の深い多様性のような環境が。しかし、その多様性の中の一つとして、一匹オオカミで生きることを運命づけられた子がいたとしたらどうでしょうか？無理して集団の輪の中に入れることは、彼をつぶしてしまうことになるんだったら、学校に来ない方がいいんではないか、とさえ思います。しかし、そういう子に限って、不思議なくらいに、学校を休まないんですね。６年間、無欠席の子もいました。実は、ケンカをしながらも、友達のいる環境が大好きで仕方がないのです。人一倍、寂しがりやだったりします。以前、かめおかゆみこさんに、表現あそびワークを指導してもらったとき、かめおかさんは、「輪に入りたくなったら入ればいいよ」、と、部屋の隅で遊んでいる子をそのままにしておきました。すると、いつの間にか、するっと参加しているんですね。そして、また、するっと出ていく。その繰り返し。輪の外にいても、気にしていないんじゃないんです。じっと聞き耳は立てているんです。そして、自分も入れると思えたときに、入ってくるんですね。私は、こういうことも許せる環境は作れないだろうか、と思うのです。（今、学校から帰って来ました。続けます。）ほとんどの先生は、本当に良くやっていると思いますよ。私だったら、ぶち切れるところを、柔らかく受けとめています。常に、包容力のテストをされているようなものです。（ま、ぶち切れたらお終い、ということもあるとは思いますが）高音から低音までの音域が広くないと、教師は務まらないでしょう。どのくらいの低周波の子にも対応できるか。それが本当の実力のような気がします。　そして、マジメな人は、音域が狭いのです。先生になったばかりの人は、その幅を広げることが急務となるのでしょう。　また、いつもは、音域の広い先生が、ちょっと精神的につまづきがあると、とたんに、音域が狭くなって、受けとめきれなくなってしまいます。心の調整がとっても大切です。デリケートでもあります。　最も音域が広いと思われるベテランの先生が、胃薬が常備薬だったりします。保護者と地域があげて、先生のメンタル・サポートをしなければならない点がここにあります。　「会社でムシの居所の悪い上司に叱られた」で、すむ問題ではないのです。子どもの場合は。　それにしても、生徒の発する周波数の多様さ、幅の広さは、大人の想像を超えていると思います。　これをすべて、受け入れる教育プログラムなんて、あり得ないでしょう。　そして、世の中は、こういう子どもたちが大きくなって、多様な生き方の人々が世界中で織りなす、無限の多様性の模様があるからこそ、つぶれないで支えられているのでしょう。自然界の生物の多様性と全く同じだと思います。　集団行動のできない「問題児」ちゃんたちは、実は、神様からの先生たちへの慈愛に満ちたプレゼントなのだと思います。学校改革・教育改革への道しるべであり、身をもって諭してくれる指導者でもあります。　教育の基礎の基礎、根本の根本は何でしょうか？　それは、その子の存在そのものを、絶対の価値で尊ぶことです。他の子と比較する相対価値ではありません。誰とも比較できない、ーーー当然です。その子は既に、無限大の価値を持っているからです。ーーーですから、どんなに学校側との意図とズレる子どもであっても、子どもの現実を無限大に尊重しなければなりません。　少なくとも、義務教育・公教育はそうであるはずでしょう。　テレビ番組の「たったひとつのたからもの」を見ましたか？　あの親にとっては、今日の命が、限りなく貴重でした。私たちの悩みは、大人が勝手に決めた、ある標準点を意識に置くことから発生しています。そこから上なら、良い子で、下なら悪い子なのです。　少なくとも、義務教育では、標準点を絶対零度にまで下げなければなりません。生きているだけで、「合格」なのです。　　絶対零度から見れば、学校に来るだけで、ウルトラすごいことです。　先生という存在を認めてくれただけで、涙を流していいはずです。　もう、教室に入ろうが、出ていこうが、小さなことです。「前へならえ」でまっすぐに並べないなんて、蚊に刺されたようなもんです。授業を聞いていなくたっていいじゃないですか。たった一日、学校に通って終わりまでみんなといられるだけで、涙を流して喜ぶ親御さんだっているんです。　もし、彼らを、喜んで受け入れられる風土ができれば、他のほとんどの子どもを受け入れられないはずがありません。　ただし、現実問題、安全面と効率の面で、補助員を多数必要とします。じっとしていられない子の人権のためにも、生きる証を守るためにも、学校ボランティアの拡充が切に求められていると思うのです。

  2004.11.24

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• 補助員でも学校を創り変えられる

  　補助員は、学校の「お客様」です。一定の線が引かれており、感謝されながらも、その線の中には、踏み込まない部外者として、私は自分を位置づけていました。　　しかし、それは間違いだったのではないか、とんでもない情けない考えだったのではないか、と反省しています。　たしかに、法律上、立場上、手続き上のいろんな制約はあります。しかし、その精神において、学校を包み尽くす気概をもたなくて、何の主体的な人生だろうか、と気づきました。　どうにもこうにも心配な子どもが二三人います。その子のことを考えると、アタマが煮詰まってしまいます。子どもと対しているとき、その瞬間は子どもにとっては、私が全世界の窓となっているのに、私は本当に真正面から責任をもった対応をしていない、という自責の念につきまとわされてきました。　どうしてこうも考えが壁にぶつかって、身動きできなくなるんだろう。寅さん本来の、明るい考え方ができないんだろう、と自分で自分が情けなくなりました。　実は、昨年まで、私の塾、「はてなランド」に来ていた子への対応にも悩み、一時避難してアタマを冷やす意味も込めて、学校の手伝いに応募したのです。そのトラウマが、また、ムクムクと立ち上がってきました。　この壁は、先生の指導のスキマをみつけては、ちょこちょこっと対応していることから来ているのは、自分でもわかっていました。すべて小手先なのです。　担任の先生の指導方針のフィルターと、学年主任の先生のフィルター、そして、教務主任の先生、教頭先生、校長先生の考えと、すべての網の目を把握し、その中で、自分の動ける範囲を探ること。　さらに、重要な問題は、保護者の考え、価値観、性格です。それもつかんでおかなくては、良かれと思ったことが、最悪の受け取られ方をされかねません。　これらの考えは、自分でも全く正しいと思いますし、こうあらねばならないと思います。　　しかし、会社でもそうですが、社長から給料をもらっているからと言って、心まで飼い犬状態になる必要はないのです。新入社員でも「俺が会社を支えている」という意識をもつことができますし、そういう社員でなくては、使い物になりません。　会社の中に一部品として、自分を見るか、会社を丸ごと飲み込んで、創造的に自分なりに料理していく存在として会社をみるかは、全くの自由であり、どちらも真実であると言えます。　だったら、人間存在の証として、外界を飲み込んでしまった方が良いに決まっています。（これは寅さんにとっての常識）　立場は、担任補助という市の臨時職員であっても、学校の先生方を丸ごと飲み込んで、料理することはできるのです。校長先生も飲み込むのです。もちろん、尊大に振る舞うんじゃないですよ。今までより、もっともっとアタマを下げることです。　学校全体を飲み込む意識の中で、子どもたちと顔を向き合わせていくのが、真摯な態度であると気づきました。逆に、今までは無責任な態度であったのです。意識の上で、責任はすべて担任にあり、学年主任にあり、校長先生にあるんで、私は傍観者として論評をしていればいいんだ、という。何と情けない。　補助員も先生に影響力を与えられます。これは明白です。校長先生にさえ、十分にインパクトを与えられます。教育委員会にだって。だとすれば、何でも本来できるじゃないですか。　「飲み込む」ということは、批判して対立する存在として見るのではなく、自分そのものだと見ることです。自分の内部存在として見るのです。　そこには、切り捨てたり、つぶすものはなく、粘土のように、これから創り上げていく素材が、神様からのプレゼントとして並べられているだけです。　とすると、私のすべきことは、明白です。担任の先生方との打ち合わせをしっかりすることです。明日から、一旦家に帰ったあと、再び職員室に行き、じっくり相談する習慣をつけることに決めました。　　学校での仕事を、次のステップへの踏み台としかとらえていなかった自分がいたのです。申し訳ありません。　ごめんね、みんな。これまでのこと、許してください。あいざわ先生は、明日からもっとマトモな大人になって、あらためてお相手させてもらうからね。待っててね。　

  2004.11.23

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• 生徒と雑談してますか？

  ありがたいことに、意外なほど、学校の先生が私の日記を読んでいてくださることがわかってきて、うれしいやら、身の引き締まる思いのフーテンの寅です。（寅さんが、身が引き締まって、どうするんだ！？）　そこで、寅さんの素朴な疑問シリーズ？として、部外者が、学校に入って見た？？？を、時々書いていきたいと思います。同意する、しないは別にして、何かのヒントにしていただければ幸いです。　私が、学校に行くと、校庭に入った瞬間から、子どもたちが話かけてきます。自転車を押していくんですが、入り口まで、ずうっとついてくる子もいます。私が遅刻しそうなときは、さすがに、ヤバイので、ごめんね、と言って先を急ぐのですが、そうでない限りは、もう、校庭にいる時から、今日の子どもたちの様子がつかめるくらいです。　職員室で挨拶をしてから、すぐに、１年生４クラスをずら～っと挨拶にまわります。目的もなくぶらつくんですが、どこでも、話しかけられ、そのクラスにとどめおかれます。次のクラスに逃げ出すのが、たいへんです。（ま、私もたいていは、「おみやげ」をもっているからなのですが）　　そこでも、子どもたちは、競争で、いろんなことを話してくれます。家であったこと。休み中にでかけたこと。家族のこと。ケンカしたこと。友達の情報。もらったプレゼントのこと。新しく考えたクイズ。中には新しいパンチやキックを披露してくれます。　授業中、全然手を挙げない、ぼ～っとした子も、結構話してくれます。前日、てっきり先生や私に叱られた子も、ケロっとして話しかけてくれます。　休み時間もそうです。私は休み時間がメインの仕事だと、私の内では、とらえていますので、１００％に近く子どもたちの中にいます。　給食時間は、どのクラス、どのグループと一緒に座るかで、ひと騒動です。順番に回るんですが、ときどきイレギュラーで動かなくてはならないので、子どもたち同士、ケンカになったりさえします。それだけ、一緒にすわって話をしながら食べるということに、魅力を感じているのでしょう。　帰りも、「一緒に帰ろう」という子でひっぱりだこになります。これまた、自転車を引きながら、いろんな子と話をしながら帰るのが、何とも言えず、子どもたちは好きなんですね。　「自分の家に寄って行け」「先生の家に連れていけ」と、いつもせがまれます。もちろん、これは、しっかり根回しをしてからでないと、実行できませんが、ときどき、できるだけするようにしています。　私は、自分の自慢話をしようとしているのではありません。私の特殊な立場や、弊害も認識しておかなくてはなりません。　職員室で先生方と打ち合わせをする時間が、少なすぎると反省しています。　生徒の家庭と近づきすぎるのは、時に、先生の方針を飛び越えて情報を伝えてしまうこともあり、危険なこともあります。　商売柄、売名行為にとらえられるかもしれません。　それら、すべてを認めた上で、あえて感じるのは、その学校に限ったことではなく、現在の学校のシステムそのものに対してですが、＜＜生徒と雑談する価値をどのくらいの重要さに位置づけているのか＞＞ということです。　学校の先生は、本当に忙しいです。会議・打ち合わせがいっぱいあります。限られた授業時間に教えることがいっぱいあります。休み時間は、次の準備でほとんどいません。給食時間も、連絡帳書きで食事もまともにできないくらいです。　しかし、子どもの心は、呼吸と同じで、出すものを出さなければ受け入れることはできないのではないでしょうか？　子どもは、みんなが、「先生、私を注目して」と訴えかけています。だから話を聞いてもらうことが大好きです。その裏側には、話を聞いてもらえないこと、つまり、精神的に無視されることを、生理的に嫌悪しています。話を聞いてもらえないことは、気持ちを向けてもらえないことと受け取ってしまいます。　話を聞いてもらえないとあきらめているとしたら、もう、すでに、心に大きな壁ができていると思っていいはずです。　授業も生活指導も、先生を心理的に受け入れなければ、有効に機能しないことは明白です。それなのに、学校の政策上で、子どもと話しをする時間が、どこにもなく、偶然にできた時間におしゃべりをちょっとしていることに、愕然とするのです。　　話をするというのは、学級会や朝の会での発言を促すのではないことは、ご理解いただけると思います。　　実際的には、何か仕事をしながら、生徒の話をきくということにならざるを得ないでしょう。そして、それだけでも大きな効果はあるでしょう。　しかし、真剣に、真正面から、歓談する時間をとるに越したことはないと思います。給食の時、自分の机で食べる先生が多い中、できるだけ生徒の中に入ってとっている先生がいらっしゃいます。さすがだな、と思います。　雑談をするというのも、実は、とっても難しく、訓練がいるのですよ。先生や親は、子どもの顔をみると、話を聞いている先に、生活指導をかぶせてしまいがちです。大人の意見や「正解」をもちながら子どもの話を聞いてしまいます。これでは、子どもは、話たがりません。また、大人も子どもの理解につながりません。　まず、大人の方が、真っ白の気持ちで臨み、話を聞きながら、どうしても次から次ぎに浮かんでくる、大人の「正解」を捨て続ける努力が必要なのです。これは、本当に修行が必要です。　しかし、そうしないと、子どものメッセージは受け取れません。　私が、これほど、話を聞くことにこだわるのは、私自身が恩師に話しを聞いてもらって、それだけで変身をしたからです。私の場合は、何と１昼夜ですが、いや、それ以上でした。私は世の中に、これほどまでに私と向き合って下さる方がいるなんて信じられませんでした。今でも、思い出しただけで涙が出ます。先生のありがたい話も覚えてはいますが、それより何より、こういう先生がいる世の中が、うれしくて、生きるパワーがわき出してきました。そして、先生のためにも、何としても頑張ると固い決意をしたのです。　窓際のとっとちゃんも、まず校長先生に、話を延々聞いてもらって心を開きましたね。あそこを読んだり、読み聞かせたりするたびに、私は今も涙が出ます。　学校の仕事は忙しいのは、重々承知の上ですが、優先順位の再検討を切にお願いしたいと思います。 話は変わりますが、昨夜、はてなランドにおいて、はてなクラブの運営委員会が開かれました。お忙しいところお集まりいただきありがとうございました。これで、年末年始も楽しみになってきました。　それから、私の同級生である、長谷川良昭君が、はてなクラブの運営のヒントになれば、ということで、いっぱい資料をもってきてくれました。その中には、ボランティアを申し出て下さっている方々のリストもあります。　本当にありがたいことです。世の中、暗い面はありますが、だからこそ、明るい面が輝いて見えるのでしょう。　ありがとうございます。　

  2004.11.22

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• あるお母さんからの手紙

  今度作ろうとしている、子育て情報誌に関連して、あるお母さんから丁寧なお手紙をいただきました。真摯な思いに感激しながら、これから返事を出そうと思いめぐらしています。子育て中のお母さんにとってのストレスの一つに、男の私には気づきにくい、「相手のある約束に対して義理堅く対応できないこと」があるようです。　お母さんの予定は、すべて家族に握られているんですね。それで、ドタキャンが続出し、マジメなお母さんほど、外での活動にブレーキをかけてしまうようです。　「子育て中は仕方がない、相手もきっと理解してくれる」と理解できるまでに、時間がかかったということです。　　今でも、新しい輪に入るのには、時間がかかってしまうそうです。　そうなんですよね。私のような対人恐怖不感症人間は、そういないんですよね。「まっとうな方」の感覚を思いめぐらさなくてはいけないと思いました。　でも、だからこそ、それだけに、仲間ができたときの喜び、うれしさはあるでしょうね。　これからのプロジェクトは、そういう安心感づくりが大事だと思いました。　それから、転勤族としての揺れる思いも書いてくださいました。「いくら積み上げても、いつか予告なくくずされる」というむなしさ。しかし、それでも、古川にいる間、地域の何かの役に立ちたいという思い。　ぐっときました。運営の真剣さ不足、準備不足で、いつも中途半端な会議しかできていないことを恥じ入ります。　お母さんは、具体的な提案をいっぱい下さいました。　そして、「このネットワークが確立すれば、どのサークルに入っても、（言葉は悪いですがと断られて）当たりはずれの無い、情報が得られる様になって、これが古川の特色になるのではないか」、と結ばれています。　本当に、地域を創るのは、こういう一人のお母さんの、飾りのないハートと行動が、すべてのような気がします。これを読めば、子ども家庭課でも、健康推進課でも、目の色が変わるというものです。何よりも、私が。　　熱くなること、熱がすべてを創り出していく。一通の手紙、これが、古川をいや、日本を変えると、本当に思います。 この方の手紙のすばらしいところは、きっと、他の都市に比べての古川の立ち後れていることや、人々の考え方の消極性、さらには、会議の運営の仕方など、批判精神はいっぱいもっていらっしゃるはずなのに、それを前面に出さず、自分のこととして、一緒に模索してくださっているところです。　ご自分の生き方自体も模索していらっしゃる様子が、伝わってきます。　　実は、この一連の子育て支援ネットワークの立ち上げは、私は当事者の一人ではありますが、ちょっと年齢差もあることであり、また、男性が私一人でもあり、それに、どちらかと言うと、市からの頼まれ仕事であり、半分腰が据わっていませんでした。　代表を務めながら、申し訳ありません。　もちろん、面白いと思ってしていましたが、おもしろ半分と言われても、仕方がない意識でした。　しかし、彼女の手紙が、私の目を覚ましてくれました。　ありがとうございます。

  2004.11.21

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• プラネタリウムでの実験は、神様からのプレゼントでした。

  おはようございます。今日は、プラネタリウムの中での実験教室。これから準備じゃ～～。ちょっと早起きしました。これまでご縁があった人、最近ご縁ができた人がいっぱい来ます。第二小学校の１年生も来ます。東大崎小学校も、西大崎小学校も。何とか、喜んでもらえるように！！このドキドキが何とも言えない。昨日、校長先生から、虫眼鏡をいっぱいお借りしました。また、先日、実験用の電子レンジがついに、過酷な使用方法に耐えきれず、壊れてしまったので、買いにいこうとおもっているとき、譲ってくれる方が現れました。　本当にありがとうございます。今までの感謝の気持ちをこめて、やらなくちゃ。何せ、うちの娘が、めずらしく、行ってみるということだ。娘には、何も、してあげてやれてないけど、せめてこういう時の、親父のバカな後ろ姿は見せてやりたい。※※※※※※ということで、無事・無事終了したしました一晩寝て、翌日になってしまいました。（週末は忙しいのじゃ）聖書に「欠けたところに、恵みはあらわれる」という意味の言葉がありますが、こういうことを言うのでしょうね。まず、プラネタリウム（パレットおおさき）の松浦主事さんが、私が作っておかなくちゃ、と思いながら、結局準備できなかった、解説のスライドをいっぱい用意してくれていました。それも手作りで。　本当に、正に、コレコレ！というやつです。さらに、光の三原色が効果的に確かめられる、装置まで、館内の器具で用意してくださり、私のつたない話が、もっともらしく？まとめることができました。　松浦さんとは、私の都合で、前日の夕方、ほんのちょっとしか、打ち合わせができず、ご迷惑をかけたのですが、その話から、推測しての、この準備、「さすが～」としか言いようがありません。　ご自身も病み上がりで、体調不十分で、しかも、この担当自体が、ピンチヒッターなのです。　今週、第二小学校の科学クラブにも来ていただきますが、「よろしくお願いしま～～す。」　次に、いっぱいあるので、何から話していいか。はてなクラブのスタッフである、菅原先生（小学校の先生）に応援に来ていただきました。先生にいらしていただかなければ、到底、うまくいかない出来事が、たくさんありました。　急な買い物から、予想以上に増えた参加者への対応。下準備や展示。そして、実演中に、私が間違って電球を落っことして破片が飛び散ったときの対応など。など。　学校の先生をアゴで使ってしまって、しかも、それらを穏やかに受けて下さる後ろ姿、手を合わせております。　それから、参加者のみなさま。今回出演料はゼロで、材料の一部は、生涯学習センターで用意してもらうのですが、根本的に無償ボランティアなのです。で、はてなクラブの案内に、半分冗談に、「面白かったら、投げ銭自由」と書いておりました。　で、終了後、そんなアナウンスは、もちろんせず、献金箱も用意せず、ただただ、無事終了したことを喜んで、お見送りをしようとしていましたら、皆さんが私の手に、コインをいっぱい握らせてくれるのです。　最初は、断ろうとしたのですが、あまりにも、次から次ぎなので、思わず、手近のザルに入れて、托鉢坊さんになってしまいました。　もちろん、材料費には、届きませんが、半分くらいにはなる金額です。私は、ときどき「投げ銭コーナー」を作るのですが、子ども相手ということもあり、ふつう１日で５００円もいただけません。金額よりも、その事実が、評価の目安として、ありがたいと思っております。　ところが、今回は、はてなクラブの会計簿に記帳できるほど、いただいたのです。「お金に弱い」寅さんは、涙がでそうなのをグッとこらえていました。　しかし、話は続きます。午後、自宅に軽トラックがとまり、生徒のおじいちゃんが、新米をドサッと置いていってくれたのです。　それから、忘れちゃいけないのは、電子レンジです。これも、生徒の親御さんに、立派なものをタダでいただいてしまいました。　そして、何よりかにより、ほとんどの子が、好奇心を開発され、喜んで帰っていってくれたこと。私の欠陥だらけの準備にもかかわらず、その意図するところをくんで下さいました。何度も同じ事を体験させられている子もいるので、新鮮味があるか心配だったのですが、何度聞いても良いという言葉もいただき、安心しました。　隣町からも、わざわざ来ていただきました。　あと、うちの下の娘が、めずらしく参加し、準備から手伝ってくれました。終了後、自主勉強のテーマが見つかったと言ってくれたのは、それだけですべての報酬です。　あっ忘れちゃいけないのは、こういうことをすると、私のネタが確実に広がるんですね。この新しい体験は、私のステップアップになります。来月早々に、岩出山町の大ホールで、何とショーを繰り広げなければなりませんが、ちょっとした予行演習になりました。（こちらは、たっぷり出演料をいただきます）敷玉地区公民館からも、クリスマス会の出演依頼をいただきました。　今、思い出しました。分光シートを準備するのに、生協の学校部さんに、特急便で手配してもらいました。あれが間に合わなければ、興味は半減どころではなかったです。ありがとうございました。ちなみに、どんな実験をやったかと言いますと、まず、常識をゆさぶるための、宇宙の大きさを体感的につかむクイズをしまして、次に、虫眼鏡でお月様や星の像を紙に映す実験。その後、いよいよ虹の実験、スライド映写機の光を、回析格子や、ＣＤをつかって、虹をつくります。次に、空に虹ができる原理を丸底フラスコを使って説明し、小さなビーズを張り付けた模造紙に、虹ができることを確かめます。虹って、丸くできるんですよ。　次に、分光シートを配って、いろんな光を見てもらいます。裸電球と蛍光灯の違い、ハロゲンヒーターなど。　次に、電磁波としての光の説明に入り、バネをつかって、波長の説明から　光の三原色とその合成。そして、電子レンジを使って、マイクロ波の性質の実験です。水しか暖めないマイクロ波ですが、太陽光と同じように墨でかかれたところは、エネルギーを吸収すること。シャープペンシルが火花を散り、エナメル線が燃え上がり、電球が光り、蛍光灯が光り、アルミやザルが電波を遮ることをみます。　そして、電磁波全体の説明と、電磁波で見た宇宙。とくに、太陽の姿を見てもらいました。　全体を通して、人間の目には映らないけれど、この世界は、常識を越えた、すごい魔法の世界みたいなのが潜んでいること。それらが影響を及ぼしていることを、ほんのちょっとでも、確信できたらうれしいな、と思って組み立てました。　欠点や、あれをやれば良かった、あれもこれも、いっぱいあります。ブラックライトの実験は、私が単に忘れてしまいました。　欠陥を修正しながら、成長させていきますので、お近くの方、私をお呼びください。お願いします。ネタはいっぱいありますです。それにしても、穴があったら入りたくなる、欠点だらけの私の教室を通して、神様の恵みが輝いた日だと思いました。素直に受け入れたいと思います。

  2004.11.20

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• 「あたりまえ」は本当に当たり前？

  昨日、私が小学５～６年生の時、受け持ってくれた女の先生に、久々に街で、偶然お会いしました。　お互い自転車だったのですが、先生の方から気づいてくれて、立ち止まってくれたのです。御年７５才の元気いっぱいの方です。昨日の日記に、作文の指導をいっぱいしてもらったと書いた先生です。　とにかく、うれしいものです。年賀状も差し上げていないのに、いろいろ心配してくれていました。実は、これから、離婚した教え子のフォローにいくところだということです。　私は素直にアタマが下がりました。　学校の先生は、仕事だから、生徒の面倒をみるのは、あたりまえだ、という考えがあります。先生方自身も、当然だと思っていることが多いでしょう。　そういう方に、ぜひ、一度、心を真っ白にして、学校の日常をご覧になることをおすすめします。授業参観日とかじゃなく。　学校の批判をする方の中には、多くの割合で、自分の子どもをしっかりシツケできていない親御さんがいるんじゃないでしょうか。先生はプロだから、その３０倍の子どもたちを楽に統率できるのだと思いますか？　先生とお母さんとそんなに違う能力の人間だと思いますか？　そりゃ技術もありますが、ほとんどは、毎日、「戦争」を生き抜いているのです。汗をかいているのです。心の汗を。想像してみてください。　　私は、おもしろ科学実験などで、大勢の子を長時間、惹きつけることに生き甲斐を感じて、のめり込んでいます。実際、面白いと自負もしています。しかし、それは、何日もかかって完成したプログラムであり、塾でやっているのも、一週間かかって準備したものです。　学校の先生は、毎日、一日４コマ～６コマ、新たなことをしなければなりません。私には、気が狂いそうな世界です。実際、担任の先生が急用で抜けたとき、間をもたせようと、「舞台」に立つことがありますが、１０分もたせられれば上出来です。　あとは、最低限、隣りのクラスの迷惑にならないように、ケンカでけが人がでないように、配慮するだけです。　第一、廊下に並ばせるだけで、すんごい技術です。怒鳴りゃいいもんではありません。　　それだけ、先生が強圧的に指導しているって？　あなたは甘い！　今時の子に、恐怖で指導しようたって、すぐ底が割れて、かえって悲惨なことになってしまいます。　よく、夏休み、親戚の子どもなどが大挙してくると、パニックになって、「早く帰ってくれないかなあ」、と願うものですが、その何十倍もの試練に、学校は毎日さらされています。　その上で、まがりなりにも、ほとんどの学校では、けが人もなく、精神病院行きもなく、笑顔で（時には泣いて）子どもたちが帰ってくる状況を、スゴイと思いませんか？　　教頭先生の仕事をご存じですか？　朝、一番に早く開けて、学校内外の雑務を一手に引き受けています。先生の指導、校内の安全管理、スケジュール管理。ＰＴＡや地域との窓口係。教育委員会はじめ、お役所との折衝。もちろん、子どもとのふれあい。担任の先生の補欠として、急に授業もします。先日は、クラスからはみ出した子の面倒も見ていました。書類整理をしながら、職員室で机にその子をすわらせ、個別学習をしているのです。そして、夜は、地域のサークルやスポ少が終わるまで待って、一番最後に締めて帰ります。　実質の休日は、月に１日あれば良いのではないかと、見ています。私の行っている学校の教頭先生は、その大切な休日も、地域活動に使っています。　地域活動と言えば、同校の校長先生も、忙しい合間を縫って、自然探検のボランティア講師を長年続けています。公民館での通学合宿にも、夜登場しました。都市部の学校では、危険を冒したくないということで、校外学習をほとんどしないところや、保険金をたっぷりかけてからでないと動かないところが、多い中で、定年間際の校長という立場で、バリバリ危険なところ、水の中、ジャングルみたいな中と、連れていってくれます。　ただ、行くだけではありません。その下準備に何倍もかけているのです。　一般の企業戦士が苦労されていることは、私も元ビジネスマンの端くれだったので、わかっているつもりです。だからこそ、最初、先生という仕事を甘くみて、批判的な立場に身を置いていました。　たしかに問題点はあり、楽な面はあります。いっぱい改革が必要です。　しかし、たとえば、子どもを殴った痛みというのは、殴った方の心にズキンズキンと響くのをお分かりの方なら、理解していただけると思うのですが、ビジネスとは、全く違う疲労が来ます。　きれいごとではなく、先生は、その生命そのものを投げ出すつもりでないと、この仕事は到底できません。ですから、大勢やめていくのです。　損得は、ぶっ飛んでいます。それが教師という仕事です。　今、あなたの先生の、「仕事」が不十分だとしても、そういう環境に身を置いていること自体、スゴイと思いませんか？　先生に精神病患者が多くでることも、当然だと思います。　学校の「当たり前」は絶対に当たり前のことではありません。奇跡に近いことです。私は、毎日奇跡を見せてもらっていると思っています。　学校へは、いろんな見方ができます。醜いところだと見ることもできます。悪の権化と見ることさえできるでしょう。　そして、それは、いずれも正解なのです。間違いではありません。「先生というものは、信頼できない」、と断じても、その通り、というしかありません。　ただ、ポイントは、どの見方で学校を見ることが、あなたにとって、幸せなのか、ということです。もちろん、お子さんにとっても。　私の最大の恩師、経営コンサルタント野邊先生に出会ったのは、人生最高の幸せだと断言できます。また、大学で村田教授の魂に響く講義を聴けたのは、世界を格段に広げてくれる幸運をくださいました。　どちらにも、ファンレターのような感謝の手紙を書いたことから、さらにスゴイ幸せな世界が待っていました。感謝して、一歩を踏み出した人だけが、信じられないような得をしているんじゃないかな？ムフフ…。　あなたは、大損をしていませんか？　　

  2004.11.19

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• 先生に意欲をもってもらうには

  先生に意欲的に取り組んでもらうには、子どもが優秀であったり、「おりこうさん」であったりする必要は、全然ありません。先生の意欲は、「どう変えてやろうか」にあるのですから、変身する素材としては、問題がある方がいいのです。　　よく、問題がある子は毛嫌いされるのでは、と心配されるお母さんが多いですが、実際の教室に入ってみれば、わかることですが、み～んな問題のある子ばかりです。　あの中で見ると、問題が無いほうが、問題があるように見えてくるから不思議です。　授業妨害をする子も一人や二人ではありません。そんなのに、ビクビクしていたら、今時の先生がやっていられません。　ですから、ポイントは、子どもの現状がどうであるかではなく、それを親がどう認識し、どう先生と相談するか、にかかっています。　前にも言いましたように、親からの全面的信任がなければ、先生は動けません。　まず、問題があるので困っています。と不安・悩みをぶつけます。その上で、ここが重要ですが、家庭でも何でもしますから、どうか、学校で特別に指導して欲しいと、ズバリお願いするのです。　もちろん、一発の言葉だけでは、足りません。日頃、先生の話を親が聞いてますよ、というサインを出して置いて、途中で裏切らない親だという信頼を得ておかなくてはなりません。　できれば、教頭先生・校長先生にご挨拶したいですね。いや、職員室の先生、全員にです。両親そろっての方が、かえって挨拶しやすいでしょう。　給食の先生から、保健室の先生。技能員のおじさんまで。　だって、いろんな人に可愛がられなければ、すくすく大きくならないんです。　いいですか、先生というのは、子どもの背後に、いつも保護者の顔を思い浮かべてしまうものなのです。　あなたのお子さんの背後に、背後霊のように、両親がアタマを下げている姿をくっつけてしまいましょう。　絶対、絶対、対応が変わってきます。　特に、校長先生はじめ、学校の先生方全員に知られると、担任の先生は、他の先生への手前、おろそかなことは、できなくなります。　いいですか、意外なほど、親が特別にアタマを下げてお願いに来ることは、ありません。　授業参観や、三者面談のときは下げるでしょうが、それは当たり前すぎまして、あまり目立った事例として、インプットされません。自発的に相談に来てこそ、意味があります。　学校も成功事例をつくりたいのです。親から相談を受けるだけでも、「うれしい」のです。思い違いをしないでください。迷惑をかけるのではありません。（口では言いますよ）でも、実際は、先生方へのプレゼントなのです。ですから、内心は胸を張って、良いことをしているのだと自信をもって、お願いしまくってください。　その点、勘違いをしているなあ、と思うのは、ＰＴＡ役員さんに多いです。忙しい中を学校に尽くしているのだから、わが子に良いことがあるだろうと、期待しているのは、それだけでは甘いです。　やはり、率直に、アタマを低くしてお願いしなければダメです。役員さんは、意外に、アタマを下げられない人が多いですし、かえって先生より、知っているということを誇るため、または、学校批判の情報収集に来ている方もいます。　そういう人がいっぱいいるのですから、役員だからと言って、それがストレートに、先生の心に響くものではありません。　私の娘が小さいとき、教頭先生が、自宅にまで算数を教えに来てくれました。特殊教育に熱心な先生でした。ＬＤでないか、との私の心配をまっすぐに受けとめてくださいました。　あの教頭先生には、いろんな子どもの見方を教えてもらいました。　ところで、問題児ばかりが、先生の心を動かすのでもないことは言うまでもありません。　私が個人的に、子どもの教育で、情熱をメラメラと燃やしてまうのは、自由研究や自主勉強のテーマ探しです。　なぜなら、自分が一番好きなことだからです。　ついつい、子どもの宿題なのに、私の自己表現の場になってしまいます。子どもを置き去りにして、一人突っ走ってしまっています。ついつい、世間の人や、先生方をアッと言わせたいという思いがや、ウーンとうならせたい、という欲望が、生徒が得意満面で発表している場面と合わせて思い浮かべてしまいます。　まあ、これは、問題なことですが、私の力をいっぱい引き出していることには、違いありません。特に、すべてお任せ、な～んて言われた日には、私はうれしくてうれしくて、ふとんに入っても眠れないくらいです。　小学生の先生もそれぞれ、得意分野や好きな部門をもっています。　そこを見極めて、「おまかせ！」というのは、良い作戦だと思います。　実は、私が小学６年のときの先生は、作文指導が得意でした。それを知ってか、おふくろは、バンバン作文を私に書かせました。そして、バリバリ居残りで指導されました。そのおかげで、うまいヘタは別にして、書くこと自体は、大好きになってしまいました。とっても感謝しています。　また、同時に、絵の指導は、別のあの先生ということで、これまた夜遅くまで残って、絵の指導を受けたことも忘れられない思い出です。　音楽の器楽班にも入って、これまた夜遅くまで、音楽なら～先生という同じ小学校の先生に厳しい指導を受けていましたが、おかげで、個人的にもコンクールの審査員から、絶賛？されることができました。最高の勲章です。　ということで、担任以外の先生の才能情報を収集しておくことも、とっても大事です。　スポ少でも、中学の部活でも、監督次第です。どうせなら、いい指導者の下におきたいものです。　ねらいを定めて、お願いしてみましょう。先生も本当は、自己実現をしたくてウズウズしています。その際、あれこれ条件を付けずに、おまかせするのがポイントです。一つの分野で指導実績が上がると、先生も勢いがつきまして、これも指導してやろう、これも教えてやろう、ということになってどんどん広がっていきます。　また、担任の先生以外にも、直接アタックして全然構いません。内心、とても喜びます。　私も科学クラブを担当してまして、部員以外から、いろいろ聞かれるのはとてもうれしいですし、何とかしてやろうと思ってしまいます。父兄から相談されるのも、教師冥利に尽きると思います。　ただ、問題は、担任以外の先生にどうやってコンタクトをとるか、ですね。担任の先生に相談するのも、どうかという場合もありますものね。私の家には、よく他の学年の父兄から電話がかかってきます。いろいろイベントのチラシを配っていて、連絡先が入っているからでもあります。半分、商売商売なので、ズルイのですが、ほとんどは、全くのボランティアで尽くしてしまいます。　誰かの紹介という形が一番自然かと思います。そういう意味で、すべては人脈です。誰とも仲良くする必要がここにもありますね。　ともかく、先生の実力をあなどってはいけません。塾に高い月謝を払って、ヒーフー言うより、学校生活での喜びに直結する個人教授をもった方が、相乗効果が高いのは言うまでもありません。　（うちの担任は、何の特徴もないと嘆かないでくださいネ。何かはもってます。ほんと。）

  2004.11.18

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• 子育てによる孤独/　授業研究で思うこと

  予期せぬ生徒が、早朝、我が家に来て勉強していきましたので、予定が狂ってしまいました。（この寒い中、自転車で、しかも足は裸足で来た！）めちゃくちゃうれしい！　彼（中1）は、ちょっと覚え方にハンデがあるので、毎日我が家に無理矢理越させていたのですが、自分から自主的に、早朝来たのです。家族がまだ起きていないとき。　まあ、昨晩、予告の電話があったのですが。本当に来た。　何としても、一人前にしてやらなくちゃいけない！　昨日、子ども家庭課での話し合いで、あらためて、お母さん方の、子育てに取り組んだときの不安・孤独が、心に残りました。それまで、社会的に活躍されていた方が、急に家庭に閉じこもって、社会と隔絶した生活が続くと、いわば、霧の中で方向感覚を失うようになるみたいですね。　ミニ引きこもりだなあ、と思いました。　２才の検診があるまでは、とくに市の関係部署とのつながりのきっかけも作りにくく、放り出されている感覚のようです。　子育て支援センターにＳＯＳを発信できる人はまだいいのですが、出せない人をどうするか。結局、市民パワーしかないでしょう。情熱をもっている人がいるのです。その方々の力を引き出さなくちゃ。私みたいなバカな人間が、役立つなら、どんな裏工作でもしてやろうというものです。　でも、何かに、役立ちそうだというのは、とてつもなく、ワクワクどきどきするものです。　あと、学童保育が終わった４年生以上の居場所の問題も提起されました。文部科学省の子どもの居場所プランの話もしたのですが、厚生関係者は、プランがあるのさえ知りません。　学校。教育委員会と児童館の縦割り分断をあらためて確認しました。　今日は、学校を休んで、子育て支援ネットワークの活動日なのですが、２時間目、あるクラスが１年生の研究授業となってしまい、どうしてもそばについていなくてはならない子がいるので、ちょっとだけ、すっとんでいきます。　で、帰ってきました。子育て支援サークルでは、親子体操をしてきました。また、子育て情報誌の編集会議のスケジュールが本決まりになりました。　うれしいものです。一歩前進しました。小さな一歩ですが、当市にとって、歴史的な一歩です。20あまりの団体が実質的に手をつなぎだしたのです。すでに、話を聞きつけて、協力の打診が二三、入ってます。　　話はとびますが、学校では、授業研究が盛んです。いろんな先生に取り囲まれて、子どもたちも、それなりに緊張して、いい刺激になっているでしょう。　半歩、部外者として、参加していて、思うことが二つあります。ひとつは、先生の今の研究課題を、保護者や市民へも、もっとPRするべきだということです。　その理由は、いろいろあるんですが、一番大きいのは、先生方も悩んでいることをわかってもらおうよ、ということです。　でも、別な思惑として、父兄に通じないような研究ばかりしないで、もっとわかりやすい問題点にズバっと切り込むべきだということもあります。　実は、二つ目の感想が、それなのです。確かに、授業技術の向上は、野球選手の素振りと同じで、常にしていかなければなりません。　しかし、私は、もっともっと肝心なことが研究されていないのではないか、と思うのです。　それは、先生方の感情・思いの部分です。　「この子をどうにか、立ち直らせてやろう！」「何としても、あらゆる手段を使っても、一人前にしてやろう」という熱情です。　これは、もう、これでいいということはないはずです。　そして、感情・思いこそが、先生を形作っている原子・分子のはずです。　先生に対して、厳しくなりますが、私は教師は聖職だと思います。自分の限界はわきまえた上で、最後は祈りしかないのですが、血の汗を流す祈りをするべき聖職者です。　教会では、毎週、神の前に自分の至らなさと存在意義を確認しますが、職員室でも、その確認を常にしつづける必要があります。何も、ミッションスクールでなくたって、祈りは必要です。真剣になれば、祈りしかないはずです。決して決して、仕事としての「技術屋」になってはいけません。　損得の世界ではないのです。こんなこと、私がしゃべるのも、おこがましいですが、先生が熱くなればなるほど、生徒が幸せになることは、目に見えているから、あえて言っちゃいます。　先生方、熱くなりましょう。メラメラ燃えましょう。　

  2004.11.17

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• 正しいことがポジティブ思考ではない。つながることだ。

  人生を幸せに生きるには、ネガティブ思考ではなく、ポジティブに生きなければと言われています。　それらの本もいっぱいありますね。私は、バシャールも言っていますが、つながり、統合することが、ポジティブの意味だととらえるのが、一番すっきりするように思っています。　世には、不正や悪、間違いが充満しています。それらと手を切るようにと、教えることは正しいことです。ただし、ネガティブな正しさです。　正義が幸せを呼ぶとは限らないのです。　おかしな先生や学校運営、おかしな教育委員会など、きりがありません。また、どうしようもない保護者や、学校に来てもらいたくない保護者もいます。　生徒にしてもそうです。どこから見ても、「悪い子」で、誰からも来てもらいたくないと思われている子もいます。　実は、私の心の中にも、あの子が今日休みだ、というのを聞いて、ホッとする自分がいるのを発見し、ゾっとすることがあります。　一つの正義の観点からみると、それは正しいのです。しかし、人間の判断できる正しさというのは、とっても狭いものです。他の面から見ると、それは不正義になります。　人間の判断力のちっぽけさ、をいつも意識しましょう。その上で、これは、ある意味「信仰」になってしまうのでしょうが、「つながる」ことに価値があると思いこんじゃいましょう。　人間は人と人がふれあって、自分が意識できる存在です。先生と生徒、親と子、夫婦、たとえ法律上の縁は切れてても、意識の中で生かしてあげましょう。　生徒同士でも、不良と呼ばれる子たちと、縁を切るのではなく、ふれあい続けることが、普通の子たちにとっても、大きな意味で貴重な体験になっていくのだと信じます。　今日、市の子ども家庭課で、子育て支援に関する打ち合わせがあるのですが、その場で発言する原稿をさっきまで書いていました。　私のメイン意見は、小学校と幼稚園・保育所との連携になりそうです。小学校へ上がる時期というのが、とっても大事なときなのに、双方の連絡・情報交換があまりにも少ないので、唖然としてしまいます。　学校の先生は、新入生の情報を一枚の、しかも数行のレポートでしか受け取らないのです。　結局、入学してからの、問題発見が８割くらい占めます。　遊び中心の幼児教育から、教科中心の学校教育への移行は、子どもにとって、とても大きな環境変化です。バトンタッチの練習をいっぱいいっぱいしておかなくちゃ、いけないはずなのに。　学校・幼稚園、双方ともに主張があります。しかし、解決策は、つながりを深めるところにしかありません。　　私は、学校の先生が、まず、幼稚園・保育所に入ってみるべきだと思います。そこで学ぶべきものが多いことに、きっと驚くはずです。　また、双方ともに、地域社会の人材を受け入れるべきです。学校は、遅ればせながら、かけ声だけはかけられ出しています。それにひきかえ、幼児教育の方は、まだまだではないでしょうか。　特に、幼児教育の先生に、社会的経験の不足が目立つと思います。少なくとも、家庭との連携が必要なのですが、保護者とつながりをもつ技術が不足しているのです。　また、幼稚園そのものが、社会的な情報発信が少なすぎると思います。社会教育にまで、その使命を拡大してもらう必要があります。　あらゆる面において、日本の教育界は、つながりが欠如しています。学校間のこともそうです。　一年生の子どもたちも、隣りのクラスと壁を作ってしまいます。入って来るな！と叫んでしまいます。　昨日、私が一人、あるクラスの掃除をしていたら、隣りのクラスの女の子たちが、思いがけず手伝ってくれました。彼女らにとっても、何かしら新鮮なものがあったようです。顔が晴れ晴れとして帰っていきました。最近、私が心打たれた詩を紹介します。何と、マザーテレサです。それでも／マザーテレサ人々は、理性を失い、非論理的で自己中心的です。それでも彼らを愛しなさい。もし いいことをすれば、人々は自分勝手だとか何か隠された動機があるはずだ、と非難します。それでもいい行いをしなさい。もし あなたが成功すれば、不実な友と、ほんとうの敵を得てしまうことでしょう。それでも成功しなさい。あなたがしたいい行いは、明日には忘れられます。それでもいい行いをしなさい。誠実さと親しみやすさはあなたを容易に傷つけます。それでも誠実で親しみやすくありなさい。あなたが歳月を費やした建物が、一晩で壊されてしまうことになるかもしれません。それでも建てなさい。ほんとうに助けが必要な人々ですが、彼らを助けたら彼らに襲われてしまうかもしれません。それでも彼らを助けなさい。持っている一番いいものを分け与えると、自分はひどい目にあうかもしれません。それでも一番いいものを分け与えなさい。

  2004.11.16

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• 先生の興味を引く話で惹きつけよう。

  私には学問がないから、先生の興味を引く話なんかできないわ、と思っていませんか？　まずもって、それが大きな大きな誤解なのです。何でも知っている親は、逆に先生にとって目の上のタンコブみたいなものです。　たとえ、先生の何倍も知っていたとしても、それをちらつかせるのは、愚の骨頂です。少なくとも、生徒の親としては。まあ、教材研究のパートナーとしては、関心をもってくれるでしょうが、私たちの目的は、子どものことなのです。筋違いです。　ここからの話は、昨日のコミュニケーションをこまめにすることを前提としたものです。まず、基本的な信頼感を勝ち取らなければ話になりませんから。さて、先生という生き物は、人をコントロールすることに生き甲斐をもっている人々と言えるのでは無いでしょうか。　だとすると、先生が、興味を湧かせられる話というのは、この子を自分の力でどうにかできるのではないか、という可能性を感じられる話ということになります。　やっぱり、子どもを成長させるには、家庭の協力が絶対必要です。第一、居残り勉強すら家庭の承諾なくてはできません。　まず、自分の子どもの問題を、親が深刻なくらい認識していること。　次に、子どもを何とかしたい、という並々ならぬ熱意を示すことです。　そして、決定的に重要なのが、先生のご指導を頼りにしており、その指導のためには、どんな協力でもするというメッセージです。　たとえ、実際は先生任せになろうとも、姿勢としては、保護者は何でもする、ということを伝えなければなりません。　いいですか。保護者が先生への不信感を根深くもっているように、先生も保護者への不信感を、これまた深くもっているのです。　善意で、自主的に取り組んでも、悪意にとられることが、しばしばですと、一般の公務員と同じ心境になってしまうのも当然と言えるでしょう。人間ですから。　それを打ち破るには、安全保障が必要なのです。　この保護者は、私の熱意を善意に受け取ってくれるだろう、と信じ込ませなければならないのです。　安全を確保されれば、もともと、先生方は、自分の思うところができていない、鬱々としたエネルギーをもっているのですから、ドバーっと情熱を注いでもらえる窓口ができたようなものです。　ただ、これも、まだホンノ入り口です。　これから、一般市民で塾講師の私が、学校と職員室、さらには、教育委員会にに入り浸って得た結論をどんどんお届けしますので、関心ある方は、まっててね。　ご意見・ご感想、やってみた結果どうだったか、の報告、大歓迎です。　私の話は、学校にシッポを振ってこびているように、見えますか？　私たち大人は、これまで学校で管理され、評価され続けてきました。受け身になるように条件反射をつけられてきたのです。　ですから、学校から飛んでくる矢をどう防ぐか、という意識で、先生とのつきあいを見てしまいます。その意識ですと、私の話は、先生の軍門に下る情けない親として、見えることでしょう。　しかし、本当の主体性をもった自立した親は、学校を丸ごと包み込んでしまって、どう料理をするか研究をするのです。　良いところも悪いところも包み込んで、それを前提として、「使っていく」のです。　私は、これを書きながら、親も教師も本当の主体性を確立して欲しいと願っています。　これを言うと話が長くなりますが、日本の学校教育自体が根本的に、主体性をのばそうとしていません。総合学習で課題学習なんてさせていますが、いかにもつけ刃な学校がほとんどです。　生徒のモチベーションを根っこのところから、問題にしている学校がどのくらいあるでしょうか？　恐怖とエサで規律に従わせているのが、実態です。　ですから、学校に過剰に適応している子は、将来使い物になりません。それと同じように、受験勉強に適応すればするほど、バカになります。社会で役に立たないアタマを作ってしまって、取り返しがつかないことになります。　現在の学校のシステムから一歩も二歩も大きな目をもたなければ、大事なお子さんの将来を、頑張ってダメにしてしまうワナに陥りますよ。　結局、受験など気にしないで、ギリギリまで楽しんで学習した子が圧倒的な力を出すのです。皮肉なものです。この世はね。

  2004.11.15

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• まず、先生の注意をひこう。（イヤな先生にもね）

  いよいよ処方箋です。寅さんの独断と偏見によるものですが。保護者の皆さん、信じる者は救われますよ～。か？昨日のNHKの教育特集で、最後の事例で出てきた高校では、先生が個人教授をして、進学・就職に力を尽くしていました。先生が子どもたち一人ひとりの問題を、わが事として、取り組んでいました。いみじくも「今まで、ふんぞり返っていた部分があったかもしれない」とも話していましたね。　　まさに、それです。ああいうことが実現できるのです。小学校でも、中学校でも。もし、本当に学校の先生に、本気になってもらえれば、そして、それに保護者が信頼を置けば、たいての問題は解決するのです。　ここで、なあんだ、やっぱり先生は全力尽くしていないんだ、ってことは、言いっこなしにしましょう。　誰だってそうじゃありませんか。「あなたは、本当に全力を出し尽くしていますか？」　と問われて、「はい、そうです。」と応えられるでしょうか。もし、答えられる人の場合、自分の真の底力を低く見積もっている場合が多いと思います。　とにかく先生に力をもっと出してもらいましょう。ただし、嫌みを言って、強制的に出させるのは、バカげています。気持ちよく、自発的に出てくるようにし向けたいものですよね。だって、この戦略は、いかに先生にかわいがってもらうのか、が基本にありますから。ムフフ。　急に、生徒全員に関心を、なんて無理ですから、まず、自分の子に手厚い指導をしてもらえる環境づくりをしましょうということです。　それには、最初に、先生の注意を引かなくては始まりません。理想的には、どの生徒も同様に関心をもって接してもらうのが、先生の姿だと思うのですが、先生の人間であり、どうしても強弱のアクセントをもって、見守ります。逆に言えば、そうでなくてはクラス運営は務まりません。　まず、先生の意識の中での、あなたの子どもの存在感を高める努力をしなければならないのです。残念ながら、とっても良い子なのに、存在感の薄い子もいるのです。そういう子は、先生にとって、とっても助かります。しかし、手がかからなくて助かるということで、感謝されても、私たちは困るのです。　だったら、極論ですが、先生の手を焼かせる子の方が、可能性があるというものです。　では、おとなしい子も含めて、どうやったら、存在感を高められるか。　とびきり優秀な子でなくても、存在感を高めて、かわいがられるには、どうしたらいいか。　それは、今日の結論なのですが、保護者の情報発信をいっぱいすることです。　情報こそ、弱者が強者に勝てる魔法の杖です。　情報と言っても、「立派なこと」でなくていいのです。　要は、量と中身です。　うちの女房は、学校へのメッセージを書くときは辞書を片手に、誤字脱字、言い回しに気を使うために、一通書くのに、たいへんなエネルギーを使います。それでは、たくさんの発信できません。　すばらしいことを一つ書くよりも、ささいなこと、ほんの小さなエピソード・質問を、何回もする方がいいのです。回数なのです。　もちろん、それには、常に先生への感謝の気持ちを込めることは、当然です。　　エッ感謝をすることがない？　何も、心にもないことを甘ったるく書く必要はありません。先生が発信しているメッセージをちゃんんと受け取りましたよ、ということを返すだけでいいのです。　出したメッセージを受け取ってもらえることだけで、うれしいものです。人間と言うのは。さらに言えば、目線を合わせることです。あの人には、いつも見つめられている、という感じです。大切なのは。　学級通信でも、連絡帳でも、テストのコメントでも、何でも先生が発している、ちょっとしたことに、感想のコメントをつけてやるのです。これは、効きますよ。他の人がほとんど反応がないのですから、反応があった人への関心はイヤでも高まるというものです。　ほんのちょっとしたコメントでいいのです。いわゆる「聞いてますよ」と言うサインなので、たとえば、オウム返しでもいいのです。　ここまで、書いて、ふと、気づきました。どうしても担任の先生を好きになれない人、と言うか、どちらかと言うと嫌いな人、顔を思い出しただけでも、ムシズが走る人はどうしたらいいか、と思うだろうなあ。と。　まぁ嫌いな先生を無理に好きになる必要なんてありません。実際、そうできないから人間なんです。子どものためだから、ガマンするんだと、簡単に、合理性で割り切れる人って、私は個人的に好きではありません。　では、どうするか。『嫌いな先生』の嫌いな部分だけ上手く消せればよいんです。　脳に一旦登録された情報を書き変えるのは凄く難しいです。意識すればするほど、悪循環に陥ります。いやな部分だけ、真っ白に消去してしまうのです。　まず、『何であの先生が嫌いだと思うのだろう』と自問自答してみて下さい。　根から腐っている人間でなければ、まだ、見られる部分はあるはずです。　嫌いな部分以外に、以外とステキな部分を発見できたらシメタものです。そこだけ注目して、好きになる。それだけです。　これは、しばしばある、好きだと思っていた人が、突然嫌いになるのと同じ事。　好きと嫌いの差…『気が合う部分が見えているか』『気が合わない部分が見えているか』それだけの違いです。　好きと嫌い…実は、裏表でして、そこには、必ず自分のハートのポイントがある証拠で、特に嫌いな場合は、自分のうちにそれに関連した問題をもっていることが、ほとんどです。　自分にとって、どうでも良いことは、他の人がどんな言動をしようが、実はぜんぜん気にならないのです。　ですから、本当は、自分の問題を写す鏡だと思えば、ありがたい教材なのです。　イヤな人ともつきあえる自分って、ス・テ・キって自分をほめるチャンスだと思いましょう。本当にそうなんですよ。　　

  2004.11.14

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• 自分にご苦労さん。

  この３日で、科学教室を４カ所で開きました。我ながら、よくやったと思います。が、参加する子どもたちにとっては、一生に一度の体験かもしれないわけで、おろそかにはできません。　その意味で、今回のハードスケジュールは、責任ある仕事の受け方であったとは言えませんでした。反省しています。　　まあ、大きな失敗はなかったし、それぞれ８０点くらいでしたが、その周囲に犠牲を払わせてしまいました。　特に、大事な１年生のみんなに、結果的にウソをついて学校から逃げてきてしまったのが、本当に申し訳ない。（関係者しかわからないことですが）　月曜日に何て謝ったらいいだろう。うわー、半殺しにされてしまう。　今日行った、小さな小学校は、春先から予約を入れてもらっていました。このサイエンス講座のために、土曜日に授業移動して待ってくれたんだよね。ＰＴＡの方も、何度も打ち合わせをされました。私の注文で、喜劇役者にまでなってくれました。　ありがたいです。でも、本当は、もっと気軽に科学に触れあえる身軽さが欲しいですね。これはこれで、とっても意義のあることですけどね。　校長先生としばらくお話をさせていただいたら、校長先生ご自身んは、もともと中学の理科の先生だったそうな。冷や汗。　でも、率直に学校教育の問題点を披露してくださり、とてもオープンにお話をすることができました。　昨日の続きを書くつもりでしたが、緊張感がとけると、頭痛がする悪いクセが発生。やはりまだ風邪かな？　早く寝ます。さむ～。さっきまでNHKの教育特集をみていました。とっても意を強くしました。では、おやすみなさい。　

  2004.11.13

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