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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2020年09月28日
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カテゴリ:ジャズ

コルトレーンのジャイアント・ステップスの60周年記念盤がリリースされた。
オリジナルテイクのみと、すべてのアウトテイクを含むデラックス版の2種類がある。
筆者はデラックス版をpresto Musicから裏技を使って\1350で購入。
裏技を使わなくても¥1590で購入できるので超お得だ。
ところが、正規のテイクしかダウンロードできない。
一個一個のファイルでもダウンロードを試みたが駄目。
仕方がないので、サイトに連絡。
3日ほどしてからやっと復旧した。
最初から躓いてしまったが、肝心の音は透明感が増し、細身の音。
ノイズが減ればスリムになるものだ。
ところが、それが不満だというレビューが見受けられる。
おそらく音圧レベルが低いのが問題なのだろう。
当ブログは今回の音には肯定的だが、ジャズの迫力が減ったといわれればその通りだ。
ただ、発売当初からこの音だったら文句も出ないだろう。
今回は別テイクや失敗テイクもすべて収録されているので、資料的な価値は高い。
CDにはアトランティック時代の写真や新しいライナーノートが付くので、記録を重視するのであれば断然CDかアナログだろう。
ただ、マニアでもない限りオリジナルテイクのみの盤で問題ないだろう。
オリジナル以外のテイクは筆者も初めて聞いた。
リストを眺めていたら、別テイクや未完成テイクのパーソネルが違うことに気が付いた。
その理由を調べていたら、シダー・ウォルトンがその経緯についてインタビューに答えたものがあった。
簡単にいえば最初にシダー・ウォルトンとレックス・ハンフリーズが加わったメンバーで完成テイク2曲とその他の未完成テイクを録音。
その後、録音を再開したときにシダー・ウォルトンとレックス・ハンフリーズがツアーでいなかったため、フラナガンとアート・テイラーで録音したとのこと。
ウォルトンはフラナガンの不出来なソロを聴いた後で断ったことを後悔したという。
断った理由は「あの曲は私にとって難しすぎたんだ。でもそうするべきではなかった。まだ若かったんだ。フラナガンがやったように、途切れ途切れでいいからソロを弾けばよかった。」と語っている。
曲のハーモニーが完全に独創的だったとのこと。
以来ウォルトンはジャイアント・ステップを録音したことはないという。
よっぽど悔しかったのだろう。
歴史にはイフが付き物だが、あの時J・J・ジョンソンとのツアーがなければ、歴史に残る録音に参加出来たことを思うと、彼の気持ちも分からないでもない。
因みにフラナガンのこの曲でのプレイは全般的に精彩を欠き、take6では、ほとんどコードを抑えているだけで、アドリブとは言えない。
心の動揺がそのまま出てしまったのだろうか。

詳しいパーソネルはこちらに詳しい。

なお、コルトレーンの93回目の誕生日にあたる9月23日にアーチー・シェップなど4人の対談がQobuz主催で行われた。
英語だが、興味のある方はご覧頂きたい。

historic livestream panel discussion on John Coltrane's groundbreaking 1960 album Giant Steps

John Coltrane:Giant Steps - 60th Anniversary Edition(Atlantic Records / Rhino)24bit 192kHz Flac





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Last updated  2024年05月20日 14時55分41秒
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