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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2023年03月06日
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カテゴリ:ジャズ

ブラッド・メルドー(1970-)のソロ・ピアノによるビートルズ作品集。
2020年にフランスのフィルハーモニー・ド・パリで行われたライブを収録したものだ。
メルドーはしばしばビートルズの楽曲を取り上げているが、今回はすべて初の録音で、Oléo filmsというフィルム会社が撮影した映像の音源のようだ。
メルドーはジャズよりは他のポピュラーを演奏することが多く、その好みも独特なものがある。
このアルバムは全てメルドー特有のカラーに染まっていて、オリジナリティがある。
全体的にはゴスペルやブギウギなど黒人音楽の要素が多く、メルドーの体臭もあまり感じられない普遍的な演奏だ。
あまりジャズっぽくなく、メロディーを素直に弾いているような素朴さを感じる。
いつもなら、あっと驚かせるようなテクニックを誇示することもなく、童心に帰ったような心境だろうか。
結果的に原曲の良さが伝わってくるいい演奏だった。
タイトル・チューンでは、原曲がシンプルに演奏され、リズミックで楽しげな雰囲気が伝わってくる。
ブギウギ風のリズムが心地よい「I Saw Her Standing There」、リズミックな「For No One」など聴きどころ多数。
気に入ったのは馴染みのある「Here, There And Everywhere」
ゆったりとしたバラード風の解釈で、安らぎを覚える。
メロディーは不協和音を伴っていてピリッとスパイスが効いた、なかなか新鮮な解釈。
「Golden Slumbers」はオリジナルは一分半だがここでは8分超の長尺な演奏になっている。
原曲のテイストを残しつつ、ゆったりとしたテンポで入念に歌いあげている。
ソロはブルースにゴスペル風味が入っているものの、華美に陥らず温かみを感じさせる。
最後にテーマが戻ってくるところは、なかなか感動的だ。
最後はレノンやマッカトニーとも交流のあったデヴィッド・ボウイの「Life On Mars?」で締めくくられる。
ここでも、テクニックをひけらかせない、心温まる演奏だ。
アドリブもメロディーを大切にしたシンプルなもの。
カデンツァを伴うエンディングは、若干唐突感はあるものの、なかなか感動的だ。
録音は全帯域充実したサウンドでライブ録音とは思えない程。
ブラックがかった色彩で、粘り気のあるサウンドは、メルドーの芸風とは多少違う感じだが悪くない。

Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles(Nonesuch – 075597907407)24bit4 8kHz Flac

1.I Am The Walrus
2.Your Mother Should Know
3.I Saw Her Standing There
4.For No One
5.Baby's In Black
6.She Said, She Said
7.Here, There And Everywhere
8.If I Needed Someone
9.Maxwell's Silver Hammer
10.Golden Slumbers
11.David Bowie:Life On Mars?

All Composed John Lennon & Paule McCrtney(except track11)
David Bowie(track 11)

Recorded September 19-20, 2020 at Philharmonie de Paris,
for Oléo films, France.tv, Mezzo and Philharmonie live.





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Last updated  2023年03月12日 22時27分26秒
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